息切れ必須案件

私は常識から外れない程度の距離なら、
どこへでも自転車で行く。
それも、ごく普通のママチャリである。
車の免許は取りたてだが持っているし、
バスが近くを走っている。
電車だってそのバスに乗れば駅に着く。
いやでも、近くに駅があるにも関わらず、最寄駅を通り越して、自転車で5km先の駅まで行ってたな。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
都会に行けば行くほど電動チャリを乗っている人が多いのですが、あれはどのくらい便利なのか、誰かプレゼンしてほしいです。

私も乗ってみたい、とは思うのですが、
"結構高いなあ。
充電忘れたら終わりだよな。
盗まれたり壊されたりしたら嫌だな。"
という平成が残したチキン心が電動チャリ購入を阻止させます。

住む環境が変わって、2ヶ月ぶりくらいに自転車を漕いだ。
目的地は家から5.7kmほど。
"往復11.4kmってきついかな。
でもちょっと前まで家から駅まで往復10.5kmくらい漕いでたから余裕っしょ笑"
軽い気持ちでガタガタ音がする自転車を走らせた。

だが、途中で私の軽い気持ちは言葉の意味通り軽やかにどこかへ吹き飛ばされていく。

まず坂が多い。それも急な坂。
自転車では登れなくて、手で押しながら歩くが、坂を登れない自分の惨めさで自転車がどんどん重くなっていくように感じる。

さらに自転車が走るスペースがない。
自転車専用道路はもちろんないし、かといって車道外側線もほとんど存在しない。
歩道もない。
これはバチバチに目立つ服を着ないといつか事故る。
ここでくたばるわけにはいかない。

そして川を越える手段が一つしかない。
坂+自転車が走るスペースがない＝迂回しよう!!
…できなかった。
周りを見渡しても、Googleマップを見ても、
川を越えるには、あの道を通るしかない。
迫りくる車に恐怖と申し訳なさを感じながら、全力で自転車を押す。
道を完璧に覚えたら、勢いをつけて登って行こうと思う。

最短ルートが工事中
終わらない工事はない。
しかしかなり大規模な工事のため、その終わりがいつかは作業している方にしかわからない。
教習所で身につけた迂回を、自転車で活用する。

自転車が壊れるか。私が壊れるか。
今日は晴れていたからいいが、雨の日どうしよう。風の日どうしよう。
暑かったら。寒かったら。
１週間に5日はあの道を通らないと行けないのに、不安要素ばかり出てくる。

どうでもいいが2ヶ月ぶりだからか、息は切れるし、ふくらはぎがだるい。
それになぜか左肩甲骨が筋肉痛を訴えている。

それでも自転車に乗ってよかったことがあって、
・菜の花がきれいだったこと
・近くにコンビニがあって給水できたこと
・運動したので顔がすっきりしたっぽいこと
・運動したのでよく眠れそうなこと

これで痩せなかったら、激おこ案件。

それでは。
見つけていただき、読んでいただき、ありがとうございました。

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