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DIC川村記念美術館が2025年1月下旬から休館、というニュース。「資産効率で投資家が要望」。資産効率…。ロスコ・ルームが風前の灯火ということですよね。
アマプラで『ケイコ 目を澄ませて』。主人公は生きづらさの鬱屈をボクシングにぶつけているけど、家族や仲間に恵まれていて、それをちゃんと分かってもいる。一方的でない描き方に誠実さを感じる。コロナ禍の東京を写した映像も素晴らしい。あの質感は16㎜フィルムだからこそ。
『だからこそ、征服し支配しなくてはならない家父長制にとって、大勢の人間、じつに人類の半数は生まれつき自分より劣っている感じることができるとしたら、それはとてつもなく重大な意味を持ちます。彼の力の根源の一つが、まさにここにあります。』63ページ
マシーン・ドゥ・シルク『ゴースト・ライト』を世田谷パブリックシアターで鑑賞。シーソーを使った、まるで空を飛んでいるような超絶アクロバットと、切ないストーリーを堪能いたしました。現在創作中という『Kintsugi』(金継ぎ)という作品も気になって仕方がない。