りっく

美術館、図書館、喫茶店|ブログ⇒https://haru11ne.hatenablog…

りっく

美術館、図書館、喫茶店|ブログ⇒https://haru11ne.hatenablog.com/

記事一覧

DIC川村記念美術館が2025年1月下旬から休館、というニュース。「資産効率で投資家が要望」。資産効率…。ロスコ・ルームが風前の灯火ということですよね。

りっく
1か月前
2

アマプラで『ケイコ 目を澄ませて』。主人公は生きづらさの鬱屈をボクシングにぶつけているけど、家族や仲間に恵まれていて、それをちゃんと分かってもいる。一方的でない描き方に誠実さを感じる。コロナ禍の東京を写した映像も素晴らしい。あの質感は16㎜フィルムだからこそ。

りっく
1か月前
2

『花弁がほころぶと、羽をふくらませた白い小鳥が鈴なりになった。枝を振れば、りんりんと鈴の音が鳴り響いて、季節にけじめをつける。ただし、盛りを過ぎると、目をそむけたくなるほど茶色のシミがまだらに広がって散る。あれは冬の残骸だった。』「白木蓮の家」より

りっく
1か月前
1

湯島の「ナワブ」でビリヤニ。天神さまにお参りして「つる瀬」の和パフェ。きな粉と黒蜜をかけたバニラアイスにくず餅と白玉。甘く炊いた小豆も中に隠れているよ。

りっく
1か月前

東京国立博物館に行くときのランチにいつも困っていたんだけど、国際子ども図書館のカフェという正解を見つけた。SNSに感謝。日替わりランチは売り切れだったのでオムカレー。650円。食堂っぽさもまた良し。涼しくなったらテラスも良いね。

りっく
1か月前
1

内藤礼『生まれておいで 生きておいで』。多くの展示物は小さくて、儚げだ。第1室は細長く薄暗く、第2室は明るく開放的、第3室は雑踏の中(作品に気づかない人も)。かつては祝福され、今は生と死を繋ぐものとして静かに息づいている、と感じた。事前予約制になって良かった。

りっく
1か月前
1

『だからこそ、征服し支配しなくてはならない家父長制にとって、大勢の人間、じつに人類の半数は生まれつき自分より劣っている感じることができるとしたら、それはとてつもなく重大な意味を持ちます。彼の力の根源の一つが、まさにここにあります。』63ページ

りっく
1か月前

TOPコレクション『見ることの重奏』。何度も見ているウジェーヌ・アジェだけど、観察者に徹している風でいて、しつこさ、さらに言えば偏執的なところが気になって、癖になる。山崎博の『水平線採集』綿密な計画から生まれる偶然性。チェン・ウェイの作り込まれた幻想的なカラー写真。

りっく
2か月前
1

マシーン・ドゥ・シルク『ゴースト・ライト』を世田谷パブリックシアターで鑑賞。シーソーを使った、まるで空を飛んでいるような超絶アクロバットと、切ないストーリーを堪能いたしました。現在創作中という『Kintsugi』(金継ぎ)という作品も気になって仕方がない。

りっく
2か月前
1

酢重ダイニングで鯖の味噌煮を食べた。鯖臭くなく、味噌がおいしい。ご飯茶碗が素敵に銀継ぎされていた。

りっく
2か月前

荻野慎諧『古生物学者、妖怪を掘る』。
一ツ目はゾウ?天狗はイルカ?など思いもよらぬ考察。骨格をみると確かにそんな気もする…かな…。どの説も想像の域を出ないけど、謎のまま記録しておけば未来人が解明してくれるかもしれない。昔の人が書き残してくれたみたいに。

りっく
2か月前

本日(7月24日)は芥川龍之介の命日。「眼中の人」をもう一度パラパラめくってみたりする。

りっく
2か月前

ここ数年、夏服は軽くて乾きやすい素材の服を選ぶようにしている。久しぶりにコットン100%のTシャツを着てみたら、こんなに暑苦しかったっけと驚いた。素材は大事。

りっく
2か月前
1

小島政二郎『眼中の人』、こんな調子で文壇の暴露話を書きまくったら嫌われるぞ…と思ったら案の定、嫌われたりトラブルになったりしたらしい。鈴木三重吉(児童文学の第一人者)の酒乱ぶりが凄まじくて、当事者じゃ無くても戦慄。

りっく
2か月前

『額の広い秀麗な顔が、青い空気の中に白く浮き出していた。なんともいえない澄んだ目をしていた。鋭くって瑞々しくって叡智に濡れていた。女のように長い睫毛が、秀麗な容貌に一抹の陰影を添えていた。』「秀麗」を二回も使って芥川龍之介を推しまくる。小島政二郎『眼中の人』

りっく
2か月前
1

【行きたい展覧会・夏】内藤礼 生まれておいで 生きておいで|石田尚志 絵と窓の間|神護寺―空海と真言密教のはじまり|TOPコレクション 見ることの重奏|徳川美術館展 尾張徳川家の至宝|日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション|昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界

りっく
2か月前
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DIC川村記念美術館が2025年1月下旬から休館、というニュース。「資産効率で投資家が要望」。資産効率…。ロスコ・ルームが風前の灯火ということですよね。

アマプラで『ケイコ 目を澄ませて』。主人公は生きづらさの鬱屈をボクシングにぶつけているけど、家族や仲間に恵まれていて、それをちゃんと分かってもいる。一方的でない描き方に誠実さを感じる。コロナ禍の東京を写した映像も素晴らしい。あの質感は16㎜フィルムだからこそ。

『花弁がほころぶと、羽をふくらませた白い小鳥が鈴なりになった。枝を振れば、りんりんと鈴の音が鳴り響いて、季節にけじめをつける。ただし、盛りを過ぎると、目をそむけたくなるほど茶色のシミがまだらに広がって散る。あれは冬の残骸だった。』「白木蓮の家」より

湯島の「ナワブ」でビリヤニ。天神さまにお参りして「つる瀬」の和パフェ。きな粉と黒蜜をかけたバニラアイスにくず餅と白玉。甘く炊いた小豆も中に隠れているよ。

東京国立博物館に行くときのランチにいつも困っていたんだけど、国際子ども図書館のカフェという正解を見つけた。SNSに感謝。日替わりランチは売り切れだったのでオムカレー。650円。食堂っぽさもまた良し。涼しくなったらテラスも良いね。

内藤礼『生まれておいで 生きておいで』。多くの展示物は小さくて、儚げだ。第1室は細長く薄暗く、第2室は明るく開放的、第3室は雑踏の中(作品に気づかない人も)。かつては祝福され、今は生と死を繋ぐものとして静かに息づいている、と感じた。事前予約制になって良かった。

『だからこそ、征服し支配しなくてはならない家父長制にとって、大勢の人間、じつに人類の半数は生まれつき自分より劣っている感じることができるとしたら、それはとてつもなく重大な意味を持ちます。彼の力の根源の一つが、まさにここにあります。』63ページ

TOPコレクション『見ることの重奏』。何度も見ているウジェーヌ・アジェだけど、観察者に徹している風でいて、しつこさ、さらに言えば偏執的なところが気になって、癖になる。山崎博の『水平線採集』綿密な計画から生まれる偶然性。チェン・ウェイの作り込まれた幻想的なカラー写真。

マシーン・ドゥ・シルク『ゴースト・ライト』を世田谷パブリックシアターで鑑賞。シーソーを使った、まるで空を飛んでいるような超絶アクロバットと、切ないストーリーを堪能いたしました。現在創作中という『Kintsugi』(金継ぎ)という作品も気になって仕方がない。

酢重ダイニングで鯖の味噌煮を食べた。鯖臭くなく、味噌がおいしい。ご飯茶碗が素敵に銀継ぎされていた。

荻野慎諧『古生物学者、妖怪を掘る』。
一ツ目はゾウ?天狗はイルカ?など思いもよらぬ考察。骨格をみると確かにそんな気もする…かな…。どの説も想像の域を出ないけど、謎のまま記録しておけば未来人が解明してくれるかもしれない。昔の人が書き残してくれたみたいに。

本日(7月24日)は芥川龍之介の命日。「眼中の人」をもう一度パラパラめくってみたりする。

ここ数年、夏服は軽くて乾きやすい素材の服を選ぶようにしている。久しぶりにコットン100%のTシャツを着てみたら、こんなに暑苦しかったっけと驚いた。素材は大事。

小島政二郎『眼中の人』、こんな調子で文壇の暴露話を書きまくったら嫌われるぞ…と思ったら案の定、嫌われたりトラブルになったりしたらしい。鈴木三重吉(児童文学の第一人者)の酒乱ぶりが凄まじくて、当事者じゃ無くても戦慄。

『額の広い秀麗な顔が、青い空気の中に白く浮き出していた。なんともいえない澄んだ目をしていた。鋭くって瑞々しくって叡智に濡れていた。女のように長い睫毛が、秀麗な容貌に一抹の陰影を添えていた。』「秀麗」を二回も使って芥川龍之介を推しまくる。小島政二郎『眼中の人』

【行きたい展覧会・夏】内藤礼 生まれておいで 生きておいで|石田尚志 絵と窓の間|神護寺―空海と真言密教のはじまり|TOPコレクション 見ることの重奏|徳川美術館展 尾張徳川家の至宝|日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション|昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界