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親子関係がスムーズになる 「親業」について

 noteを書き始めて、当初の予定以上に「親業」での実践記録を書きたい自分がいました。
 どこかに一つ、ちゃんと説明したものが欲しいなと思い、まとめてみます。

親業とは?

 親業とは、親と子は対等な立場であるという前提で、親子のコミュニケーションについて学ぶメソッドです。

 「親業訓練」は、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士(1918-2002)が開発したコミュニケーションプログラムです。
 原題は「Parent Effectiveness Training(親としての役割を効果的に果たすための訓練)」。
 カウンセリング、学習・発達心理学、教育学など、いわゆる行動科学の研究成果を基礎にしています。(親業訓練協会ホームページより)

 公式の本はこちら。

 ただ、本だけだと難解だったり、行動に移すまでが難しく、親業訓練協会が実施してる「親業訓練講座」の受講がおすすめです。

親業にハマったきっかけ

 下の子が生まれ、当時4歳だった上の子との関係を何とかしたい!と困っている時に、親業のインストラクターの先生に出会ったのがきっかけでした。

 元々子どもを持つ前から、子どもの権利条約の「子どもを、権利をもつ主体と位置づけ、大人と同様ひとりの人間としての人権を認める」ということを、もし、いつか子どもが生まれたら守りたいなと漠然と思っていました。

 なんとなく、親の方が上で子どもを導いてあげないといけない、という考え方が無意識的に多い気がしています。
 でも、私自身小さい頃、「子どものくせに」と言われてとても嫌だった記憶があります。

 親業では、親と子が対等であるということが大原則となっており、その点が深く共感した部分でもあります。

親と子が対等?

 親と子がそれぞれ独立した一人の人間として対等であるとは、どういうことでしょうか。
 親業では、「親」という仮面を被らず、1人の人間として子どもと対応に向き合うことを提唱しています。

親が偉い
・子どもは未熟、親が導かないといけない
・「親の権力」で子どもを怒る、叱る
・「〜しなさい!」と指示命令
➡︎裏表ある子になる、いずれ親は嫌われる

子どもが偉い
・子どもが優先
・なんでも叶えてあげる
・何でも子どもの言いなり
➡︎我儘な子になる、親が子を愛せなくなる

⭕️親子が対等
・親も子どもも、別の人格を持った一人の人間
・子の問題と親の問題を分ける(課題の分離)
・対立ではなく共通の問題を解決していく
➡︎信頼関係ができる、約束が守られる

問題の所有者を明確にする

 親業では始めに「私(親)が、受容できるかできないか」を、色眼鏡をかけずに振り分けて行く作業があります。(アドラー心理学の課題の分離と同じです)

👓色眼鏡をかけないとは?
・今目の前で起きている事実を描写
・自分の尺度で勝手に判断、解釈しない
・良いか悪いかのジャッジもしない

❌受容できないこと
・自分に影響があること
・自分が嫌だと思うこと
→これらは自分(親)の問題と認識
 話すことで解決してく

⭕️受容できること
・自分には影響がないこと
 ex.子どもが悲しいと言うのはこちら
・自分が見ていて平気なこと
これらは子どもの問題or問題なしの領域
 聞くことで解決して行く

 整理するとこうなります。

親業1

親業のテクニック

 問題の所有者を明らかにしたら、それぞれの状況に応じて対応策が用意されています。

子どもが問題を抱えてる時
ex.嫌なことがあった、先生に怒られた、いじわるをされたなど
⬇️
「能動的な聞き方」をする
子の痛みに共感しながら子ども自身が自発的に考えていける。
言語・感情・考える力を伸ばせる。

親が問題を抱えてる時
ex.子どもが片付けをしない、公園から中々帰らない、物を投げるなど
⬇️
「わたしメッセージ」で話すことで自発的に行動を変えてくれる。
自尊心を傷つけない、自立心が向上する。

親子が同じ悩みを抱える時
ex.子どもはテレビをたくさん見たいが親はたくさんは見て欲しくないなど、欲求が対立する時
⬇️
「勝負なし法」で親子が対等に話し合うことで両者納得の解決策を見つける。
自己肯定感・信頼感・コミュニケーション力が向上する。

上記をやってもダメな時
ex.食べ残し、お菓子の許容量など、親の価値観が反映されているもの
⬇️
模範を見せる、コンサルタントになる、それでもダメな時は自分の親から引き継いでいる価値観に向き合い自分を変える

🗒詳細は親業実践記録にて

✅能動的な聞き方
▶︎子どもの自己肯定感を伸ばしながら自立を促す「能動的な聞き方」
▶︎イヤイヤ初期を親業的接し方で乗り切る
▶︎「痛くてイイ・泣いてイイ」 自己肯定感を下げない接し方
▶︎5歳と1歳のきょうだいゲンカ どう対応する
▶︎正しくないとは思っても、子どもの話を否定せず聞き切ってみた

わたしメッセージ
▶︎「魔法で体が洗える!」と言う子との攻防
▶︎「解決策」じゃなく「欲求」を伝えて、子どもとのコミュニケーションがちょっと楽になった話

✅勝負なし法
▶︎親子でwin-win解決策を探る 親業の「勝負なし法」
▶︎にこにこ法その後 5歳児、自分で決めたことを守れず号泣&カイゼン
▶︎3歳でも、一緒に決めたことが守れる方法 〜子どもと寝室を分ける編〜

📖実践を始めて2年の記録

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