「痛くてイイ・泣いてイイ」 自己肯定感を下げない接し方
インフルエンザの予防接種が始まって、よく行く病院でも注射後に大泣きする子をよく見かけるようになりました。泣いている子どもに皆さんなんて声をかけていますか?
慰める・励ます つもりでも?
周りを聞いていて多いのは、「大丈夫だよ!痛くないよ!!」と励ましている言葉。他にも、「(大したことないんだから)泣かなくていいんだよ!」などなど。
以前の私も、同じような声かけをしていました。でもこれ、励ましているつもりで本人の気持ちを否定する言葉がけになってしまっているんですよね。
「痛い!」と思っているのに「痛くない」と言われるというのは、よく考えると変な話で、大人が大人に言われるとその違和感がよくわかると思います。
「能動的な聞き方」をする
私がこの言葉がけをやめるようになったのは、「親業」という “親と子は上下関係で指示命令するのではなく、対等の関係で対話をしていく” というメソッドを習ってからです。
親業では子どもが問題を抱える時、例えば今回のような子どもがマイナスの感情を発している時は、「能動的な聞き方」をするのが良いと言われています。
それは、その問題を抱えるのは子ども自身であって私の痛みではないし、私の痛みではないものを否定はできない。だから、ひたすら子どもの言うことや気持ちを鏡になって返してあげるのが良い、という感じです。
▶︎能動的な聞き方のやり方
●言った言葉をそのまま繰り返す
●他の言葉に置き換える
●意図を汲んで別の言葉で言い換える
▶︎メリット
●気持ちを受けいれてもらえたと思う
●納得して気持ちが整理される
●解決策を自ら思いつく
●親子関係がよくなる
やっていて思うこと
言葉がちゃんとわからないうちは意味があるの?と思うかもしれませんが、赤ちゃんでも言葉は分かっているという話も聞きますし、下の子は0歳の時からこの声かけをしています。
個人の実感ですが、「大丈夫、問題ない」と励まそうとするときよりも、「痛かったんだね。とても痛くて辛いんだね」と能動的な声かけをするときのほうが、結果として泣き止むのが早い気がしています。
また、早くからやっていることで、自分の習慣になってきてるなと実感します。否定の言葉で励ますのではなく、自己肯定感を下げずに共感の言葉がけをこれからも心がけていきたいなと思っています。
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