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「解決策」じゃなく「欲求」を伝えて、子どもとのコミュニケーションがちょっと楽になった話

 日々の生活で嫌なことがある時、こうしてほしい!という「解決策」を相手に話してませんか?
 でも、特に子ども相手に「解決策」を話すと≒「要求」となり、反発されることが実は多いかと思います。
 今回は親業講座からの気づきと実践をまとめたいと思います。

解決策を話すと反発されがち

 普段「解決策」とは意識してないことが多いですが、「〜してほしい」「〜したら?」という会話は、相手に解決策を要求しているかもしれません。

例えば……
保育園に行く時間なのにまだ遊んでる……
 →私「もう!早く片付けてよ!(解決策)
 ➡︎子「え〜まだ遊びたいー!」

リモートワーク中に子どもが騒いでる……
 →私「ちょっと静かにしてちょうだい!(解決策)
 ➡︎子「はぁぃ(30秒後にはすぐ騒ぐ)」

 これって、解決策=欲求=あなたメッセージなっちゃってるからなんだ!ということを、親業の自己実現のための人間関係講座が修了して改めて納得しました。

欲求を伝えて子どもの反応が変わった!

 解決策を話す前に、「相手にどうして欲しいか?」ではなく、「私がどうしたいか?」を一呼吸おいて考えると、子どもの反応が変わってきたので紹介します。

状況:ご飯の時に子どもが膝の上に乗ってくる
欲求:ご飯を楽に食べたい(邪魔されたくない)
        ▼
(※解決策例:膝からおりて〜 どいて〜)
欲求:ここにいるとご飯が食べられなくて困るなあ〜
        ▼
子の反応:片方(の膝)ならいい?

もうすぐ3歳の下の子との会話

 これ、普段は「どいて〜〜」と解決策を言ってたのですが、子どもの答えは大抵「いや」or「やーだよ〜」でした。

 今回は、解決策じゃない、私の欲求はなんだ?!を意識して上記の通り話してみたところ、子どもからまさかの解決策が示され、子どもは左膝の上に移動してお母さんに乗れて嬉しい!気持ちのまま、私は右側の空いたスペースでご飯を問題なく食べることができたのです。

 面白いなあ〜これが親子win-winのコミュニケーションだなあ〜!と実感した出来事でした。

欲求を伝えるためのコツ

 と、こんなうまく行くことは怒涛に過ぎてく日々の中ではそんなにたくさんあるわけではありません。
 それでも、「できるときだけ」「少しずつ」意識することで、確実に子どもとのコミュニケーションがスムーズになってきました。私がやってみていることは次の通りです。

✅イライラした後に振り返る
 イライラの渦中では考えられないので、冷静になったタイミングで、「あの時私の欲求って何だったんだろう?」と振り返ってみていました。
 客観的に自分を見つめると、「これ完全に私のやりたい解決策を話してただけだったんだな」と反省。次に思い出せたら「欲求」ベースで話してみよう!と思えます。

余裕がある時に試す
 本当に切羽詰まってイライラしている時ではなく、まずはライトで余裕がある時から試してみています。
例:ソファーでトランポリンのようにジャンプ
→「ジャンプしないで!」は解決策だ……
→「じゃあ、今、私の欲求ってなんだろう?」
→「ソファーが壊れるのが嫌」だなあ〜
→「ソファーでジャンプすると、大切なソファーが壊れるから悲しいんだよ」と話してみよう!

✅「私」の気持ちをまっすぐ話す
 これまで2年ほど私メッセージを意識して話していて思うのは、「一般論」「マナー・常識」を話すのではあまり効果がないということです。
 道路で大声で叫んでいる時「他の人の迷惑になるよ」だと伝わりにくいですが、「そのお話、大きな声で他の人にも聞こえると、お母さんすごく恥ずかしいんだよ」だと、比較的納得してもらえやすいです。
 しっかり、「私の欲求」に向き合ってみることが大事だなあと思っています。

✅うまくいかなくても仕方ない
 完璧な特効薬ではないので、その通りにやって毎回うまくいくわけではないです。うまくいかなくても、その時は「ま、いっか〜」と軽く捉えるマインドセットも大事だなと思います。
 なぜなら、私の欲求があるように、子どもにも欲求があってその行動をしているから。私の欲求だけが毎回通るということはないよなあ〜と思うようにしています。

📖親業関連記事

 私は下の子が生まれたタイミングで、上の子とのコミュニケーションに悩み、たまたま出会った「親業」の講座をこれまで受けてきました。
 以前の毎日イライラして、私の解決策・要求を一方的にぶつけるコミュニケーションから、だいぶ変化してきたなと感じています。
 これまでの実践をまとめている関連記事はこちらです↓

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