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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#自由

[詩]「心臓」

[詩]「心臓」

心臓に一突き

ドロリと不快

気分の悪い

心情の理由

生きていけるさ

どれだけの傷を

抱いても

この心臓が

まだ動くなら

貴方が
手を出した

振り払うと

不安や怒りが

渦巻いた

心臓に一突き

致命的なほど

気分の悪い

感情の羅列

終わらせない

心臓が

まだ

鳴っているから

サラリと流して

さよならを

顔もみたくない

人間がいる

分かり合いたい

分か

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[詩]「縮図と才能」

[詩]「縮図と才能」

世界は

社会は

思ったより広い

そして

思ったより狭い

私は

まだ何も知らない

自分のことも

貴方のことも

無い物ねだりの

私達

道徳的な社会と

理性

そうじゃない世界と

本能

何処にいたって

井の中の蛙

大海を知らない

私達は

いつか自由を

夢に見る

もしもの才能を

空想する

きっと

どちらも持っていない

けれど

大きな夢はある

生涯を

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[詩]「空虚とコップ」

[詩]「空虚とコップ」

空虚な自由

満たされた充実

後者にはいない

自由な私

前者には

足りない幸福

流してしまいましょう

満たした水を

一気飲み

ジレンマの解消

合理的な解決をどうか

空のコップに

注ぎましょう

自由を残した

中庸を

流れていきましょう

繋がれた

電線

鉄の箱は

夢を運んで

鉄の箱は

鬱をも運ぶ

誰も助けてくれません

向かう道は

自分で切り開く

たとえ居

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[詩]「正解のない旅路へ」

[詩]「正解のない旅路へ」

正解なんてない

心は移り気で

元の位置に戻ることはない

けれど

いつかはきっと

自分にあった答えを

この手に掴むだろう

私は私

信じたいものだけを信じて

やりたいことをやる

窓の外から溢れる太陽

身体を起こす

目を潰す程の輝きに

背を向けて歩く

毎日は何気なく過ぎていく

それでも

描きかけの絵みたいに

書きかけの小説みたいに

未完の物語が続いていく

そんな日々

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「水を得る。」(詩)

「水を得る。」(詩)

勢いよく飛び込んだ世界。

憧れを追いかけて。

正直になろうとして。

始める前は怖いけど。

決心がつくまで

飛び込めないくらい臆病だけど。

それでも。

自分の気持ちに

嘘をつきたくないから。

後悔したくないから。

  

例えば小さな夢だとしても。

追いかけるなら。

それを叶えるなら。

その先できっと

何かを得る。

咎めるものも、止めるものもいない。

 

きっかけ一

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「本当の青を目指して。」(詩)

「本当の青を目指して。」(詩)

電子の海で。

ふわふわと浮かべフローター。

果てのない一つの想いを頼りに。

目を瞑って、飛び出せば。

手探りで進んだ先には。

見渡す限りの自由があった。

傷だらけの身体。

心に染みた、青空の香り。

ここまで来るのに。

無知を知った。

無力を知った。

誰かに支えてもらわないと

生きてはいけないのだと気付いた。

ひとりじゃ、いけないことに気がついた。

それがどうしようもなく

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「寝る前の時間。」(詩)

「寝る前の時間。」(詩)

夜の数十分。

寝る前の数十分。

やることが終わって。

今日という1日が終わっていく。

残された僅かな時間で。

何をしようか、っていつも考えている。

観たことのないジャンルの動画を観てもいい。

積んである読みかけの小説を読んでもいい。

作りかけの作品の続きを描き始めてもいい。

息抜きにゲームをしたっていい。

未来の為に、学んだっていい。

……そして、今日を忘れたっていい。

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「過ぎ去った過去へ。」(詩)

「過ぎ去った過去へ。」(詩)

過ぎ去った過去は

もういない。

取り返すことも出来ない程遠く。

新たな人生へと進んでいく。

失ったものは多くても

得たものも多かっただろうから。

多分、一生忘れない傷。

弱い自分に深く刺さって。

治らないだろうけど。

それでも。

青空の下

これからも生きていく。

空には羽が舞い

雲は相変わらず風に流れていく。

これが正しかったかなんて知らない。

今が正しいのかなんて分

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「病室を抜け出して。」(詩)

「病室を抜け出して。」(詩)

桜舞う星と夜空の中。

薄明かりと小さな踊場。

僕らは病室を抜け出して。

13分だけの夜。

何度も越えて。

散り間際の僅かな時間。

踊り明かす二人。

君らしいワルツが心地いい。

しがらみも現状も今だけは忘れて。

僕らにはない「自由」を謳歌しよう。

例え、退路も未来も防がれていても。

少なくとも

今だけは生きているから。

腕、身体、こころ。

傷だらけの毎日に

微笑みを。

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