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「寝る前の時間。」(詩)

夜の数十分。


寝る前の数十分。


やることが終わって。


今日という1日が終わっていく。


残された僅かな時間で。


何をしようか、っていつも考えている。


観たことのないジャンルの動画を観てもいい。


積んである読みかけの小説を読んでもいい。


作りかけの作品の続きを描き始めてもいい。


息抜きにゲームをしたっていい。


未来の為に、学んだっていい。


……そして、今日を忘れたっていい。


もちろん思い返してもいい。


誰かに言われた暖かい言葉を思い出して。


傷付いた記憶を忘れようとしてもいい。


泣いたっていい。


自由なこの夜の時間を。


使わないままに、眠るのは惜しい。


眠ってもいいのに、そう考えてしまうのは。


きっと、自由な時間を求めているからなんだろう。


詩を詠う、今この瞬間のように。


暗がりの街に、光が宿る。


希望に満ちた休憩時間を求めて。


(……ああ、明日を生きていこう。)


今なら、きっとそう思える。

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