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私のポットキャスト元年
「最近、ポッドキャストワークショップをAL2でやっているのよね」
そうアンネッテに言われたのは、2019年秋だった。民間銀行ALのリビングラボAL2を知り調べていく過程で、戦略・顧客インサイト責任者のアンネッテと懇意になった。北欧の人らしいクール・エレガントな雰囲気の第一印象は、ちょっと話せば顕れてくるお茶目な表情で見事に覆される。頻繁に会うようになって、AL2のカフェの一角でそんな話になったの
デモクラシー・ガレージに行ってきた
民主主義のリビングラボ、デモクラシー・ガレージ(Demokrati Garage)に行ってきた。数ヶ月前に知ってから、何度も足を運ぶようになったデモクラシー・ガレージ。今回は、デモクラシーのリビングラボ、デモクラシー・ガレージについて紹介したい。
コペンハーゲンのNV (北西)にあるデモクラシー・ガレージ(Demokrati Garage)は、デンマーク在住の日本人、デンマーク・デモクラシーの重
まちへのラブレター:参加のデザインをめぐる往復書簡.乾久美子・山崎亮
まちへのラブレター参加のデザインをめぐる往復書簡.乾久美子・山崎亮.2012年.学芸出版社.
ほぼ10年前の本である。わたしの日本のまちづくりの知識は、日本の大学の知り合い研究者の枠の中に限定されており、日本のコミュニティデザインや都市開発についてそれほどよく知らない。往復書簡の登場人物の二人の名前は、聞いたことがあったが、どのようなことをされているのかはよく理解していなかった。完読したのち、こ
岡山まちづくり探検〜地方創生時代の市民活動集〜・岩淵泰
この本を読んで岡山に行ってみたいと思った。岡山のことを全く知らないとわかって、そして岡山をもっと知りたいと思った。
私が筆者である岡山の岩淵さんを知ったのは、2019年に徳島県小松島市で「こまつしまリビングラボ」をやっていた笹尾さんに招聘されてワークショップに参加した時のことだ(これは以前、まちづくりのリビングラボとして執筆している。記録しておいてよかった)。
私は、日本列島の西側は正直あまり
日本のリビングラボに見た未来:横浜市
Photo by Gianni Scognamiglio on Unsplash
彩豊かなリビングラボの集積地:横浜リビングラボ日本でリビングラボを実施するときの秘訣が満載だ、と、思いもよらず素敵な宝物を手に入れた気分にさせられたのは、会話が弾んだ時に得られる一時的な高揚感によるものだったのだろうか。少し時間が経って、改めて振り返り、いや、そんなことないと思っている。期待が高まったのは確かな
イノベーションが生まれる仕組み
「イノベーションが生まれる仕組み」について、先端的UXデザインコンサルを推進するNTTテクノクロス主催のイベント「社会課題と企業活動の接点を探る:共創デザインの最前線」で、お話ししてきました。私がお話ししたのは、次の三点。1. イノベーションが生まれる仕組みとはどのようなものなのか、2. デンマークのイノベーション事例や私の今までのプロジェクト経験、3. 明日から始められるイノベーションを生み出す
もっとみるMUJIと武蔵美のリビングラボ
当事者である地域住民をいかに巻き込み、地域のニーズを顕在化して、より良いコミュニティや地域づくりに役立てていくか。そんなソーシャルクリエイティビティの試みが、日本でもあちこちでみられるようになってる。7月にラウンチされた市ヶ谷のMUJI 【MUJI com 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス】は、武蔵美の市ヶ谷キャンパスの1階に戦略的に設置された新店舗で、私が理想的と考えるリビングラボの要素をいくつも
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