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日常blog・エッセイ

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HANA。の日常blog。エッセイ。 日々の出来事や、感じた事、考えた事、呟きなど。 フランクな時は「です。ます。」調で。 クールな気分な時は、「だ。思う。」など言い切り調で書…
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#HANAの言葉

〖エッセイ〗「親子で挑んだ夏休みの宿題」

〖エッセイ〗「親子で挑んだ夏休みの宿題」

これは、娘がまだ小学生時代の話である。

さて、夏休みといえば自由研究に、絵やポスター、新聞作りに、作文、工作。
学校、学年に寄って様々だが、たくさんの宿題が出される。

正直に言ってしまえば、親の宿題でもある。
特に低学年のうちは、見てやらなければ出来ない。

家の娘は負けず嫌いだ。小学校の頃は特にその気持ちが強かったと思う。当然ながら、夏休みの宿題も「何か賞が欲しい!」と意気込んでいた。

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〖エッセイ〗「愛別離苦」

〖エッセイ〗「愛別離苦」

「愛別離苦」という言葉がある。
意味は、愛しい人との生別、死別の苦しみ。

私は幼い頃、母を亡くした。
そんな人達は世の中にたくさん居るだろうし、もっと辛い思いをした人も居るだろう。

「母は、小さい時に亡くなっていて…」
と話すと、返ってくる言葉は大概同じである。

「…悪いこと聞いちゃってごめんなさい。」か、
「ご苦労されたのね。辛かったでしょう」のどちらかである。

私も逆の立場なら、そう答

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〖エッセイ〗「娘、ピアノを辞めた日。」

〖エッセイ〗「娘、ピアノを辞めた日。」

娘は今年、中3。受験生だ。
ちょっと前から塾へ行くか悩んでいたが、先日ある塾へ面談へ行ってきた。

体験で入塾をしてみて、夏期講習からスタートするか決めてくださいとの事。

夏期講習まで時間が無いため、体験するなら、すぐにでも来て欲しいという話になった。

そこで、前からも決めていたのだが、塾へ入ると決めたら、習っているピアノは辞めるという事。

娘は吹奏楽部に所属している為、秋までは部活が続く。

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〖エッセイ〗「感受性。」

〖エッセイ〗「感受性。」

私はよく、人から「感受性が強いね。」と、昔から良くも悪くも言われてきた。
自分でも、そう思う。
人の言葉や行動に凄く敏感で傷つきやすい。
相手がだいたい何を考えているのか、顔を見たり文章のくせなどから、分かる。

娘も同じく感受性が強いと言われる。
ある時、娘で云う曾祖母が亡くなった。
当時、娘は2歳くらいだった。
納棺を行って居ると娘がシクシク泣き出した。
私は慌ててあやしていた。

すると、お

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〖エッセイ〗「私にとって薬とは。」

〖エッセイ〗「私にとって薬とは。」

私にとって、薬とはなんなんだろうか。
鬱病、原因不明の体の痛み、定期的にやってくる偏頭痛。元気に動ける日は少なくなっていく一方だ。薬も増えていく…。

毎日毎日、同じ天井を寝ながら見つめながら考える。
「私にとって薬とは何か。」

ちょっと見にくくて読みにくいが、「臓器移植をした後の拒絶反応を抑える免疫抑制剤が妊娠や出産を容易にした。免疫抑制剤シクロスポリンが昭和60年に保険適用され、61年4月か

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〖エッセイ〗「焼肉【やぶ】の話。」

〖エッセイ〗「焼肉【やぶ】の話。」

「いらっしゃいませっ!」「また、どうぞ!」
目を瞑ると、どこからかそんな声が今も聞こえてくるんでは、ないかと思ってしまう。

小さな町の、小さな焼肉屋。
母方の祖父母は、40年以上に渡り焼肉屋を営んできた。店名は「やぶ」だった。

鉄板で焼く分厚いお肉と、冬場にやるおでんが好評だった。おでんには、秘伝のネギダレを掛けて提供していた。
お通しは、決まって湯豆腐。
湯豆腐にも、ネギダレを掛けるスタイル

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〖エッセイ〗父親との事。

〖エッセイ〗父親との事。

母が他界してから、父は変わった。
当時7歳だった私は、母の死後、叔母の養女になるという話も出たそうだが、父は頑なに拒否したそうだ。

しかし、子供の頃、父親と過ごした記憶はほとんど無い。
祖父母に育てられた。

父は、仕事をしてから、友達との遊びやパブやバーに行っていてほとんど家には帰って来なかった。大手と呼ばれる会社を退職し、職を転々としていた。
祖母の話では、友達の借金をかぶったんじゃないかと

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【blog】「結婚式の話。」

【blog】「結婚式の話。」

私たちは再婚。
私には一人娘がいて、所謂ステップファミリーだ。

結婚式はしないつもりだった。
ところが、あれよあれよと話が進み、結局挙げる事となった。

結婚ともなれば、準備は大変。
当然いろんな事を決めて行くうちに、喧嘩が耐えなくなった。
まぁ、よくある話である。

それでも、なんとか当日を迎えた。
私達は、宿泊の出来る会場だったので、前日から会場入りしていて、一泊していたので朝はゆとりがあっ

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〖blog〗「ママ友」

〖blog〗「ママ友」

「HANAちゃん。体調はどう?
Bちゃんも、HANAちゃんの事、心配していてね…。もしHANAちゃんが大丈夫なら、久しぶりに3人で会わない?」

数日前、こんなLINEがAちゃんから届いた。

Aちゃんも、Bちゃんも、子供が保育園時代からの友達。所謂、「ママ友」である。

「ママ友」と聞くと、付き合いがやっかいであったり、派閥や、酷いといじめまである様なそんなイメージを持つ人も中には居るのではない

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