山田風太郎の生まれ変わり
週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
2009年3月7日に投稿したブログより。
日本史のみならず、日本ではあまり縁のない朝鮮史にも造詣が深く、確かな時代考証の元に描かれたのは、何故かハチャメチャな何でもありの超伝奇時代小説。
かつて豊臣秀吉に攻められた朝鮮は、大きな恨を日本国に抱いており、逆に征服せんと朝鮮の妖術師や祖国を裏切った柳生の剣士たちが襲いかかってきます。
朝鮮民族にとっての「恨」は、単なる恨みや辛みだけでなく、無念さや悲哀や無常観、(虐げる側である優越者に対する)あこがれや妬み、悲惨な境遇からの解放願望など、様々な感情をあらわすものであり、この文化は「恨の文化」とも呼ばれる。(Wikipediaより)
迎え撃つは、柳生友景。美貌の天才剣士であり、また陰陽師である主人公は、新陰流と妖術を駆使して護国に努めます。
全て韓国名の当て字ではありますが、モスラやオスカル、アンドレまで出てくる荒唐無稽ぶり。
それでも、読者を納得させてしまう着地をさせる力技には舌を巻きます。
伝奇時代小説や男塾好きな方にはオススメです。
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