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最後の武士の生き様

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2007年7月18日に投稿したブログより。

貧乏神や疫病神、死神などを擬人化して、ユーモラスに描いている時代小説ですが、そのユーモアの根底には、幕末の倦んだ世の中や武家社会の腐敗に対する痛烈な皮肉を感じます。

まあ、結局それが現代社会を皮肉っているわけでもあるのですけども。

これは確かに映画化しやすそうですね。

読んでいて確かに妻夫木クンのイメージも沸きやすかったですし。

メッセージもきちんとあって、何故この幕末で、この主人公に不幸なる神々が取り憑いたのかとオチもきちんとあるし、一つの世の終わる悲喜劇のこもごもがスカッと描かれています。

浅田次郎の時代物、さすがです。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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