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正常と異常の境界とは

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2008年8月11日に投稿したブログより。

精神病院のお話。

新しく着任した医師の担当するやっかいな患者である少女の症状は、果たして分裂症なのか、それとも境界例なのか。判断を下そうとした医師に、同病院の臨床心理士は解離性同一性障害、つまり多重人格の疑いがあるのではないかと言い出す。

ダニエル・キースによって日本でもブームになった多重人格の扱いに対して、極めて懐疑的な反応を示す担当医師。

果たして多重人格というものはあり得るのか、それとも医師の作り出した幻想なのか。

症例判断をするまでの精神医療の専門的な対話と、精神病院の歴史にまつわる話が交錯し、物語はクライマックスを迎えます。

プロの臨床心理士をして唸らせた、精神病を本格的に扱ったお話です。

勉強になりましたし、興味がつきません。

おすすめです。

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