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160. 自分で仕事をするのではなく、仕事をさせる適材を見つけることが大切だ。〜アンドリュー・カーネギー〜

みなさんこんにちは。


今回は、カーネギー鉄鋼会社を創業し、成功を収めて「鋼鉄王」とも称されたアンドリュー・カーネギーさんの格言について紹介していきます。


アンドリュー・カーネギーとは

1835年にイギリスのスコットランドにある小さな町で、
リネンの織物工の父と靴の修理をする母の元に生まれました。

とても貧しい暮らしで、
社宅の住まいは一部屋しかなく、寝る場所も分けられないような狭さでした。


1848年、13歳の時に織物工の父が失職し、
アメリカのペンシルベニア州に移住し、
家計のためにカーネギーはすぐに綿工場でボビンボーイという女工の補助として働き始めます。

仕事のために学校へは通えませんでしたが、賢く勤勉で、
良暇は地元の名士が少年たちのために貸し出していた個人図書館にある本を片っ端から読んで過ごしました。


教育における本の重要性を理解したカーネギーは、このことを忘れず、
社会的な成功を収めた後は多くの公共図書館の設立のために多額の寄付をします。


ボビンボーイの後は、電信配達の仕事につき、
配達のため町中を回り、有力者とも顔見知りになっていきました。

また、独学でモールス符号の知識を得て、電信装置に触れるチャンスが会った時には操作を練習した結果、
1851年に電信オペレーターに昇進します。


1853年に鉄道会社に転職、
どんどん昇進し、最後には幹部になりました。

この鉄道会社でビジネスと投資について多く学び、
この経験がこの後に役立っていきます。


収入が増えるにつれ、それを原資として投資をするように考えます。

製鉄、鉄橋、不動産、製油といった様々な企業に投資し、
多くが成功し、その縁で重要かつ有力な多くの財界人とビジネス上の関係を持ちます。

1865年、30歳で初の会社、「キーストン鉄橋会社」を創業し、
鋼鉄業に本腰を入れ始めます。

鉄道会社で培ったネットワークで、
自社で製造した鉄橋を使った線路敷設を請け負うことで、
地域一帯に鉄橋を製造する工場を建設、
その数年間でビジネスは大きく成長します。


経営が軌道に乗り、
鉄よりも強度があり耐久性があるのを知っていたため鉄鋼業に広く投資し、
鉄より耐久性のある橋や線路、建物や船を作ろうとします。

より速く安く鉄鋼が生産できるベッセマー・プロセスを学び、
「カーネギー製鉄会社」を設立、
1901年にJ・P・モルガン出資の元、「USスチール(株)」を設立、
世界で最も大きな会社になり、世界で最も裕福な人の一人になります。


そして、
「懸命に働くこと」そして「リスクを考慮に入れること」を重視していました。

鉄鋼でも材料を買うだけでなく、工場での生産や流通まで一貫して手掛けます。

そのため、鋼鉄炉の炭鉱や、製品を運ぶ鉄道や船舶、鉄鉱石の加工など、
鉄鋼業界全般にわたる企業を経営できました。


「金持ちになることは、彼の人生の第一歩に過ぎない」と感じ、
富豪となったとき、「貧しい人々のために自分の財産を提供する」と決め、世界で1,600ヶ所もの図書館が開設されました。

教育関連の支援にも協力をし、ピッツバーグにあるカーネギー・メロン大学の設立に寄与したのです。

そのほかにも、数千台におよぶ教会のオルガンの購入、ニューヨーク市でのカーネギー・ホールの建設や、教育振興を目的としたカーネギー財団設立などのプロジェクトにも尽力しています。


死去した際、遺産の大半は基金や慈善団体に寄付されました。


〔参考文献〕
おかねの学校 . "アメリカの鉄鋼王 アンドリュー・カーネギーの生涯" . 2014/08/23 . (2022-05-25) . 


自分で仕事をするのではなく、仕事をさせる適材を見つけることが大切だ。

カーネギーさんは生涯を通して、様々な事業を起こしてきました。

鉄橋会社を創業した後に鉄よりも強度があり、耐久性もある鉄鋼に目をつけ、
製鉄工場を多く開設します。

これがきっかけで鉄鋼を生産するだけではなく、
炭鉱や鉄道、船舶、加工など、
鉄鋼を製鉄したり運搬したり加工品を作るところまで事業として取り扱ってきました。

この事業を起こしてきたのは紛れもなくカーネギーさんなのでしょうが、
これを全て一人で立ち上げてきたわけではありません。

それはいろんな人がこれらの事業に関わっており、
それぞれに適する場所でこの事業を拡張させています。

そうやっていろんな人と関わりつつ、
その人に合った場所で力を発揮することが事業の拡張に一番繋がっていきます。

何をしたいかではなく、事業をこの先どうしていきたいかから、
人材を集め、その人に合った場所を提供することで、
事業は拡張していくと思います。


最後に

今回は、カーネギー鉄鋼会社を創業し、成功を収めて「鋼鉄王」とも称されたアンドリュー・カーネギーさんの格言について紹介してきました。

たくさんの事業を扱っていく中で、
様々な人と出会ってきて、人それぞれに得意分野があることも経験してきていると思います。

その人にとって一番力を発揮できるのはどこか、
その人の魅力がどこで活きるかを見極め、
仕事を与えることで、思いもよらないような成果を作ることもあります。

それは、自分が仕事を全てできるようになるというのではなく、
その場所に合った人に仕事を任せることで、自分がやる以上の成果を生み出すこともあるということです。

一人で全て抱え込むのではなく、
その場に合ったプロに力を借り、
自分がリーダーなのであれば、その力を全体としてうまく使う方に注力する。

みんなが仕事をやりやすいようにだったり、
事業全体としての方針を決め、チーム毎にはそれぞれのプロに仕事を任せるなど、
自分の仕事と自分でなくてもいい仕事を分けることで、
一番大事な仕事に集中することができます。

自分にとって、事業にとって一番大事な仕事は何か、
そして自分にできない仕事は誰に任せればいいかを見極めることで、
事業全体としての拡張に繋がってきます。


自分の仕事がその先の何に繋がっているのかを意識しながら仕事を進めるのはとても大事だなと感じました。


僕も仕事や人を通じて努力を続け、
経済的にも人間的にも成長し、人生を豊かに変えていくことで、
たくさんの人の希望になるために、
仕事も遊びも全力でやっていこうと思います。


それではまたどこかで。

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