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エッセイのようなもの

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エッセイと呼んで良いのだろうか?
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#HSP

プロの仕事に出会ったとき、いつも感じること。

プロの仕事に出会ったとき、いつも感じること。

みなさんは包丁を研いだ(もしくは研いでもらった)ことが、あるだろうか?

恥を忍んで言う。わたしはこれまで一度もなかった。まあまあ長かった一人暮らしの間も、結婚してからも、一度も。酸いも甘いもなんでもかんでも一本の包丁で切り続けてきた結果、切れ味はどんどん悪くなった。刃の鋭さですぱん!はなく、力を加えることでなんとかぐににににと切る感覚。でも、こんなもんだろうとも思っていた。

そんなわたしが先日

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寝られなくても、たのしくなくてもいいや。

寝られなくても、たのしくなくてもいいや。

昨夜は睡眠の体勢に入ってからすぐに寝つけた。朝まで起きずにぐっすりと眠って、目覚めたときに「あ~!わたし寝たー!」と力がみなぎってくるなつかしい感覚があった。何日ぶりだろう。

昨年あたりからかな。睡眠第一、寝るの大好きだったわたしが、寝ることに苦戦する日が増えた。わたしが寝ようとすると、これから起こるかもしれないことへの恐怖や、過去にやらかしてしまったことへの恥ずかしさや悲しさなんかがむくむくと

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走れフリーランス主婦

走れフリーランス主婦

先週、事件が起きた。夫が夜に社外の方々との会食があるにもかかわらず、スウェットで会社に行ってしまったのだ。

朝、出勤した夫からLINEが届いた。「今日夕飯いらない。会食だったの忘れてた~服装やばい」。

わたしは衝撃を受ける。ふつう、社外の偉い人たちとの会食という緊張に緊張を重ねるようなシチュエーションが待っていれば、前日からもっとそわそわするものではないか。朝も迷わずスーツを着て、質問や話題を

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連休最終日は必ず絶望していた会社員時代。

連休最終日は必ず絶望していた会社員時代。

ゴールデンウィークが今日で終わる。朝、サラリーマンの夫が「今日はちょっと仕事やる。30分くらいで終わるやつ」と言って、バタバタとパソコンを開きだした。

休日だと言うのに、お疲れ様ですなあ。じゃあその間にnoteを一本書こうと思い、わたしもパソコンを開いた。

記事を書き終えて夫の方を見ると、まだバタバタしている。「うわ~困ったあ」と髪の毛をかいている。どうした夫。

「くっそ~パソコンのログイン

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「平成」をいつまでたっても手放せずにいる。

「平成」をいつまでたっても手放せずにいる。

春だ。断捨離をしようと思っている。過去にも何度かしたことがある。けれど何度試みても、かつて使っていたガラケーを捨てることができない。充電器がないので、電源もつかないのに。手に持ったときの重みや開く感触が、なんだか思い出したいことも思い出したくないこともよみがえらせてくる。

電源を入れればおそらく、元彼とのメールとか、切ない着うたとか、夫と友達だったころのメールとか、無駄にポエミーな日記とか、今よ

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お金持ちだと勘違いされて頭を抱えるフリーランス主婦。

お金持ちだと勘違いされて頭を抱えるフリーランス主婦。

よい歯医者探しは、よい仕事探しと同じくらいむずかしいことなのではないだろうか。

数年前、引っ越しを機に歯医者さんを変えた。当時は不妊治療にお金をかなり費やしていた。年間100万円以上。とほほ。(我が家はごく一般的な家庭でぜんっぜんお金持ちじゃない。わたしは半額の肉に直進するタイプの節約主婦。)

不妊治療というのは、とんでもない金銭感覚のバグを引き起こす。

当たりが入っているかどうかわからない

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