ぐん税ニュースレター vol.30 page03 -広報の部屋から-
これまでこの記事では一般的な広告知識やマーケティング、各種デジタルメディアについて解説してきました。
今回はそのメディアの活用について解説します。
前回、デジタルマーケティングを説明する上で重要な各種のデジタルメディアについて解説しましたが、それらをどのように活用していけばよいのでしょうか。闇雲に配布するチラシや飛び込み営業は効率的ではないことを説明しましたが、こうした無駄を省き、認知と集客のための戦略を実施し効率的にリード(見込み客)を増やしていくことがデジタルマーケティングの目的です。(営業活動のゴールは、もっと先です)
今回はもっとも身近でわかりやすいウェブサイトについて解説します。ウェブサイトはオウンドメディアに該当します。
ウェブサイトの場合、自社の特徴、実績、商材・サービスなどを魅力的に伝える役割がありますが、ただ作って置いておくだけでは認知や集客には繋がりません。そのためにはユーザーに配慮したサイト設計や使いやすさ、デザイン性なども重要です。そしてみなさんもご承知のとおり、ネット上で何かを調べようと検索すると膨大な数のウェブサイトがヒットします。そのなかで上位表示させるために工夫が必要なのがよく聞くSEOというものです。
SEOについて
SEOはSearch Engine Optimizationの略です。直訳通り、検索エンジン最適化という意味ですね。最適化とはユーザーが検索した内容に対して、それに応えられるようなサイトを制作し検索エンジンサイトでの評価を上げることです。代表的なのはGoogleとyahooかと思いますが、どちらも同じ仕組みでサイトを評価しています。Googleではクローラーというものを用いてサイトを巡回しデータを集め、それを解析して検索順位を決めています。
キーワード
自分達でメディア(ここではウェブサイト)を作成していると、いつのまにか自分(自社)本位の内容になってしまうことがありますが、ユーザー目線で作成することが重要です。いくつか代表的な対策を挙げます。
まずSEO対策としてすぐに思い浮かぶのはキーワードです。ユーザーは何かのキーワードを用いて検索することが最初のアクションになります。これが全ての入り口になるのでとても重要です。まずは自社の商品・サービスに対してターゲットとなるユーザー層が、どんなキーワードで検索するのかユーザー目線で検討してみましょう。もちろん裏付けがある方が良いですので、Googleトレンドなどキーワードを選定するツールが便利です。
Google広告のアカウントがあればキーワードプランナーも活用すると良いと思います。
タイトルタグとディスクリプション
いくつかキーワード候補が決まってきたらHTMLの作業(サイト制作担当にやってもらいましょう)が必要になりますが、タイトルタグを記述します。検索した時に表示される表題部分です。
商品・サービスを端的に伝え、かつユーザーのニーズにマッチするキーワードを選定してサイトのタイトルにつけましょう。タイトルは長すぎても表示が切れてしまうため、わかりやすく簡潔に伝わるものを意識しましょう。特に今はスマホユーザーが大部分ですので、サイト制作自体もそうですがスマホでの表示をメインに決めると良いです。あわせて説明文(メタディスクリプション)も編集してタイトルでは伝えきれない内容を表示させるとなお良しです。
サイト品質
今度はキーワードからユーザーが意図するニーズを満たしたサイト内容になっているか考察しましょう。ユーザーは何か欲しい情報があったり、課題や悩みがあったりする時にネットで検索しているはずです。その意図を汲み取り、それらを解決する内容を盛り込みましょう。ユーザーが検索したワードとサイトの内容が一致していることが重要です。
さらにサイト内容についてコンテンツの品質が評価を上げるポイントになります。品質についてgoogleではE-E-A-Tというものを重要視しています。Experience(経験)、Expertise(専門性)、 Authoritativeness(権威)、Trust(信頼)の頭文字をとったものです。基本的には言葉の意味どおりですが簡単に解説するとExperience(経験)とはサイト作成者の経験に基づいてトピックが作成されているか、ということです。Expertise(専門性)はユーザーの疑問を解決するために必要な知識や技術の説明があるか、図や表などを用いてわかりやすく解説しているか、などです。Authoritativeness(権威)は、ある界隈で有名な人をオーソリティーと言いますがそのイメージに近いです。例えば信憑性のある有力サイトや有名な人物、団体などが言及している、などが該当します。これらを追求することでTrust(信頼)を得ることができますが、加えてサイト作成者が何者であるか(運営情報、会社概要など)が明確で安全性があるかが重要です。
たしかにこれらをクリアすれば説得力が増すのは想像できますよね。最初からこれら全て100点満点を取ることは中々難しいと思いますが、意識してサイト制作することで品質を高めることができると思います。
これらはGoogleが検索品質評価ガイドラインという形でまとめたものがあります。英語のみでページ数も多いですが、ご興味あれば見てみてください。
情報としての品質について説明しましたが、サイトの使いやすさも品質という点では大事なポイントです。見やすい・わかりやすい動線になっているか、ユーザーが目的とする情報に辿り着きやすいか、サイト内リンクが適切に設定され往来しやすい設計になっているか、表示スピードは早いか、そして現在においてはスマホで使いやすく設計されているかが非常に重要です。専門的にはUI(ユーザーインターフェース)とよく言われる要素です。
外部対策
ここまでは主にサイト内部の対策について説明しましたが、外部の対策も大切です。外部とは何かというと他のサイトのことです。つまり被リンク(他のサイトからのリンク)やレビューがあると有益なサイトとして信頼性が上がり評価につながるということです。E-E-A-TのAuthoritativeness(権威)に近いかもしれませんね。
SEOはクローラーが集めたデータにより解析するわけですから、まずはそのデータ量を稼がなくてなりません。そのためには時間も必要です。サイトにもよりますがSEO対策が反映されるのに3~6カ月、または1年とも言われています。ですので、まずは被リンクを増やすためにも前回説明したアーンドメディアやシェアードメディアなどを活用し、積極的に拡散を狙うなどして露出を高めるのが比較的取り組みやすいのではないかと思います。
最後に「Google が掲げる 10 の事実」というものがありますので、ご紹介します。
どれも立派な会社の社訓のようでカッコいいですね。(Googleは立派な会社です笑)
こちらも詳細は公式で説明しています。(日本語)
これでもSEOについてはほんの触りで、もっと具体的かつ専門的に解説しているサイトも多いです。SEOの反映が待てない、必ず上位に表示されるわけではないので心配、といった方にはサイト流入の近道であるウェブ広告が有用です。このウェブ広告実施にあたっては同時にウェブ解析も重要になります。このウェブ解析によるデータを用いたものがデジタルマーケティングです。ようやくではありますが、次回はデジタルマーケティングについて書いていければと思います。
マーケティング、メディア活用、プロモーション等の活動でお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
マーケティング担当 原
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