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傘文化が根づく韓国では、若者ウケする傘がマーケティング上とても重要|週刊小売業界ニュース|2024/6/17週
2024年6月17日~6月24日の韓国の最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
韓国│CU「梅雨に備えてください…55㎝ビニール傘コンビニエンスストア最低価格販売」
<記事の要約>
韓国の大手コンビニCUが、梅雨に備えてビニール傘の販売内容を見直し、55㎝ビニール傘を業界最低価格の5千ウォン台で販売する。55㎝のビニール傘は紫と薄緑色の2種で発売。また、CUの独自キャラクター「ケイル」が描かれた65㎝藍色の長傘とレインコート(使い捨て使用・繰り返し使用)も同時に販売する。
お隣の韓国にも、日本と同様に梅雨が存在します。
韓国の梅雨は日本よりも少し遅れて到来し、
6月下旬~7月下旬が標準と言われています。
この時期に韓国の年間降水量の約3割が降るとされ、
雨よけは韓国の皆さんにとって大きな課題となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1718931121553-8zq6RmeUnv.png?width=800)
こうした事情から、傘文化が根づく韓国では、
梅雨の時期を目前に、傘商戦が風物詩となっています。
特集記事にもある韓国のコンビニ大手CUは、
若者が手に取りやすいデザインと価格で差別化を図った形です。
傘はついで買いの訴求(コンビニなど顕著)といった効果の他にも、
デザインの改定を毎年行うことで定期的に顧客を惹きつけたり、
個性的なデザインの傘であれば、使うたび購入した時を思い出したりと、
その特性により、長いスパンで顧客エンゲージメントに寄与する商品です。
韓国では加えて、傘がSNSマーケティングにも大きな効果をもたらします。
先ほど述べた梅雨の事情により、韓国では日常に傘が根づいています。
分かりやすい例としては、キーアイテムが傘という人気ドラマの存在です。
2012年当時、飛ぶ鳥を落とす人気があった
チャン・グンソクと少女時代のユナが主役を務めた
『ラブレイン』をはじめ、
![](https://assets.st-note.com/img/1718931272953-7JoYWRdOMX.png)
2016年の『青い海の伝説』など
(イ・ミンホとチョン・ジヒョン主演)
![](https://assets.st-note.com/img/1718931287320-XFP10Nhruv.png?width=800)
若者文化においても傘がエモーショナルな対象であったり
ファッションアイテムとして認識されています。
若者消費者がSNSに上げたくなるデザインを開発し、
UGCの創出を狙うことで集客効果も見込めるというわけです。
余談ですが、今回CUは55cmビニール傘のテコ入れを図りましたが、
韓国では実は折りたたみ傘の方が広く普及していると言われています。
実際、建物の入口に雨の日に設置される傘用ビニール袋も、
長傘用だけでなく折りたたみ傘用も用意されることがあるそうです。
<担当者からの一言>
韓国にも日本よりやや遅れて梅雨が訪れます。その時期の傘の購買量増加に乗っかり、他店との傘販売の差別化に力を注いだようです。日本でもコンビニに傘はおいていますが、食品などと比較すると傘にはそれほどこだわっていないように感じます。CUでは、海外ソーシング専担チームが中国20カ所の傘専門メーカーと共に、商品の種類や品質、原価などについて議論を重ねて、業界最低価格での販売が決定したそうです。可愛いもの好きな韓国女子向けに独自キャラクターのラインナップも用意しています。売り上げが上がりそうですね。
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