#仕事
パン職人の修造127 江川と修造シリーズ パン屋日和
そんな訳で修造の芸術作品は公会堂のイベントに飾られる事になった。
沢山の人に分かりやすい物をと考えて、パンのヴィーナスというテーマにする。
生命の息吹と未来への羽ばたきだ。
しかし修造のイメージを実現化するにはパーツの数が半端ないしとにかく重くなるだろう。それを支える為に土台も重くした。
「完成してから運んだんじゃ壊れそうだから現場で組み立てたいんですよ」
修造は秘書に電話した。
そし
パン職人の修造126 江川と修造シリーズ パン屋日和
「えっ」
そんな風に言われるとは思わなかったので横田は驚いてピリッと緊張したが、平然を装ってトングとトレーを持って店内を回った。
プレオープンの時にここにきた時パン粉がここのパンは世界大会のパン、パンロンドのパンそしてドイツのパンを置いている。
「これとこれと」時々パン粉の方を向いてトングをちょっと動かして『これ?』とそれとなく指すとパン粉が目で合図する。
横田は店内を一周見回って「これで
パン職人の修造113 江川と修造シリーズ ロストポジション トゲトゲする空間
「ぼくそんな事してないよ」
西森と大坂はその瞬間は見ていなかったが「そんなわけないだろう」
「絶対触ってないと、、、思うけどな」
と冷静に言っている。
立花は「その場所は狭い所なんだから今度からあなたも当たらないようにしなさいよ」と注意してきたので白栂は「セクハラ!」と捨てゼリフを江川に言ってまた作業に戻った。
江川は困って事務所にいた修造に相談した。
「僕触ってません」
「お前がそんな
パン職人の修造107 江川と修造シリーズ リーブロプレオープン
さて、撮影が始まった。
マウンテン山田と桐田が駐車場の入り口から駐車場が広いとか花が咲いてて綺麗とか説明しながら建物に近づいて来る。
きっとスタジオではコメンテーターなんかが見ている画面に「パンの世界大会の覇者のお店リーベンアンドブロート」とか画面に大写しにされるのだろう。
マウンテン達がやっとこっちに辿り着いた。
修造と江川が入り口に立っている。
「はい!こちらが世界一の男!田所修造シ
パン職人の修造105 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで
3ヶ月の工事期間を経て、いよいよ工場で仕事出来る様になった。
プレオープンは1週間後。
パンロンドのみんなや鳥井シェフや大木シェフにも来てもらうことにして律子に招待状の葉書を書いて貰った。
「なにこれ!桐田美月って?本物の?来てくれるわけないじゃ無い!それに売れっ子お笑い芸人のマウンテン山田さんまで招待状出すの?厚かましい。それにこの住所あってるの?」
「江川が出してくれって言うんだよ。絶対