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【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#6~行動の切りかえができない~

はじめに
 
親であれば誰でも一度は、子どもの行動をコントロールすることに挑戦するでしょう。しかし、発達障害の子どもを育てる親であれば、その挑戦はさらに複雑なものになります。テレビやゲームに夢中になって、約束を守れない、行動を切り替えられない…そんな時、どうすればいいのでしょうか?


1.発達障害の子どもとの時間管理

 発達障害の子どもたちは、自分の感情や行動をコントロールするのが苦手で、やりたい気持ちに区切りがつけられないことがあります。親としては、子どもがすぐに行動を切りかえるためのサポートをするべきです。
 たとえば、子どもがゲームに夢中になっている場合、親が「もう○時だからゲームを終わらせる時間ですよ」と伝えても、子どもがそれを理解しにくいかもしれません。そのため、親が具体的な時間や行動の予定を示すことが重要です。例えば、「このゲームはあと30分で終了するから、その後は宿題をしようね」というように、終わる時間の見通しをもたせることや、少し前に予告し、次にやることを伝えておくことで、子どもが約束を守りやすくなります。

2.具体的な予定を立てる

 まずは、子どもと一緒に落ち着いて話し合いましょう。家に帰ったら何をするか、どのくらいの時間をかけて行うか、具体的な予定を立てることが大切です。たとえば、子どもがゲームをする時間や宿題をする時間を決めます。この予定は、視覚的な支援として、紙に書いて子どもに見せることも効果的です。子どもが自分で時計を見て時間を把握するのが難しい場合は、時計の絵を使って予定を示すこともできます。また、予定には時間だけでなく、次にやることも明確に伝えることが重要です。例えば、「ゲームは午後3時から午後4時まで、その後は宿題をする」といった具体的な約束をすることで、子どもが次の行動に切り替えやすくなります。

3.具体的な予告をする

 休日や外出する予定がある場合は、前もって子どもに伝えることが大切です。時間や行動の流れを具体的に説明することが効果的です。たとえば、外出する前に「今日は公園に行く予定だから、8時に朝ごはんを食べて、9時から準備をしてね。公園で遊んだ後はお昼ご飯を食べて、17時に帰宅してからは宿題をする時間だよ」と伝えることで、子どもがその後の行動に備えやすくなります。

4.時間と忍耐が育む成長

 最後に、このプロセスには時間と忍耐が必要です。最初はうまくいかなくても、あきらめずに取り組みましょう。徐々に、子どもが約束を守れるようになるでしょう。最初はゲームをやめる時間になっても子どもが反応しないかもしれませんが、継続して時間を守る習慣を身につけることで、徐々に改善されます。

最後に
 発達障害の子は、時間管理や約束を守ることが難しいと感じるかもしれません。しかし、子どもとのコミュニケーションや具体的なサポートを通じて、彼らがより良い時間管理スキルを身につけられるように助けていきましょう。

前回の記事#5~整理整頓が苦手~


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