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「私のモーニング娘。」石田亜佑美卒業発表に添えて。

モーニング娘。’24、石田亜佑美メンバーが卒業を発表した。

私は最近はずっと「早く後進に道を開けろ!」と思っていたのだが(失敬!笑)、
いざ卒業発表のニュースを聞いたら大きな喪失感が湧いて来た。

そして、その喪失感の源へと遡ってみた。

「私のモーニング娘。」は「2013年」であった。

この年の夏に発表された『わがまま気のまま愛のジョーク』、
そして『愛の軍団』に私は激しいショックを受けた。

9期の加入以降、「EDM」路線を追求していたモーニング娘。であるが、

『愛の軍団』の徹底的な「フロア仕様」は、完全にアイドルという枠組みを遥かに超えた「ミニマル・テクノ娘。」と呼べる的な何かに変容していた。

この100%ダンスフロア仕様の4つ打ちテクノ・ミュージックに、
「スーパーエリート女子軍団」が舞い踊る、コスチュームはアーミー・ルックだ。

正にアイドル界最強にして「最凶」軍団と呼べるトラック&パフォーマンスである。

そして『わがまま気のまま愛のジョーク』だ。

ゴリゴリの極悪テクノ・トラックと極上のポップ感覚が見事にマリアージュした怪作である。

凡庸な表現で恐縮だが、
「演者も制作側もノリノリ!」
という勢いに溢れている。

中核を成すのは鞘師里保を中心とした安定スキルの9期と、「飛び道具」感満載のトリックスター揃いの10期、そして「ハロプロの申し子」11期小田さくらである。

鞘師里保と小田さくらが15才、佐藤優樹と工藤遥が14才、そして石田亜佑美が16才である。

とんでもない「若き俊英」の軍団である。

そして、道重さゆみはリーダーになって、それまでのヤンチャ感からまるで別人の様に変わり、その眼差しは「聖母」のそれになって行った。

そんな2013年の夏は暑くて熱かった。

そして彼女たちの視線の先には無限の眩い未来が輝いていた。

2013年、最強のテクノ・アーミー娘。が見せてくれた未来。

そんな最強軍団の「戦士」の一人、石田亜佑美さんが遂に卒業なされる。

そう、これは「私のモーニング娘。」が消えつつある喪失感なのだ。

そしてそれはハロプロという輪廻転生宇宙の摂理でもあり、
我々はこれからも、宇宙に生まれる「新星」の輝きを追い続けるのである。

「スカート3」よ、永遠に、、。


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