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アスペルガーの恋【小説】

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アスペの女の子の恋愛物語。ひとよりも多くの困難を乗り越えたラブストーリーの結末は?
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発達障害を隠し大手一部上場企業に入社~入社式⑵〜アスペルガーの恋〜

発達障害を隠し大手一部上場企業に入社~入社式⑵〜アスペルガーの恋〜

入社式の後、声をかけてきたナオミと二人の男子四人で飲みに行く。

私の隣にナオミ、前方には拓也と直樹という男子が座っている。

「お酒は何が好き?」と拓也は気を利かせてメニューを差し出す。

私はお酒は絶対に飲まない。
そして実は飲み会にすらろくに行ったことがない。

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アスペルガーの恋 〜序章〜

もしあのとき、当時ネットに疎かった私があのツイッターアカウントを登録していなかったらと思うとぎょっとする。

(今でこそこんなネット投稿をして、知らない人に自分を公開することが当たり前になっているが、当時の自分は友人にも自分のプライベートなど一言も喋らないような表面的な奴だった。)

そしてM氏が偶然私にメッセージをしてくれなかったら私は恋愛という青春ものとは縁の無い人生だったんじゃないかと本

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アスペルガーの恋 〜入社式⑴〜

アスペルガーの恋 〜入社式⑴〜

2013年 4月

大手金融機関の入社式

百何人という新入社員の殆どが黒いリクルートスーツに身を包みズラリと着席している。

濃いグレーのスーツに長かった髪をアップにした姿はスカートのスーツにパリっと似合っていて中々気に入っていた。

着慣れないはずのスーツを着こなせている自分が嬉しいけれど、この中で私という存在が目立ってしまわない日が長く続きますようにと心から祈った。

となりに座る女の子は理

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アスペルガーの恋 〜M氏との出会い②

2015年初夏
「彼氏と別れた…」若い女の失恋話に

「えーそうなん?」とまじめに心配するM氏のアイコンは駅伝仲間と肩を組む色黒青年から結婚式の写真に変わっていた。

あんな差し障りない会話からこんな失恋話をメッセージで直にやりとりをするようになるにはツイッターというタイムリーに距離を縮められるツールユーザーにしては時間がかかり過ぎじゃないかとも思う。

私は人に自分のことを話さない。

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