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日々淡々

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日本在住外国人がその日考えたことをただただ書いていくやつ。日報みたいなもの。
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記事一覧

雨過天晴を疑う

雨過天晴を疑う

雨過晴天いう言葉があります。
ひどい雨もいつかか晴れることを人生に例え、物事が好転していく様を表現しています。

しかし、現代の実社会において、雨があがるように物事が勝手に良くなることがあるのかと想像すると、よほどの状況を進んで作り出さない限り勝手に好転することがないことの方がほとんどです。

そして目も当てられない現実ですが、「心配しないで。雨はいずれ上がる。」みたいな耳障りのいいことを言ってく

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【東京散歩】正しさを考える

【東京散歩】正しさを考える

実のところ、人はそんなに他人のことなんて見ちゃいません。
せいぜい、人間の表面の3cm程度上部に触れてはやめ、触れてはやめを繰り返しているだけのように思います。

文字に対する姿勢も同じです。そんなもの、人はまともに見ちゃいません。
しかしなぜだか私たちは、脅迫的なまでに自然と、正しくあろうとします。

すでに十分正しいように見えるにも関わらず、自ら進んでそうあろうとします。
こういった反復性を見

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資本主義リアリズムに真正面から付き合わない

資本主義リアリズムに真正面から付き合わない

これは脱成長しようとかそういう話ではない。成長は大事だ。
ただ、当たり前のように資本主義の投資家たちや社会常識から求められる「右肩上がりの連続成長には疲れたよ」という話である。
資本主義はリアリスティック過ぎるのだ。
競争と個人主義を強調し、個人の成功や価値を経済的生産性と密接に関連付けすぎてしまう。
そして、個人や法人の活動にどうしても制限が出てしまう。

付き合わないことが重要なのだと思う。

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高度人材になりきれない外国人にはどういう選択肢があるのかという話

高度人材になりきれない外国人にはどういう選択肢があるのかという話

経産省の「未来人材ビジョン」レポートが出ました。
日本人は、自分の勤め先に不満があり、ずっと働き続けたいとは考えていないが、転職するつもりも、起業するつもりもない、というレポートでちょっと話題になっています。

個人的に若い頃企業で働いた時のことを振り返ると、チャレンジをするよりも失敗しない方がメリットが大きかったのでよく理解できます。

しかし、グローバルでの状況整理とスタートアップを語ってるの

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フリーランスの本当の生き方

フリーランスの本当の生き方

コロナ以降、副業人口増加も相まってフリーランスが増えてるとのこと。

日本の豊かさが30年間止まって資産が減ったのも、都心部の人らの仕事がホワイトワーク化してリモートがしやすくなったりすることも背景にありそう。

しかし、文化的な背景なのかわからないが、昨今の日本では、「フリーランスっぽい」生き方になることを意識している人が多いように思う。
例えば、「フリーランスは正社員をやるべきでない」や「フリ

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男の生きづらさ

男の生きづらさ

新年早々、男の生き辛さについて考えていたのだけど、データをよくまとめている記事を見つけた。

最近、ライフステージが変わりまくり、いろんなパターンを将来を考えていたら、男性性であること故の辛さがあることに気がついた。

数値的な実例と心理的指数、数値同士の比例は上記の記事がよくまとめてくださっていると思った。

インターネットでは女性の辛さがピックアップされがちで男の辛さはコンテンツになりにくい。

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noteを書き続けると言葉が自分から離れていく

noteを書き続けると言葉が自分から離れていく

noteに限らずだが、Web上に文章を書くと誰でも大小関わらず反応をいただくことになる。
自分で紡ぎだした文章に反応があることは、まるで自分が許可されたような気にさせる。それが嬉しくて、また次を書こうとする。
次はもっと反応が欲しい。もっともらうにはどうすればいいか。
許可してくれた人たちのことを思いながら、自身が紡ぎ出した言葉よりも、相手が好きそうな言葉を選び取る自分に気がつくだろう。
相手が好

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