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生命を宿す絵=「魂画(アニメーション)」の深淵

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動画すなわちアニメーション(animation)とは、ギリシャ語で「魂」を意味するアニマ(anima)に由来する言葉だ。日本を含む古代文明の多くが、森羅万象に魂が宿るとする信仰=… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

『ワッチャプリマジ!』甘瓜みるきの叫んだ「あざとくって何が悪い」

『ワッチャプリマジ!』甘瓜みるきの叫んだ「あざとくって何が悪い」

『ワッチャプリマジ!』も2クール目の締め括りの時期がやってきました。
2クール目はエキシビジョンのための合宿編でしたが、共同生活の中でキャラクター達のまた違った一面を見ることが出来ましたね。
例えば弥生ひながストイックすぎて生活力がなさすぎたり、心愛れもんが親しくなると結構煽ってくるタイプだったり、ひゅーいは人間の姿になっても大型犬すぎて距離感がバグってたり……。
思い出せることは色々ありますが、

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『ワッチャプリマジ!』甘瓜みるきの「イワナイ」は物語で奥行が増す

『ワッチャプリマジ!』甘瓜みるきの「イワナイ」は物語で奥行が増す

『ワッチャプリマジ!』のキャラクターソングミニアルバム第一弾「PUMPING WACCHA!」が発売されました。
このミニアルバムには作中のCGライブ及びED楽曲のうち、陽比野まつりの「マジ・ワッチャパレード」、弥生ひなの「Starlight!!」、甘瓜みるきの「イワナイ」、ED曲である「Magical Future」の四曲が収録されており、「フル尺ではどうなっているのか」を探すのが楽しいミニアル

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「アニソンはあらゆる音楽を吸収する」神前暁が語る、アニソンの引力

「アニソンはあらゆる音楽を吸収する」神前暁が語る、アニソンの引力

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『物語』シリーズ……。アニメファンでなくとも一度は名前を聞いたことがあるであろうこれらの作品で音楽を担当しているのが、神前暁(こうさき・さとる)さんだ。

2000年代にアニメ音楽の領域で仕事を始めて以降、数々の大ヒット作品で主題歌や劇伴などを担当し、「アニソン界の至宝」と呼ばれるまでになった。

そんな神前さんに、アニソン制作における音作りのこだわりや、高品質な

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アニメ配信最大手、無料ユーザーの視聴制限へ=日本国外の話題

アニメ配信最大手、無料ユーザーの視聴制限へ=日本国外の話題

日本国外におけるアニメ配信最大手のクランチロールは、無料ユーザーの視聴を制限するようです。日本のアニメ視聴者には直接影響のない話題のためか、日本では特に取り上げられている様子はないですが、ドイツのアニメニュースサイトでは多くのコメントが投稿されるなど注目を集めているようです。

今回はクランチロールのこの「変更」について考えてみます。

筆者の目に止まったのは、ドイツのアニメニュースサイト「Ani

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アニメ「文化」の輸出にチャンスはあるのか?=ドイツの事例から考える

アニメ「文化」の輸出にチャンスはあるのか?=ドイツの事例から考える

ドイツではまもなく、アニメ『らき☆すた』のDVD/ブルーレイが発売されます。『らき☆すた』といえばアニメ聖地巡礼など派生文化も注目された作品です。今回はアニメとアニメ文化の輸出について考えてみました。

ドイツのアニメ販売会社animoon publishingは、アニメ『らき☆すた』のDVD/ブルーレイを4月8日にリリース開始します。日本語音声に加えて、ドイツ語吹替版も制作し、ここ最近はサンプル

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アニメの物語と美しさの価値

アニメの物語と美しさの価値

あんたもアニメの物語を楽しんでいるかい?

今やっているアニメは進撃の巨人に王様ランキングとなかなかに話題作が目白押しだ。

それらのアニメを見ているヒトの感想とかがブログやら動画やらで公開されているのを見たりすると、実に多彩な感想が綴られている。
そこでふと感じたことがあるんだ。

アニメの「作画」についての評価ってのを海外のヒトは結構な頻度でしているって思ったんだよ。

今回はアニメというメデ

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アニメと声優とコンテンツビジネスと

アニメと声優とコンテンツビジネスと

◉今回の参議院選挙出馬に向けて、積極的に動かれている赤松健先生ですが。日本のオタク文化のもうひとつの山である、アニメ業界にも鋭く切り込んでいらっしゃいます。Twitterのスペースを利用して、現役の声優さんたちを交えての本音トーク。切り口としては声優からなのでしょうけれど、アニメ業界のブラック体質自体が問題になっていますしね。ここにきちんと斬り込めるのは、国会議員のでないと難しいでしょう。

ヘッ

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