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アパレル考察

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アパレルについての自分の考えをまとめました
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お洒落とは。

お洒落とは。

今回はファッション、狭くはスタイルとしてのオシャレについて、短く書き残していきたいと思う。お洒落ってなんだろう。言葉にするのは少し難しいし、人によって価値観も違う。例えば僕が思うのは洋服には教科書があって、決まって絶対格好良い組み合わせみたいなものが存在する。一番身近なものだと白Tにデニム。ブレザーとチノ。などなど王道の組み合わせが存在する。それを着たらお洒落になれる人もいるがこれはお洒落とは言わ

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先をゆく

先をゆく

今売れるものっていうのは洋服屋でなくとも分かるわけでそこをとりに行くのはビジネス上最も優れているがつまらない店になってしまうものだ。そこは大手や老舗に任せて個人店はそこと競っても勝ち目はない。古着屋である私の場合、そう言った商品はほぼほぼ仕入れられない。世界中に星の数ほどありそうな古着屋さん達との仕入れ競争に勝てるわけがない。そもそも自分は2年半前に古着屋を始めた蒙古斑が青々と生えるビギナー中のビ

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値段や相場について

値段や相場について

お久しnote。戻ってきました。
気づけば1ヶ月ぶりのnote。店内は春物に変わり昼間は暖かい日が出てきました。もうすぐ桜の季節。花粉が辛そうな人もチラホラ。

今日は思いつきで古着の値段や相場の事。タイトル通り、私が思うことを書いていきたいと思います。
新品の洋服であったりメーカーが作って市場小売価格が決まっているものではないので古着はお店が売値を決めています。それでも一般的に言われる相場がある

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自分の仕事を通して地球の為に出来る事は何なのか

自分の仕事を通して地球の為に出来る事は何なのか

もう何年も前から問われている事だけれどここ最近になってまた様々な方面から聴くようになった「サステナブル」。特にこのアパレル業界は環境問題も相まって切っても切り離せない関係にある。僕は新品の服も着るし古着も着る。そして古着屋のオーナーである。

服が多く作られ捨てられている。年間の衣類ゴミは何万トンです!みたいな話もよく耳にするようになった。洋服を作る過程で出るCO2であったり石油由来の繊維など環境

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安売りの悪循環

安売りの悪循環

何日か前のガイアの夜明けで捨てられる衣料品をテーマにした回が放送された。それが兎に角酷かった訳である。私の解釈だとその捨てられる衣服を買って売る、素晴らしい取り組みです、こんな事やってます。みたいな事を言いたかったんだと思うのだが、そこに素晴らしさは皆無だった。

2社の取り組みが放送されていたがどちらもただただ悪循環を生む取り組みでしかなかった。うち1社はアパレル大手だからこれがまた恥ずかしい。

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気候変動とアパレル

気候変動とアパレル

世界各地の気候変動の映像を見るといよいよ本当に地球も従来通りではないなと恐怖を感じるし実際のところ恐れるような変化はまだ実感しないものの自分が住むこの地域も明らかな暖冬である事は間違いなく日中と深夜の気温差は激しい。

洋服屋をやっている身としてはこの気候変動に対して他人事ではいられないわけで根本となる気候変動へ対して自分でできる事から始めないといけないというのも根っこにはあるがお店で売る商品に関

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実店舗がネット完結型の宣伝、広告を打つ無意味さ

実店舗がネット完結型の宣伝、広告を打つ無意味さ

今月は友人の店が色々と動く。コーヒー屋さんは1月でいったんお店を閉めてしまうし、ハンバーガー屋さんは移転をする。特に年齢も近く仲も良いので二つのお店がほぼ同じ時期に一旦ではあるが閉まってしまうのが寂しい。特に当店に来てくれたお客様にご紹介する事の多かった2店舗なのでそれが出来なくなるのもなんだが寂しい。

両店ともパワーアップしてより良いサービスを提供する為のステップアップなので後ろめたさは無く、

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小さな願い

小さな願い

洋服の勉強を始めた専門学校時代。やはり自分の興味は世界各地のコレクションであった。パリ、ニューヨーク、ミラノ、そして東京。年に少なくとも2回開催される。全て網羅すると物凄い数のブランドになるがインターネットを介してそのコレクションのLOOKを見る事が出来た。何年かしてリアルタイムでの動画配信も始まった頃であった。

日本のデザイナーは東京コレクションでデヴューし皆、パリやミラノ、ニューヨークへ活躍

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時代が服を作る

時代が服を作る

時代の進化と共に変わって様々な物が今の時代に合った物へと変化してきた。私は洋服屋なので洋服に関連したそんなお話を今日は書いていこうと思う。

洋服の歴史は戦争と共にあると言っても過言ではないがその時、その時代に合った洋服がその時に生まれて来た。その積み重ねである。特に昔はこうだからこうと言う服作りがされて来た。

戦争中や戦後すぐは物資も無く質素でシンプルな装いであるがそこから回復を遂げると一気に

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ストーリーが産む価値

ストーリーが産む価値

三連休も終わり今日からまた平常運転。今日も気持ちが良い秋晴れ。朝子供を保育園に送るのに外に出た時いつもより肌に当たる風が冷たく感じた。昨日も閉店後外に出ると日中の格好では外に居れないくらい寒かった。気持ちが良いくらい快晴だと寒いという意識がなく着るものの選択肢を見誤る。

この連休に合わせMilitary ITEMの入荷があったわけだが、それについて少し基本的な話を今日は書いていきたい。

私は元

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まとめて一気出し作戦

まとめて一気出し作戦

昨日は定休日。ゆっくりと過ごした。コーヒーとランチをTRIPSで。夕飯は自宅のベランダで友達と焼き鳥。休日らしい休日を過ごせた。

さて、もう今日で10月も終わりだ。明日から11月。早い。まだはっきりとした日にちは断言できないが三日後の土曜日を目処に入荷を予定している。今回は軍モノに絞って一気に出そうと思っている。なのでちょっとレディースがほぼ無い。泣

アメリカ、ベルギー、フランス、イタリア、ル

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チャージ機能を個人商店に

チャージ機能を個人商店に

昨夜は閉店後花園プロジェクト(仮)会議2回目。ネーミングもしっかりと決めたいところである。少しずつ目標に向かって進んでいる。大きなプロジェクトであるので最終的なゴールを決め目指すよりもまず何からやっていくのか、その為にどうしていくのか。そんな所からのスタート。まずやるべき事に向かい進めていく。

そして今日は昨日のその会議の事も書こうかと思ったけど全然違う話を書いていこうと思う。何日か前にふと思い

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物の本質

物の本質

洋服は知れば知るほど面白くもあり虚しくもある。表と裏。光と陰。知らなくて良い事もあるのかも知れない。私は縫製工場で働いていたがよく問題に上がる中国人実習生らとともに働いていた。

ほぼ休みなく朝から晩まで働かされる姿を見てきたし中国人らしいと言ったら失礼だけれどミスを隠そうとする姿勢とか含め良いところ、悪い所、洋服が作られる現場で目の当たりにしてきた。

そうもしないと利益が出せないのかなってくら

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未来の実店舗予想〜古着屋〜

未来の実店舗予想〜古着屋〜

やはりお店をやっていると気になるのはこの先実店舗はどうなっていくのか。という事を考える。一つ見えている未来として象徴的なのはAmazon GOであろう。しかし小規模経営の店舗ではあれほどまでの設備投資は極めて難しい。コンビニなどがあんな風に変わっていくんだろうと想像がつく。

では自分が営んでいる洋服屋として未来の実店舗はどうなっていくんだろうか。今はネットで服を買うという人も増え世代間で大きな差

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