見出し画像

小さな願い

洋服の勉強を始めた専門学校時代。やはり自分の興味は世界各地のコレクションであった。パリ、ニューヨーク、ミラノ、そして東京。年に少なくとも2回開催される。全て網羅すると物凄い数のブランドになるがインターネットを介してそのコレクションのLOOKを見る事が出来た。何年かしてリアルタイムでの動画配信も始まった頃であった。

日本のデザイナーは東京コレクションでデヴューし皆、パリやミラノ、ニューヨークへ活躍の場を移し、東京コレクションがいまいち盛り上がりを欠く。その繰り返しをして来た。

パリで発表する事には大きな意味を持つし憧れもある、行かなければいけない道でもある。そうなるとやはり東京は何か寂しい。そんな記憶がある。当時思っていたのは80年代からパリでコレクションを発表しているギャルソンやヨージヤマモトのような大御所はなぜ東京に帰ってこないのだろうと。そこまでの知名度を誇り実績も積み上げてきた日本のファッション界の帝王が発表の場を東京に移したらそれだけで世界のバイヤーが東コレを見に来るんじゃないのかなぁって思っていた。

そんな考えはパリコレに出た事のないただの凡人である私の小さな願いで、そうなってくれたら面白いなぁと少しでも願っているだけ。それはファッション界での未来を担う若者達の目も絶対に肥えるし憧れを間近に感じられる事でこの世界を目指す者の大きな衝撃になる事は間違いない。もちろん東京コレクションは凄まじい盛り上がりを見せるだろう。洋服に限らず逆輸入の日本人というのは本当に多いなぁと思う機会も多い。海外では評価されるけど日本ではフォーカスが当たらない。なんかそういうのも日本の受け入れ土壌というかナンセンスというか負に落ちない部分である。

今は特に海外に目を向けてどんどん外に出ていくべき時代に突入したけれど日本を大切にする思いも皆持っていられるといいなと思う次第であります。中の人も外の人も母国への還元と母国愛は忘れず活躍して欲しい。

ってなんで私なんぞが偉そうに言っているんだという内容になってしまいましたが小さな願いとして受け取って下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?