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値段や相場について

お久しnote。戻ってきました。
気づけば1ヶ月ぶりのnote。店内は春物に変わり昼間は暖かい日が出てきました。もうすぐ桜の季節。花粉が辛そうな人もチラホラ。

今日は思いつきで古着の値段や相場の事。タイトル通り、私が思うことを書いていきたいと思います。
新品の洋服であったりメーカーが作って市場小売価格が決まっているものではないので古着はお店が売値を決めています。それでも一般的に言われる相場がある程度あったりしますが、だいたいこれくらいだよね。っていうのが古着市場。

今はリサイクルショップやメルカリなどの台頭もありそっちに値段が引っ張られて安売り競争じゃないけれど一部相場がそこで作られているような気もします。

僕個人はどうしているかというとほぼ相場は見ていません。自分が仕入れてきた仕入れ値に経費を乗せて定価になっています。当たり前のことです。なので他より安いものもあれば高いものもあるでしょう。

あのお店が安い、あのお店は高いがあるわけですがなぜそれが起きるのか何点かまとめてみましょう。

①仕入れ値が違う
②メンテナンスに差がある
③お店のブランディング(ブランド力)

大きく分けるとこんな感じなのかなと思うのですが①番から深堀して行こうと思います。まずは仕入れ値。この辺の本当のところは知りませんが仕入れる時も言い値なので人によって違う場合があります。それとやはり付き合いもあるんじゃないかなぁと思います。長く取引をしている。いつも沢山買うなどあれば多少違ってくるのかなと。その辺は分かりませんが。

続いて②番のメンテナンス。これは大きく差が出ると思います。同じような状態のものを買ってきてそのまま出すお店とキレイにして破れているところを直してアイロンもして出したり。ボタンがなければ似たようなものを探して付けたり、ファスナーが壊れていれば直したり、付け直したり、その手間でもちろん値段が変わるでしょう。どの状態まで戻してお店に出すか。その差です。

③番。ブランド力と言った方がわかりやすいでしょうか。そのお店だからこの値段っていうのも見てて思うところがあります。例えば僕のお店で¥5,500で売っているものとほぼ同じものが¥13,000で売っている場合もあります。ですが一概にボッタクリと言えるかどうかはわかりません。仕入れ値が僕より高い可能性もありますし(ほぼほぼ無いと思われる)、すごく汚い状態のものを買ってきて物凄くキレイにしているかもしれません。

そんな感じで色々とかけている手間が違ったりと、それぞれその商品に対しての経費が変わってきます。今まで僕がやってきて一番かかったのはクリーニング代だけで¥9,000かかっているものもあります。そうなってくるとほぼ利益なく店頭に並ぶものもあったり、自分で飲み込んで我慢している部分もあります。

特に僕は自分がアパレル製造業にいた事もあり、ある程度直したりボタン付けたりが他より得意というのがあってこれ直せば着れるなとか凄い破れてるけど縫えば治るなっていう洋服は買ってきて直して出しています。凄い汚いとお金かかるのわかっているのにどうしてもお店に置きたいから買ってきてお金かけて直す事もあります。なのでお店によって値段って変わるよねっていうお話でした。

たまに買ってきたままのシワクチャで洗濯したかもわからない商品が並んでるお店もありますが安くて当たり前ですよね。僕は逆に高いなって思っちゃうんですけどね。その辺もお店のブランド力。ブランディングです。発信したい層が違うと思うので、それが良い人はそれが良いし、人それぞれ。

僕はその服が持っている最大限のポテンシャルまで直す事を心がけています。お直しもやりすぎず買って頂けるお客様のご要望でここは直す、直さないを決めていたりもします。試着した際にヒアリングをしてその場で直してお渡しする事もあれば後日受け渡す事もあれば発送する事もあります。試着の際にご希望お聞かせください。ボロボロが格好良い場合もありますからね。

なので値段ってその分の手間があるしそのお店のこだわりがある。皆様はどこで何を買うか、誰から買うか、その辺でも価値って変わると思います。100円で食パンを買うか300円でハムサンドを買うか500円でチーズが溶けたハムチーズホットサンドを買うか800円でハンバーガーを買うか1000円でハンバーグとライスを買うか。

一概に値段だけ見て高い、安いと決めるのはナンセンスですね。

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