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【人間関係】あの人の“口撃”に対して、嫌われない言い返し方――「ポーカートーク」基本3パターン

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

◎理不尽なことを言ってくる【パワハラ上司】
◎コソコソと悪口を言う【同僚】
◎いつも上から目線の【クライアント】
◎モラハラで別れたくても別れられない【パートナー】
◎何かと口うるさい【親戚】や【毒親】

などなど、縁を切りたくても簡単には切れない、いわゆる「めんどくさい」相手から理不尽なことを言われたとき、言われっぱなしなのはツラいものですよね。

だから、言い返したい。
でも、嫌われたら、その後、困ったことになる――。
 
でも、安心してください。
「嫌われない言い返し方」があるんです
 
日本随一のコミュニケーショントレーナーとして1万人以上レクチャーしている司拓也さんは、新刊『嫌われずに「言い返す」技術』の中で、嫌われない言い返し方のメソッドとして「ポーカートーク」を紹介しています。
 
今回は、同書の中から「ポーカートーク」の基本3パターンを解説している該当箇所を一部編集して公開します。

発売1週間で重版、注目のコミュニケーション本


効果的に言い返すのに必要なのは、
語彙力ではなく、カウンター力基本3パターン

 相手の攻撃的な言葉に立ち向かうには、一見、豊富な語彙が必要に思われがちです。
 しかし、実際には、3つの基本パターンを習得するだけで、多くの場面で対応できます。
 言い返しや言い換えの手法を教える書籍や教材は多数存在しますが、提供される多様な選択肢を記憶し、即座に使いこなすのは容易ではありません。特に、相手の攻撃的な圧力の中で正確なフレーズを思い出すのはいっそう難しいものです。
 
 ここで大切なのは、覚えやすく、基本的な表現をいくつか身につけておくこと。
 これが、ストレスフルな対話の中で冷静さを保つカギとなります。
 手始めに、3つの核心となるパターンを深く理解することから始めましょう。
 この3つのパターンを基盤に、7つの返答のテンプレートをマスターすることが目標です。
 これらのパターンは、実際のやりとりに容易に適用でき、相手の攻撃性を効果的に緩和する力を持っています。
 繰り返しますが、本書の究極の目標は、単に相手を打ち負かすことを超え、攻撃的な言葉を機敏にかわしつつ、洗練された方法で対応する技術を磨き上げることです。
 これら7つの返答のテンプレートを上手に活用することで、相手の敵意があなたに向けられ続けることは少なくなり、結果として心のストレスが軽減されていきます。

「カウンター力」の1つ目──ポーカートーク

 会社の上司や同僚、クライアント、親、親せき、パートナーといった、切るに切れない、いわゆるめんどくさい相手から何かしらの攻撃的な言葉を受けたときに、即座に的確に言葉を返す能力を「カウンター力」と称します。
 カウンター力の1つ目は「ポーカートーク」です。
 ポーカートークとは、相手に不安や恐怖を感じさせずに話すテクニックです。ポーカーフェイスからつくった言葉です。ポーカーフェイスは相手に自分の考えを悟られない表情ですが、ポーカートークは相手に不安や恐怖を感じさせずに話すテクニックです。

ポーカートークの基本3パターンと、7つの言い返し言葉作成テンプレート

 ポーカートークのスキルの核となるのは、次の3つの基本パターンです。

①「承認」
②「質問」
③「承認・質問」のコンビネーション

 本書では、即座に返答が思い浮かばない人向けに「言い返し言葉作成テンプレート7」を紹介します。
 このテンプレートは、相手からの不快な言葉に対し、すばやく適切な言葉を見つけるのに苦しむ人への解決策です。
 すでに数多くの言い返しの方法を紹介してきましたが、それでも対応できない言葉が投げかけられることもあります。
 そんな状況で、どのように言葉を創造し、返すかの方法を伝授します。
 基本的には、敵対せず、侮られず、最終的には関係性が良好なものに進展するという態度が大切です。
 7つのテンプレートを詳しく解説し、それぞれを試し、自分に合ったものを選んで使うことをおすすめします。

『嫌われずに「言い返す」技術』(司 拓也・著)p.169より抜粋

目標は、敵対せず、侮られず、最終的には関係性が良好になる言い返し方

 言い返せるようになるとは言っても、相手の悪意に引き込まれ、悪意を重ねるような返答は避けます。
 なぜなら、悪意ある言葉に対し、悪意で返すことは、自身もその悪意に染まり、あなたが本来持ち合わせている善意や清らかな心を失ってしまうからです。善良な人が悪意に対して立ち向かう際、悪意で応じると、余裕を失い、自信のない態度に見えてしまう危険性があります。
 ただ強がっているようにしか見えず、心の狭い、おもしろみのない人物と周囲に見られるのは避けたいものです。
 ここで紹介する方法は、どんな相手にも応用可能です。無邪気に傷つける言葉を投げかけてくる相手に対しても有効です。
 この手法の狙いは、あなたと相手の関係を中立的なものとし、敵対的でも協力的でもないバランスの取れた状態にすることです。基本的には敵対せず、侮られず、最終的には関係性が良好なものになればいいのですが、最低限敵と認識されないようになることがポイントになります。
 中には、紹介する方法が相手に負けを認めるような言葉を使っているではないかと疑問や怒りを覚える方もいるかもしれません。
 本書の趣旨は、相手を徹底的に打ち負かすことではなく、相手のハラスメントの標的から外れることを目指しています。そのための確実な方法を紹介したいと考えています。
 実際、私自身もこれらの言葉を活用し、相手からのネガティブな言葉に対する免疫力が大幅に向上しました。
 私のスクールに参加される方々も、これらの言葉を使い始めたことで、職場や上司からの嫌味な言葉に対する耐性がついたと言います。無用な緊張感から解放され、今ではリラックスして人と話せるようになったとのことです。
 これらのテンプレートを使用し、心ない言葉に困惑することなく、自信を持って対応できるようになりましょう。
 相手の言葉に流されず、堂々とした態度で会話を進め、関係性を深める手法を身につけることで、コミュニケーションがより豊かになります。
 効果的な言葉の選び方と使用方法をマスターし、ストレスのない人間関係を構築していきましょう。

※続きは、『嫌われずに「言い返す」技術』をご覧ください。 

〈著者プロフィール〉
司 拓也(つかさ・たくや)

コミュニケーショントレーナー。声と話し方の学校「ボイス・オブ・フロンティア」代表。日本話す声プロボイストレーナー協会代表。活動歴は15年。年間セッション数は100以上。1万人以上のコミュニケーションの悩みを解決。幼少期のいじめ、学生・社会人時代になってからの上司や顧客からのモラハラ、パワハラ体験からうつ状態を経験。このままでは死んでしまうという危機感から「人の心を誘導し、相手を怒らせずにいじめやハラスメントを受けない方法を見つけ出せば、今後苦しむ必要はない」という強い思いから、心理学やコミュニケーションスキルを貪欲に探求。相手からのハラスメント的言動に対し、その攻撃力を無力化し、相手を怒らせることなく、言いたいことを言えるようになり、自分の心も強くなる「ポーカーボイス&トークメソッド」を開発。現在、心理学をベースとした対人コミュニケーションの講演やセミナーを開催。あわせてコミュニケーションスキルの講師を養成。

いかがでしたか?
 
今回ご紹介した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』の著者・司拓也さんは、日本で随一のコミュニケーショントレーナー。心理学をベースに、話し方、声の出し方を、1万人以上にレクチャーしています。
嫌われずに言い返す、著者オリジナルのメソッド「ポーカーボイス&トーク」の重要エッセンスを、多くの会話事例を交えながら徹底解説した新刊『嫌われずに「言い返す」技術』(司 拓也・著)は、おかげさまで発売1週間で重版出来、全国書店、ネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。
 

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『嫌われずに「言い返す」技術』の「はじめに」「目次」はこちらで読めます。

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