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小学生の子どもがぶつかりがちな読書の壁「アフターゾロリ問題」とは? 

■『かいけつゾロリ』の後に読書が止まる「アフターゾロリ問題」
 小学生の子どもがぶつかりがちな読書の壁。
それが「アフターゾロリ問題」です。

子どもたちに不動の人気を誇る『かいけつゾロリ』。
数々の人気シリーズを展開するこの作品には毎回、魅力的なキャラクターたちが登場。
ワクワクするストーリーで子どもたちの心を掴んでいます。
この『かいけつゾロリ』には、ユニークな仕掛けとともに印象的なイラストがたっぷりと添えられています。
そのため、ビジュアルによる補足情報が多く、内容を完全に理解できなくても楽しめるというのも大きな特徴です。  

自分で本を読めるようになった子どもは、そんなゾロリシリーズは楽しめても、その後の読書が続かないことがあります。
それが、「アフターゾロリ問題」です。  

この問題の原因は、ゾロリシリーズと同じように楽しめて、その後のステップアップにぴったりな本を見つけにくいことにあります。
ゾロリシリーズのような絵本やマンガに近い刺激的なビジュアルに慣れてしまうと、文字ばかりの見た目の本にものたりなさを感じてしまうことがあります。
また、ストーリーを読み込まなくても楽しめる状態に慣れてしまうと、読み込みが必要な物語のおもしろさを理解できないこともあります。
ワクワクできる本に出会えなくなると、読書を「おもしろい」と思う気持ちがしぼんでしまいます。
そうしてやがて、本を手に取らなくなってしまうのです。

ゾロリシリーズの後にも読書を続けていくためには、この作品の特徴である「マンガ調の絵が豊富に添えられており、ビジュアルによる補足情報が多い」「ストーリーを完全に理解できなくても楽しめる」という点の次のステップに着目して本選びをしてみるといいかもしれません。

そうすると、次のステップで読みたい本としては「絵が少ない児童書」「しっかりとストーリーを楽しめる本」という2つの方向性が見えてきます。

「絵が少ない児童書」へのステップを踏むのであれば、「絵は少ないものの読解の難しさはそれほどではなく、文字数も少なくて読みやすい本」を選んでみるといいでしょう。

そうした本の中でも、ゾロリシリーズと共通する要素(ユーモラスなキャラクターが登場するなど)が含まれた本をピックアップすれば、楽しく読める可能性は高まります。

「しっかりとストーリーを楽しめる本」へのステップを目指すなら、「絵本ではあるもののビジュアルの刺激は控えめ。
読解の難しさはそれほどではないがある程度の文字数がある」という本の中から、ゾロリシリーズとの共通項があるものを探してみるといいかもしれません。

■好きなジャンルとの中間地点なら新ジャンルでも受け入れやすい  

それでは、子どもに「新たなジャンルの本を読んでみてほしい」と思うときには、どのように本を選べばいいのでしょうか。

子どもが「無理強いされている」と感じにくく、低リスクな方法としては「子どもが好きなジャンルとの中間地点を狙う」というものがあります。  たとえば、学園ものが好きな子どもにファンタジーを読んでもらいたい。そんな場合は、学園ものでありながらファンタジーの要素も兼ね備えた本を選んでみてください。
もともと好きで読み慣れている学園ものの本であれば、子どもは違和感なく受け取りやすくなりますし、「読んでみたい」という気持ちも芽生えやすくなります。子どもが好きなジャンルに歩み寄り、新たなジャンルとの中間地点を意識しながら本を選びおすすめすることで、子どもが興味を持ちやすくなるのです。

とはいえ、中間地点にあるちょうどいい本を見つけるのは難しいものですよね。
そんなときはぜひ、図書館のレファレンスサービスを活用してみてください。
図書館の司書さんは、たくさんの本を知っている本選びのスペシャリストです。司書さんの力を借りて、イメージ通りの本を探し出しましょう。  

依頼するときには、「学園ものが好きな3年生の子どもがいて、今は『〇〇〇』などを読んでいます。

ファンタジーものも読んでもらいたいと思っているのですが、学園ものとファンタジーものの要素がいずれも含まれているような、おすすめの本はありませんか」というように、子どものレベルや好み、希望のジャンルなどをわかりやすく伝えるとヒントになり、イメージに近い本を見つけてもらいやすくなります。 


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