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【わたしの本棚】心が疲れたとき。別の世界へ連れて行ってくれる本



【#わたしの本棚】



そんなお題があったので

「これ読んでほしいな」


というお気に入りの本を
私の本棚からご紹介したいと思います。




ヨシタケシンスケさんの    「あつかったらぬげばいい」





あつかったらぬげばいい。

1ページ目に描かれている
分厚い服を着ている男の子と女の子。

暑くなったのか
次のページでは服を脱いでいます。


汗をかいて苦しそうな顔から
どこかスッキリした顔へ。



この絵が伝えたいことは


「当たり前のことができない人が多い」


そう伝えているのかなと思いました。

・周りの目
・自分の置かれている立場、環境


自分の心ではなく、
自分以外のなにかを見て聞いている人が多いよと。


そして、

苦しくなってはじめて
自分の声を置き去りにしていたことに
気づいていると。


「あつかったらぬげばいい」
ただそれだけのことだよ。


その、
「ただそれだけ」がどれだけ大切か。


やさしい絵と短い言葉で
ヨシタケシンスケさんは伝えているのかなと
思いました。



私のおすすめ


「あつくてたべられなかったら
 みんなでフーフーすればいい」


もくもくと湯気が出ているご飯の前で、

男の子やおじいちゃん
ネコちゃんやゾウなどが

一緒にフーフーしています。
(なぜゾウ?そして机に乗っているネコちゃんがぷくぷくでかわいい)



1人でむずかしいと思っていても
みんなと力を合わせたら乗り越えられる。


そこに性別、立場の違いなど関係ない。
そう読み取れる内容になっています。




多くを語らない。
むずかしい言葉もない。

そこにあるのは
ちょっとした気づき。



伝えたいことを「ぎゅっ」と凝縮されているので
心がクタクタでも負担をかけず読めます。

周りの目を気にしていることも
そんな自分に嫌気がさしていることも
それでもやめられないことも全部受けとめて、


「こうすればいいんだよ」

そう教えてくれている
やさしくてほっこりする


そんな絵本となっています。



感想


休息中に読み返してみましたが、
多くを語らないこの絵本は、
やっぱり心が軽くなるなって思いました。

生きていくうえで大切な本質(心の声を聴く)を
再確認させてくれる素敵な絵本でした。

自分を見失いそうになったとき
引き戻してくれる。

やさしくてかわいい絵本です。
(肩の力が抜けました)

心が疲れたなと思ったら
ぜひ読んでほしいです。
(フーフーしているネコちゃんを見てほしいです。笑)




星新一さんの「ノックの音が」


ショートショートの神様。
星新一さんの本。





この本の特徴

・全15話のショートショートが載っている
・1話完結
・1行目は必ず「ノックの音がした」で始まる


はじめて手にしたとき、
「こんなに小さいのに15話も入ってるの!?」

って、びっくりしました。


しかも、
すべて「ノックの音がした」で始まっています。


ノックをした人物が、
殺し屋と名乗る女だったり
妻と名乗る女だったりとさまざま。



「暑い日の客」では、


精神科医のもとにやって来た1人の女性。
なぜか男装していて
「犬に追いかけられている」と相談する。
ホテルを転々としても嗅ぎつけてきて
それがいやでいやで仕方がないと。

先生は立ち向かうよう背中を押すと
自信を持った女性はお礼を告げ診療所を後に。

しかしすぐ後にやって来た弁護士の話で
犬は犬でもただの犬じゃないとわかる。


どのお話も、
ヒントを散りばめながら進んでいるのですが、


あまりにも謎すぎて
最後まで自分の予想が当たっているのか、
「どういうこと?」と、
謎がとけないようになっています。


しかも、
どんでん返しつきです。



なぜおすすめするのか


物騒なお話が含んでいるのに
なぜおすすめするのかと言いますと、

ハラハラドキドキさせてくれるからです。

ヨシタケシンスケさんの絵本は、
ほっ、とひと息つかせてくれて癒してくれます。


でも、
やっぱりときどき不安になったりするんですよね。

「こんなことしていていいのだろうか」
「みんな前へ進んでいるのに自分は…」

なんて苦しくなってしまう。

そんなときに、
星新一さんの本を読むと
嫌でも謎について考えさせられる。

それが不安や悲しみを一旦忘れて
非日常へと連れて行ってくれるんです。

どうしてこの女は
「豚と言っているのか」

なぜ医者は唯一の証人を
手にかけようとしているのか


1点集中していると
気分って悪くなってしまいます。

長時間スマホを見て
頭が痛くなったり吐きそうになったりするように。

でも、
景色や意識を変えると
顔をあげてその空間を感じたくなる。

「あぁ、新鮮だな」って。


ずっと非日常の中にいるわけにはいきませんが、
心が疲れたときこそ
行ってもいいのではないでしょうか。


ちなみに私のおすすめのお話は、
「唯一の証人」です。

最後、証人と同じように
「してやられた!」って気持ちになります。笑



最後まで読んでくださり
ありがとうございました!


今回はじめて
「わたしの本棚」に挑戦してみましたが、
たのしかったです!

友達にさえ自分の本棚は紹介しないので。

昔はマンガばかりだった本棚も
今では心に関する本ばかりになってしまいました。

今回ご紹介したのは2冊だけですが、
また別の機会があれば
載せていけたらなと思っています。



本のお供にいかがですか?


みなさん、
このしおりご存知ですか?↓



文字のしおり。

「ありがとう」
「ここまで読んだ」
「ここは俺に任せて早く逃げろ」など


文字がしおりになっています。

遊び心いっぱいで
見た瞬間、笑ってしまいました。
(なにこれすごい!って)


私のおすすめは、
「おそらくこのあたり」というしおりです。
(なんじゃそりゃ!ってなりました)




最後まで読んでくださり
ありがとうございました。


ときどき襲ってくる漠然とした不安。
解決しなくてモヤモヤして苦しくなって。
逃げたくなるときがあるかもしれません。

心も疲れてしまい。

そんなときに、
すこしでもあなた様の心の栄養になれば
嬉しいです。



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これまで何度もみなさんの素敵な記事、スキに支えられてきました。不安なとき、自分を責めてしまうとき、挑戦がムダだと疑っていたとき。「今」と向き合うみなさんのおかげで私はここまでこれた。これからは私も、自分の経験を通して、みなさんに恩返しができたらいいなと思っています。