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Cycle Cultural Studies

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循環すること、繋がっていくこと、利他とは究極の利己であるという幸福の原理に繋がっていく話ができたらいーなぁー
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知の集積地 - サイクリングプラン 3

知の集積地 - サイクリングプラン 3

建築家でもなく、研究者でもなく、熱烈なマニアでもない、ただのサイクリストが建築史を辿り語るなど烏滸がましいにも程があるのは承知の上で、形振り構わず語らせてもらった。

本郷キャンパスへは春日門からお邪魔した。入ってすぐにダイワユビキタス学術研究館 があり、いかにも隈研吾らしい建築が目に飛び込んでくる。

ユビキタスという世界の実現はどこまで現実的で持続可能なのか?世界の優れた頭脳がそのような未来へ

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暁のち日昇 - サイクリングプラン 2

暁のち日昇 - サイクリングプラン 2

日本にはグローバルな観点から時代の大変革期と捉えられるターニングポイントがいくつかある。

古くは仏教が公伝した古墳時代後期などもあるが、今回は江戸から東京になった明治の大変革期と、戦後復興から高度経済成長へと向かう時期、各国との国交正常化に伴うモダニズムの影響がエンジニアリングにおけるフォーカスポイントになると考えた。しかし、それ以前の江戸時代の名残も必要だ。

ライドのスタートは桜田門。江戸時

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始めたら始まる - サイクリングプラン 1

始めたら始まる - サイクリングプラン 1

サイクリングをディレクションした。久しぶりだった。

今回は BROMPTON JAPAN からのオファーで、場所は東京、JCMの就任、CEOの来日に合わせ、ユーザーとの交流の機会を設けるという内容だった。

人と何かをするということが久しぶりだったが、社会復帰の予兆な感じもする。できるかどうかなど考える間もなく、始めたら始まった。この感覚も久しぶりだ。

コミュニケーションの軸となるのは何か、考

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終わり、始まり、繋がり、巡るなにか

終わり、始まり、繋がり、巡るなにか

仕事を辞め、時間がある内に回れるところは回っておきたいと思っていたが、3月の後半に少し旅をすることができた。

ちょっと振り返りながら、最近の出来事を綴りたいと思う。

この短い期間の間になにが起こっていたかと思い返すと、さまざまな事が同時に起きていて、今の私自身ここから学ぶことが多くある。

その後、私は地域を巡る『RAPHA CARAVAN』を立ち上げた。根底にあるのは『RIDE FOR KU

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徐行ってなんだ?

いつもの道で、いつもと違う出来事

一方通行の生活道路。広いとは言えない道。

私は自転車に乗って、一方通行と逆方向で走っていて、右側にはベビーカーを押しているお母さんが歩いている。そこに前から一台の車が近づいいてきている。

この三者はタイミングがバッチリ合って、横に重なり合うような状況となった。

道幅は、三者が横に安全な距離を保って行き違えるほどの余裕はない。三者分のスペースはあるにはあるが

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東京の村、自然と暮らしを守る。

東京の村、自然と暮らしを守る。

檜原村?キャンプをしたり、登山をしたり、トレイルランニングやサイクリング、モーターサイクルでツーリンング、車でドライブなどなど、自然を求めて山や川、海へ行く人は激増している。

自然と戯れてストレスを発散させることは、グローバルに人気が高まってきていたところに、コロナ禍がそれ等をさらに促進させた。マインドフルネスやメンタルヘルスを意識して美しい自然の中へ身を置く。

あるいはモノが溢れた時代に、体

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問いかけ

問いかけ

常に問いかけるマインド。

既成事実のベースに、違和を唱える。

その違和というのは、それだけで違和ではない。

多くの人が持つ認識と違う視点というだけのことであるが、

違和感というのが、既成概念の前提に成り立つものであるということ。

この違和感は、既成概念が間違っているということを意味する。

あえて異和感と書くと、考え方が異なっているだけのように表現できるかも知れないが、私が感じているのは

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輪楽

輪楽

猿楽、田楽という言葉は、散楽から変容した歴史があるようだが、 猿真似をして、あるいは親父ギャグでも良いのだが、場の空気を和ませるような何気ないサービス精神は、散楽が伝わる遥か昔から、そして世界共通の古代からある人間の根源的な衝動であろう。

楽しませて、楽しんで、相互に感動を分かち合う。それは、誰かのためであり、利他的な衝動で、巡り巡って自分に帰ってくるある種の愛の形だと思える。

そして、今のコ

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東京計画2021

東京計画2021

『東京計画2021』という計画。

東京大学の工学系研究科建築学専攻、千葉研究室が中心となって進められている『モビリティ革新の時代における未来の都市像』のことであるが、このプロジェクトはある目的を持っている。

『MOTION. AUTOS, ART, ARCHITECTURE』展
Curators: Norman Foster, Manuel Cirauqui and Lekha Hileman

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道の日

道の日

今日は「山の日」ってだけで「?」なのに、さらに「道の日」だなんて誰も知らねーだろー!

しかし、気になって『道の日』のルーツを見たところ、個人的関心が繋がってしまったので、文章を書いているという流れの中にいる。

ちょいと遡るが、自転車に偏った視点で始めることにする。すごく読みにくいと思うが、興味が湧いてくるようであればご一読願いたい。

めっちゃ長いです!では行ってみよー!!

近代化と共に輸入

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