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この世は人がつくったものだらけ


2024年2月24日(土)朝の6:00になりました。

ユウキリンリン、ゲンキハツラツ。キョウミシンシン、イキヨウヨウ。

どうも、高倉大希です。




9 の平方根は、±3 です。

3 の平方根は、±√3 です。


キリのよい数がないから、これまでには存在しなかった「√ 」という記号をつける。

中学生のころ、この説明を聞いて衝撃を受けました。


数学って人がつくったんだ。

当たり前ではありますが、そんな事実を真正面から思い知らされたのです。


そんな約束事、聞いたことがない。勝手に決めやがって。世の中のことは、ほぼそういうものなのです。約束事を決めるときに、自分は参加してなかった。それなのに、もう決まっているらしい。世の中には他にもたくさんの約束事があって、それを知らないと困ったことになります。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


この世には、生まれる前からたくさんのものごとが存在しています。

はじめからあるので、これからもずっとあるのだろうと思い込んでしまいます。


大企業に就職したら、安定した生活を送ることができる。

これは、その大企業がこれからもずっとあると思うからこそ抱く発想です。


公務員になれば、安定した生活を送ることができる。

これも、国家や自治体がこれからもずっとあると思うからこそ抱く発想です。


「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」これはベーコンが語った「個人の思い込み」ともつながる言葉ですが、自分だけの経験や自分だけのアイデア、自分だけの方法にこだわるのは、愚かなことです。歴史を学ぶのは、「過去になにがあったか」を知るためではありません。「これからどうするか」を考えるために歴史を学び、過去の変革者たちを学ぶのです。

瀧本哲史(2016)「ミライの授業」講談社


生まれる前からあったからといって、これからもずっとあるとは限りません。

現存する大企業も国家も自治体も、歴史から見れば豆つぶのようなものです。


万物は流転する。

ずっと変わらないものごとなんて、ただのひとつもありません。


そんな前提に立った方が、よほど建設的です。

建設的かどうか以前に、そんな前提に立つしかないはずなのです。


年齢を問わず、みんなで探求するコミュニティをつくり上げること。それがこれからの学校のあり方だというビジョンを描きました。それは「社会の一因として必要な資質を身につける場」という学校の古い意味を「自分が変わり続けるために行く場」という新しい意味へと変えることを意味します。つまり、「社会が自分を変えるための場」であった学校を「自分が社会を変えるための場」へと意味を逆転させるイノベーションです。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


この世は人がつくったものだらけである。

まずは、この事実に気づかなければなりません。


さもなくば、崩壊に慌てふためくことになります。

ずっと続くという前提に立っていたら、そりゃあ慌てて当然です。


この世は人がつくったものだらけである。

あなたもそんな、つくる人のひとりです。






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