みかん🍊

プロテスタント教会牧師。マイノリティ宣教センター共同主事。以前は神学校で働いてました。…

みかん🍊

プロテスタント教会牧師。マイノリティ宣教センター共同主事。以前は神学校で働いてました。聖書のお話、フェミニスト神学することについての話+日常生活の中からポトンとおちる言葉を書いてます。ネコのいる暮らしをしています。キリスト教書き部部員、かな。フルーツ好きなマイナークリスチャン。

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記事一覧

恩義に注意なパウロ〜コリントの信徒への手紙二をめぐって

キリスト教を信じる人々の集会がどんどん大きくなっていったその過程の中で誰がリーダーとしてふさわしいのかとイザコザが

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みかん🍊
4時間前
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罪の赦しについて

自分には罪の赦しが必要だと改めて思っている。自虐でも、有り体のことでもない。当たり前すぎること、上手くやっていること、この罪から解放されたい。

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みかん🍊
8日前
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たった一本の綱では怖い〜キリスト教がまだやれそうなこと〜

世界中で属性によって傷つけられている人々が叫び続けています。これまでは居場所、関わり、つながり、そういうことが漠然と言われていて、

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みかん🍊
8日前
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この先も共に行こう〜キリスト教の特徴を考え中〜

コリントの手紙二は、かつて、教会で起こっている問題に提案や助言をしたパウロが、その後にさらにフォローアップしようと書き送ったものと紹介されることが多いです。なん…

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みかん🍊
9日前
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神は罰するへの抵抗

日々の営みの中で、苦難が完全になくなることはありません。それはとっても辛いことではありますが、現実です。しかし、苦難が全くない人生などあるのでしょうか。そして

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みかん🍊
10日前
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抵抗の道を歩く人々へ〜コリントの信徒への手紙一12章31節後半―13章13節 

ペンテコステはイエスの復活、そして昇天後に、かつての習慣に則ってイエスを信じる人々が「一つになって集まっていた」(使徒2:1)ところ、一人一人の上に霊がとどまり、「…

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みかん🍊
3週間前
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カッコ良すぎることへの疑い

こちらに記事にした内容の話の後で、その話を聞いた方がぼそっと言った一言に、なかなか私は心惹かれています。 その言葉とは

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みかん🍊
1か月前
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聖書の話〜コリントの信徒への手紙一12章1-11節

2024年5月12日に、礼拝で話した聖書のお話です。毎月第二回目の礼拝でのお話は、初めてキリスト教に触れる中高生の年代の人と一緒に考えてみようという試みで聴衆のある意…

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みかん🍊
1か月前
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アンラーニングできない神学の死からの復活

牧師を志望する人々が学んでいるはずの神学校では一回も経験することができなかった。

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みかん🍊
1か月前
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ミャンマーを覚える祈り会について(170を前に)

ミャンマーを覚える祈り会が、170回目となる。2021年2月1日に起きたミャンマー軍事クーデターに対する日本にいるキリスト者のレスポンスの一つとして同年2月12日からスター…

みかん🍊
1か月前
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自分で自分のパンを食べても意味がない

 キリスト教会って何をするところ?という質問にはいろんな答えが返ってきそうです。神を礼拝するところ、神を賛美する、祈る、聖書を読む、人と会う、話を聞く、話をする…

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みかん🍊
1か月前
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誇ることができた方がいい〜箴言31章の例の箇所を巡って〜

直近の読書録です。著者に男性の名前がかくもずらりと並んでいることに違和感を感じながらも、どうしても確かめたい点があり購入した一冊です。 箴言のあの箇所についてど…

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みかん🍊
1か月前
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キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜後半

さて、前半で述べたイザヤの時代のことばは数百年のちにどのように受け継がれていったのかを考えていきたいと思うのです。それはやっぱり絵に描いた餅だったのでしょうか。…

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みかん🍊
1か月前
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キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜前半

4月28日の礼拝でのメッセージに、後半部分で大きく書き足しをしています。 「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」。これは、決して思いつきで言われた言葉で…

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みかん🍊
1か月前
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あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

パウロは、コリントというギリシャ地域の都市にも行きました。そこにできた教会は、今から考えたら「奇跡の教会」と言ってもいいかもしれません。まさかそんなところにキリ…

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みかん🍊
1か月前
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返却することよりも次へ渡すことへ〜コリントの信徒への手紙一3章1−9節〜

コリントにはローマの解放奴隷たちが多く移住していたようです。コリンとは、南ギリシャ州の大都市でローマの繁栄を象徴するような都市とも言われています。ローマの市民権…

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恩義に注意なパウロ〜コリントの信徒への手紙二をめぐって

恩義に注意なパウロ〜コリントの信徒への手紙二をめぐって

キリスト教を信じる人々の集会がどんどん大きくなっていったその過程の中で誰がリーダーとしてふさわしいのかとイザコザが

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罪の赦しについて

罪の赦しについて

自分には罪の赦しが必要だと改めて思っている。自虐でも、有り体のことでもない。当たり前すぎること、上手くやっていること、この罪から解放されたい。

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たった一本の綱では怖い〜キリスト教がまだやれそうなこと〜

たった一本の綱では怖い〜キリスト教がまだやれそうなこと〜

世界中で属性によって傷つけられている人々が叫び続けています。これまでは居場所、関わり、つながり、そういうことが漠然と言われていて、

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この先も共に行こう〜キリスト教の特徴を考え中〜

この先も共に行こう〜キリスト教の特徴を考え中〜

コリントの手紙二は、かつて、教会で起こっている問題に提案や助言をしたパウロが、その後にさらにフォローアップしようと書き送ったものと紹介されることが多いです。なんとなくフォローアップという考え方自体が、私にはガッツのある指導者像を思い起こさせるものですが。今回は、その冒頭部分からのお話です。

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神は罰するへの抵抗

神は罰するへの抵抗

日々の営みの中で、苦難が完全になくなることはありません。それはとっても辛いことではありますが、現実です。しかし、苦難が全くない人生などあるのでしょうか。そして

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抵抗の道を歩く人々へ〜コリントの信徒への手紙一12章31節後半―13章13節 

抵抗の道を歩く人々へ〜コリントの信徒への手紙一12章31節後半―13章13節 

ペンテコステはイエスの復活、そして昇天後に、かつての習慣に則ってイエスを信じる人々が「一つになって集まっていた」(使徒2:1)ところ、一人一人の上に霊がとどまり、「ほかの国々の言葉で話し出した」出来事が教会で祝われてきたものです。
 使ったことも聞いたこともない言葉に晒される不安、戸惑いは計り知れないでしょう。理解するのになんの苦労もない相手、いつも同意してくれる人の間にとどまり続けていれば安心安

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カッコ良すぎることへの疑い

カッコ良すぎることへの疑い

こちらに記事にした内容の話の後で、その話を聞いた方がぼそっと言った一言に、なかなか私は心惹かれています。
その言葉とは

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聖書の話〜コリントの信徒への手紙一12章1-11節

聖書の話〜コリントの信徒への手紙一12章1-11節

2024年5月12日に、礼拝で話した聖書のお話です。毎月第二回目の礼拝でのお話は、初めてキリスト教に触れる中高生の年代の人と一緒に考えてみようという試みで聴衆のある意味での条件を絞っています。そういう考え方がいいことかどうかはまだ全くわからないのですが、

少なくとも話している場所はその敷地面積やこれまでの参列者とはかなり様相が変化してきました。参列している人の2割から3割がこの初めてキリスト教に

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アンラーニングできない神学の死からの復活

アンラーニングできない神学の死からの復活

牧師を志望する人々が学んでいるはずの神学校では一回も経験することができなかった。

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ミャンマーを覚える祈り会について(170を前に)

ミャンマーを覚える祈り会について(170を前に)

ミャンマーを覚える祈り会が、170回目となる。2021年2月1日に起きたミャンマー軍事クーデターに対する日本にいるキリスト者のレスポンスの一つとして同年2月12日からスタートしたオンラインでの「祈り」の集会だ。
この集会の継続から、半年後にはアトゥトゥミャンマーという団体を設立、現在も活動中だ。日本では数が少ないキリスト教信者を中心にして3年近く、ミャンマー市民の生活支援や、日本に住むミャンマール

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自分で自分のパンを食べても意味がない

自分で自分のパンを食べても意味がない

 キリスト教会って何をするところ?という質問にはいろんな答えが返ってきそうです。神を礼拝するところ、神を賛美する、祈る、聖書を読む、人と会う、話を聞く、話をする、ささげものをするというのが考えられるでしょうか。教会では、聖書の勉強をする人もいますし、歌を練習する人もいます。あるいは誰かと話すことを楽しみにする人もいますし、逆に誰からも話しかけられないで一人でひっそりとしたいと願っている人もいます。

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誇ることができた方がいい〜箴言31章の例の箇所を巡って〜

誇ることができた方がいい〜箴言31章の例の箇所を巡って〜

直近の読書録です。著者に男性の名前がかくもずらりと並んでいることに違和感を感じながらも、どうしても確かめたい点があり購入した一冊です。

箴言のあの箇所についてどう書かれているだろうかと興味津々。それは

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キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜後半

キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜後半

さて、前半で述べたイザヤの時代のことばは数百年のちにどのように受け継がれていったのかを考えていきたいと思うのです。それはやっぱり絵に描いた餅だったのでしょうか。
 また最後の部分は教会ではお話ししていない加筆部分です。

平和の預言はイエスによっても受け継がれました。「しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」(マタイ5:39

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キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜前半

キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜前半

4月28日の礼拝でのメッセージに、後半部分で大きく書き足しをしています。

「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」。これは、決して思いつきで言われた言葉ではありません。「平和など誰の目にも絵に描いた餅だ」と思われた時に、この言葉は語られました。その時、どうやったらこの戦争に勝てるのか、どうやったらより強くなり現状の王国を守れるのかということがテーマだったのです。だから平和とより多くの武器

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あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

パウロは、コリントというギリシャ地域の都市にも行きました。そこにできた教会は、今から考えたら「奇跡の教会」と言ってもいいかもしれません。まさかそんなところにキリスト教会!という感じです。その地域ではガッツリとギリシャ、ローマ文化が開花している中です。

完全アウェイの状況から

ユダヤ人移民が自分たちのアイデンティティだと拠り所にしているユダヤ教でもない、いわば後発のキリスト教信仰を持つ人々の共同

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返却することよりも次へ渡すことへ〜コリントの信徒への手紙一3章1−9節〜

返却することよりも次へ渡すことへ〜コリントの信徒への手紙一3章1−9節〜

コリントにはローマの解放奴隷たちが多く移住していたようです。コリンとは、南ギリシャ州の大都市でローマの繁栄を象徴するような都市とも言われています。ローマの市民権を持つ人びと、ユダヤの民、ギリシャ人が共生するところでした。その共生の様子は残された史料から想像するほかありません。少なくともキリスト教共同体では、ユダヤの人々とギリシャ人との間には超えられない壁があったことがわかっています。パウロは、その

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