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アニメ・漫画・ラノベ研究

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記事一覧

ジャンプSQ. 5月号 ワールドトリガー221話・222話 感想

やばい照屋ちゃんが可愛すぎる。てるてるかわいいよてるてる。

221話

二宮さんって言い方がキツイとも言われそうだけど、「次につなげろ」って意味のことを端的に言っているから理不尽さはあまりないし、命令形だから迷わずそれに取り組めばいいっていうのがわかるからいいよね。

木虎めっちゃ優等生。この能力の高さと問題解決能力に加えて、生真面目さだけではないクレバーさ・ずる賢さを、もっと言えば遊び心をひと

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何も選べず、何も捨てられない少年の物語 『わたし、二番目の彼女でいいから』感想

こんなツイートをした。後期試験も2週間後に迫り、というか明日実験なのに、俺は絶対に手を出してはいけない背徳の小説を手に取ってしまった。それも寝る前に。せめて昼に読むべきだった。フォールガイズばっかりやってないで読書しろや昼の自分。

ともかく。電撃文庫刊、西条陽先生による小説『わたし、二番目の彼女でいいから』を読んだ。これの前、俺が最後に読んだ小説『わたしの幸せな結婚』のような、最高に美しい王道の

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アニメ映画『アイの歌声を聴かせて』は、夢物語でも理想でもなくなった『ドラえもん』なんだ

どうしようもなく愛おしくなる、愛情のものがたり。

『アイの歌声を聴かせて』今日観てきました。ほとんど人のいない月曜割引の劇場で観てきましたが、そんな贅沢が申し訳なくなるくらいに素晴らしかった。

最初に。観るかどうかの判断材料にするためにこの記事に来たひとは野暮ですよ。感想なんて、作品の完全下位互換でしかないんだから、この感想が面白くなくても観に行け。作品そのものは観に行く前提でこの記事を読みた

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ライブ派と記録派

この文章は大学の授業で提出したレポートをそのまんま引っ張ってきたものです。

僕は基本的に映画派です。さらに言えば、基本的に非ライブ派です。映画に限らず、記録媒体を介して鑑賞する娯楽は、編集され、最適化された形で消費者に受け止められるので、作品としての伝達のロスが最小限になります。また、記録であるということは再現性が高いということでもあります。現代の技術であれば片手に収まるデバイス一つで全く同じ内

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【ワートリ】迅悠一のあのセリフについて

ジャンプ漫画(現在はジャンプSQ.に移籍)の『ワールドトリガー』の主人公の一人に、「実力派エリート」を自称する迅悠一というキャラクターがいます。彼は都市を防衛する組織の一員で、現役の戦闘員の中でトップクラスの強さを誇り(一応、現場を退いた大人の中にもっと強い人はいる)、読者からの人気もかなり高いのですが、彼には「未来予知」という作中で唯一の能力が備わっています。確定した未来予知ではなく、未来の分岐

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ラノベの「カラー口絵」以外の選択肢

ライトノベルのイラストは、カラーイラストの表紙と文中の挿絵のモノクロイラストに加えて、表紙をめくってすぐに見える口絵のカラーイラストがある。文中の一節・セリフが添えられたカラーイラストで、本編中のワンシーンを抜き出しているのだが、これは読者が本文を読む前に必ず目に入ってしまう。もちろん重大なネタバレが描かれているものは少ないが、作品としてこれは最適なページの使い方なのだろうか。他の可能性を提案した

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