民主耕論

失われた30年の間に生まれた2人が、「日常や日々の心情と社会、政治を結びつける」「弱さ…

民主耕論

失われた30年の間に生まれた2人が、「日常や日々の心情と社会、政治を結びつける」「弱さも含め連帯の方法を探る」ことを考えるために結成したメディア・ユニットです。

記事一覧

分かち合うこと、分け与えること~「仲良し」と「服従」の狭間で~

街中で仲良さそうに歩く二人以上の集団を見て、それが「服従」から成っている関係だと思うことは難しいと思います。何故か一人だけ、全ての荷物を持たされている等の光景が…

民主耕論
1年前
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「入院と社会」

お久しぶりです。Uです。 前回更新から、またKさんの執筆から間がかなり空いてしまいました。書くための時間的余裕や精神的余裕が生まれたので、師走になってしまいました…

民主耕論
1年前
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人間はいかにして時間を感じるか~物・病・破滅へのスケジュール~

時間の成り立ちを考える。 時間は無色透明か。それとも顔を持つか。 メキシコの麻薬カルテルが川崎、東南アジア等、グローバルな悪意と結びつき計画されたカオスが咲き乱…

民主耕論
1年前
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「忘れられた」参議院選挙の行方と安倍氏の行方、日本の行く末

弱体化し分裂してしまった野党を目の前にして、選挙で自公政権が圧勝することをもはや誰も疑うことはない。大局はおおよそ、選挙前、もとい安倍氏襲撃事件前から決していた…

民主耕論
2年前
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2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Kの紹介~

こんばんは。『民主耕論』へようこそ! メディアユニットとして、人の弱さも含めた全体性と、社会、世界の複雑性の接点をいかに探る事ができるか、色々な可能性を探ってい…

民主耕論
2年前
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「凶行」にまつわる日記

・7月8日(金) あの時、事務所でパソコンに向き合っていた。親との間に発生しそうな用事が頭から離れず、仕事への集中が途切れがちだった。 職場の一人が「凶行」の話を…

民主耕論
2年前
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2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~

あらためて『民主耕論』は、 であり、書き手は2人でやっていきます。 なので、書きぶりや表現方法も、視点・視座も別々であり、しかしながらそんな多様で対話的な『民主耕…

民主耕論
2年前
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『民主耕論』を何故始めるか~「上」からでは無い「下」からの政治の場~

日本の路上は冷めている。 街歩きをするとそう思う時がある。(呑み屋街は別だが……) 整然とし過ぎてて、多分世界一清潔なのは素晴らしいが、人々が立ち止まって、路上…

民主耕論
2年前
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分かち合うこと、分け与えること~「仲良し」と「服従」の狭間で~

分かち合うこと、分け与えること~「仲良し」と「服従」の狭間で~

街中で仲良さそうに歩く二人以上の集団を見て、それが「服従」から成っている関係だと思うことは難しいと思います。何故か一人だけ、全ての荷物を持たされている等の光景が無ければ。

しかし、見えない「荷物」はあるかもしれません。男女カップルの笑みの半分が、女性側の過重な家事負担により、男性側の快適を保障した結果生まれたものだったらどうでしょう。結構ありそうな話では無いですか。
しかも、対等な話合いの結果そ

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「入院と社会」

お久しぶりです。Uです。
前回更新から、またKさんの執筆から間がかなり空いてしまいました。書くための時間的余裕や精神的余裕が生まれたので、師走になってしまいましたが、ご一読いただけると嬉しい限りです。

私は今年6月に、蜂窩織炎という病気で入院を経験しました。治療が早いと大した病気ではないのですが、治療開始が遅れたために救急車で運ばれるまでになり、緊急入院をすることに。
「入院」とは、まさかこんな

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人間はいかにして時間を感じるか~物・病・破滅へのスケジュール~

人間はいかにして時間を感じるか~物・病・破滅へのスケジュール~

時間の成り立ちを考える。
時間は無色透明か。それとも顔を持つか。

メキシコの麻薬カルテルが川崎、東南アジア等、グローバルな悪意と結びつき計画されたカオスが咲き乱れる小説『テスカトリポカ』。(直木賞受賞)この小説の中で、深淵なるアステカのルーツが育んだ、特異な時間感覚が描かれる。

いや、この時間感覚は特異だろうか。

子供が立派な青年になれば、久々に会った人に背丈と凛々しくなった顔つきから「大き

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「忘れられた」参議院選挙の行方と安倍氏の行方、日本の行く末

弱体化し分裂してしまった野党を目の前にして、選挙で自公政権が圧勝することをもはや誰も疑うことはない。大局はおおよそ、選挙前、もとい安倍氏襲撃事件前から決していた。それでも、この日本や世界情勢を憂えて、多くの人が現政権を支持あるいは反対するために、もっといえばあらゆる「期待」「怒り」をこめて、投票所に足を運んだ。

私はこの夏、はじめて「投票立会」という仕事をした。詳細は守秘義務があるので語れないが

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2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Kの紹介~

2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Kの紹介~

こんばんは。『民主耕論』へようこそ!

メディアユニットとして、人の弱さも含めた全体性と、社会、世界の複雑性の接点をいかに探る事ができるか、色々な可能性を探っていきます。

今後様々な試みやイベント、募集をするかもしれませんが、その際はよろしくお願いいたします。

そして、この文章は「K」が書いておりますが、相方の自己紹介は以下となります。

2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介

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「凶行」にまつわる日記

「凶行」にまつわる日記

・7月8日(金)
あの時、事務所でパソコンに向き合っていた。親との間に発生しそうな用事が頭から離れず、仕事への集中が途切れがちだった。

職場の一人が「凶行」の話をし、事務所全体がざわついた。昼前。私は「誰が」襲撃されたのか聞き取れず、ニュースを検索して、驚いた。

※注1 以下、最近発生した悲惨な事件についての記述を含みます。
※注2 本文章の文責は「K」となります。(『民主耕論』には書き手が二

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2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~

2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~

あらためて『民主耕論』は、

であり、書き手は2人でやっていきます。
なので、書きぶりや表現方法も、視点・視座も別々であり、しかしながらそんな多様で対話的な『民主耕論』を、楽しんでいただければと思っています。

ちなみに初稿の↓

は私ではない相方が書いておりますので、是非ご一読くださいませ。

今回はもう1人が簡単に自己紹介をします!

ペンネーム(仮):U
しばらく「U」でいきます。思いつきな

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『民主耕論』を何故始めるか~「上」からでは無い「下」からの政治の場~

『民主耕論』を何故始めるか~「上」からでは無い「下」からの政治の場~

日本の路上は冷めている。

街歩きをするとそう思う時がある。(呑み屋街は別だが……)

整然とし過ぎてて、多分世界一清潔なのは素晴らしいが、人々が立ち止まって、路上を温めることを妨げている。「適切なスピード」か、それ以上の早歩きで、黙って目的地に向かうことを求められている気がする。

では、目的地はどこか。本当にそれは全てあなたが決めた場所か。本当に行きたいと思って向かっているのか。速足のあなたは

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