民主耕論

失われた30年の間に生まれた2人が、「日常や日々の心情と社会、政治を結びつける」「弱さ…

民主耕論

失われた30年の間に生まれた2人が、「日常や日々の心情と社会、政治を結びつける」「弱さも含め連帯の方法を探る」ことを考えるために結成したメディア・ユニットです。

最近の記事

  • 固定された記事

『民主耕論』を何故始めるか~「上」からでは無い「下」からの政治の場~

日本の路上は冷めている。 街歩きをするとそう思う時がある。(呑み屋街は別だが……) 整然とし過ぎてて、多分世界一清潔なのは素晴らしいが、人々が立ち止まって、路上を温めることを妨げている。「適切なスピード」か、それ以上の早歩きで、黙って目的地に向かうことを求められている気がする。 では、目的地はどこか。本当にそれは全てあなたが決めた場所か。本当に行きたいと思って向かっているのか。速足のあなたは心地よいのか。万一あなたでは無い意志が介在しているとしたら、それは何か。 「上

    • 分かち合うこと、分け与えること~「仲良し」と「服従」の狭間で~

      街中で仲良さそうに歩く二人以上の集団を見て、それが「服従」から成っている関係だと思うことは難しいと思います。何故か一人だけ、全ての荷物を持たされている等の光景が無ければ。 しかし、見えない「荷物」はあるかもしれません。男女カップルの笑みの半分が、女性側の過重な家事負担により、男性側の快適を保障した結果生まれたものだったらどうでしょう。結構ありそうな話では無いですか。 しかも、対等な話合いの結果そうなったのなら良いものの、何となく流れでそうなっているパターンも多いかもしれませ

      • 「入院と社会」

        お久しぶりです。Uです。 前回更新から、またKさんの執筆から間がかなり空いてしまいました。書くための時間的余裕や精神的余裕が生まれたので、師走になってしまいましたが、ご一読いただけると嬉しい限りです。 私は今年6月に、蜂窩織炎という病気で入院を経験しました。治療が早いと大した病気ではないのですが、治療開始が遅れたために救急車で運ばれるまでになり、緊急入院をすることに。 「入院」とは、まさかこんなに突然経験するなど、まったく思っておらず、また生活がどのように一変するのか、まる

        • 人間はいかにして時間を感じるか~物・病・破滅へのスケジュール~

          時間の成り立ちを考える。 時間は無色透明か。それとも顔を持つか。 メキシコの麻薬カルテルが川崎、東南アジア等、グローバルな悪意と結びつき計画されたカオスが咲き乱れる小説『テスカトリポカ』。(直木賞受賞)この小説の中で、深淵なるアステカのルーツが育んだ、特異な時間感覚が描かれる。 いや、この時間感覚は特異だろうか。 子供が立派な青年になれば、久々に会った人に背丈と凛々しくなった顔つきから「大きくなったねえ」と感心される。 更に時間が多く経ち、皺が伸びた分だけ「すっかり老け

        • 固定された記事

        『民主耕論』を何故始めるか~「上」からでは無い「下」からの政治の場~

          「忘れられた」参議院選挙の行方と安倍氏の行方、日本の行く末

          弱体化し分裂してしまった野党を目の前にして、選挙で自公政権が圧勝することをもはや誰も疑うことはない。大局はおおよそ、選挙前、もとい安倍氏襲撃事件前から決していた。それでも、この日本や世界情勢を憂えて、多くの人が現政権を支持あるいは反対するために、もっといえばあらゆる「期待」「怒り」をこめて、投票所に足を運んだ。 私はこの夏、はじめて「投票立会」という仕事をした。詳細は守秘義務があるので語れないが、投票所内での「 投票事務の執行に立ち会い、公正に行われるよう監視」(総務省HP

          「忘れられた」参議院選挙の行方と安倍氏の行方、日本の行く末

          2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Kの紹介~

          こんばんは。『民主耕論』へようこそ! メディアユニットとして、人の弱さも含めた全体性と、社会、世界の複雑性の接点をいかに探る事ができるか、色々な可能性を探っていきます。 今後様々な試みやイベント、募集をするかもしれませんが、その際はよろしくお願いいたします。 そして、この文章は「K」が書いておりますが、相方の自己紹介は以下となります。 2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~|民主耕論|note 私の自己紹介としては、 ・29歳 ・男性 ・90年代邦

          2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Kの紹介~

          「凶行」にまつわる日記

          ・7月8日(金) あの時、事務所でパソコンに向き合っていた。親との間に発生しそうな用事が頭から離れず、仕事への集中が途切れがちだった。 職場の一人が「凶行」の話をし、事務所全体がざわついた。昼前。私は「誰が」襲撃されたのか聞き取れず、ニュースを検索して、驚いた。 ※注1 以下、最近発生した悲惨な事件についての記述を含みます。 ※注2 本文章の文責は「K」となります。(『民主耕論』には書き手が二人おります) 昼休みの頃には、犯人像についての予想が、職場でも、友人とのライン

          「凶行」にまつわる日記

          2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~

          あらためて『民主耕論』は、 であり、書き手は2人でやっていきます。 なので、書きぶりや表現方法も、視点・視座も別々であり、しかしながらそんな多様で対話的な『民主耕論』を、楽しんでいただければと思っています。 ちなみに初稿の↓ は私ではない相方が書いておりますので、是非ご一読くださいませ。 今回はもう1人が簡単に自己紹介をします! ペンネーム(仮):U しばらく「U」でいきます。思いつきなので、後々かえるかもしれません。 私は阪神淡路大震災から1年と少したったくらい

          2人の書き手を持つ、1つの『民主耕論』~書き手Uの紹介~