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真の社会貢献は自己愛の先にある

私が、2年前にオーガニックを学び始めたときに聞いた、ドイツのIOBスクール代表レムケなつこさんの言葉が印象強く覚えている。

「真の社会貢献は、自己犠牲の上ではなく、自己愛の先にある。」
「まずは、自分が満たされた状態であれ、幸せであれ。」

当時は、意味がわかるようで、理解しきれていなかった。腑に落ちていなかった。

地球環境を知り、オーガニックに関心を持ち始めたとき、私は世界を悪だと見ていた。

「どうしてこんなにひどいことばかり起きてるんだろう。」
「どうしてひどい人ばかりいるのだろう。どうしてもっと環境を大切にしないのだろう。」

世界を、人間を、悪だと見ると、怒りになり、悲しさになる。

知るにつれて、問題が大きすぎて、自分ではどうしようもできない現実に見えていく。

「今の自分にできることをひとつずつやっていこう。」と、コツコツ暮らす日々に、なにも変わっていないように見える現状に、自分の無力だと落ち込んでいった。

自分と向き合うようになり、自己愛やセルフケアが腑に落ちて、私はやっとなつこさんの言葉が腑に落ちた。

環境問題を「どうしようもない現実」だと見るから、自分が無力に思えるのだ。

そうじゃなくて、「自然が純粋で豊かであるようにあってほしい」という側面に意識を向けて、今の自分に何ができるか、を考えながら日々選択して動く。
そうすると、微力かもしれないけれど、無力ではないことに気づく。

人権、地球環境、戦争などの社会問題の根本は、人が自分のことすら大切にできず、優しくできず、自分も周りも愛せないこと、じゃないかと思う。

人が外側に意識を向けず、内側に意識を向ければ、すべての社会問題は解決するのではないか。

自分の幸せを、外側に求めず、自分の内側にすでにある、と気づけば、すべて解決するのではないか。

と最近思ったりしている。

だから結局、問題をひとつずつ解決しようとするよりも、人々の心を変えていく方が、根っこからズボっと解決していくんじゃないかな。

「真の社会貢献は、自己犠牲の上ではなく、自己愛の先にある。」
「まずは、自分が満たされた状態であれ、幸せであれ。」

きっと自分が満たされた状態になり、幸せを感じられるようになってから、やっと本当の意味で、だれかを、地球を、動物を、社会を、世界を、未来の世代を救うことができるようになるんじゃないかな。






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