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葬祭・終活の沼

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「人さまから後ろ指をさされるようなことはできないな」 昔の通夜葬儀は、小さな子どもにもそう思わせる儀式でした。 葬送儀礼はなんのため? 死んだら何もかもなくなるんでしょ? に関す… もっと読む
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記事一覧

葬儀で、イヤな思いをする人を減らしたい!

葬儀で、イヤな思いをする人を減らしたい!

時代は変われど、都度、新手の商法は登場していると思います。

葬祭業者の過剰請求あれこれ昔は、相談者の家に上がり込んだ際に家財道具を見て、
〝その一家に出せる最高の額を見極めること〟が、
葬祭業者として一人前になることだなんて言われていたこともありました。

コロナの最中、消毒費だけで70万円も請求した業者もありました。

東京あたりでは、「亡くなる人が増えて火葬場がいっぱい」という理由で、一週間

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「無縁仏になる」というNHKの報道に、物申す

「無縁仏になる」というNHKの報道に、物申す

独身で兄弟姉妹のいない女性が、都心のマンションで亡くなったケース。

かなり社交的で友人もたくさんいたにもかかわらず、警察から、
「身元の特定ができず、無縁仏として火葬されてしまうかもしれない」
と言われた、という報道がなされていました。

リンクのNHK NEWS WEBのほか、きのう(2023年12月21日)の朝のNHK「おはよう日本」でもとりあげられました。

しかし、事件性もなく自宅で亡く

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宗教はアヤシイから「宗派問わず入れます」の墓地がイイに決まってる⁉

宗教はアヤシイから「宗派問わず入れます」の墓地がイイに決まってる⁉

宗教が危険である、という要素として、

勉強会だと騙して、いつしかひきこまれる

祈祷された商品を高値で売る

軟禁状態にして洗脳する

などがよく挙がる。

でも、ふつうのお寺が宗派の教えを説く場じゃなくなり、特定の人たちの〝ご商売〟の舞台になっちゃっている、っていうのは、どうなの???

いわゆる「民営霊園」てあるよね。
〝宗派を問わず入れます〟っていうアレ。

あれじつは、〝収益事業〟なんだ

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葬祭カウンセラーが命を削った葬儀。ETV特集「弔いの時間(とき)」、2025年1月半ばまで配信延長

葬祭カウンセラーが命を削った葬儀。ETV特集「弔いの時間(とき)」、2025年1月半ばまで配信延長

長女が自決して、来週でまる3年になります。

3年前。
コロナ蔓延防止まっさかりのなか、友人の運営するホール想送庵カノンで、4日間にわたる葬儀をおこなう運びになりました。

なにせ、彼女は都立高校に6年間も在籍していたので、同級生の数も膨大。

ホールオーナーの言葉に、一瞬、「体力も気力も、持つはずがない」と思いました。
なんせ前夜、警察に呼ばれ遺体確認したのが23時半。
長女の部屋(わが家から徒

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ふりかえりはアナログ推奨。〝墓デミー賞〟から感じる、三途の川をまたぐ人と人とのアツいつながり

ふりかえりはアナログ推奨。〝墓デミー賞〟から感じる、三途の川をまたぐ人と人とのアツいつながり

〝第4回墓デミー賞〟の授賞式が終わりました。

そんな賞、知らないって?

ハイ、知人の石材業者ふたりがオヤジギャグから勢いではじめ、ウェブサイトと『公募ガイド』で地味〜に告知して、ことしで4回目になります。

〝お墓参り〟で語られる熱いストーリーの数々「墓参のエピソードを綴った文章+写真1点」をセットにして、ご応募いただきます。
私は毎年、審査員として全作品を拝読しています。

たとえば……

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墓じまい。じつは〝法外な離檀料〟は、払う必要がありません!

墓じまい。じつは〝法外な離檀料〟は、払う必要がありません!

さて今日は珍しく、答えのあるお話。
でも、マスメディアでよく話題になる、「墓じまいしようとしたら、何百万円もの離檀料を要求された」という〝まことしやかな噂〟の対極をいくので、沼ではあるかなと。

んじゃ、いってみよう!

離檀料の要求額はふくれあがっている!私の行政書士事務所では、『いいお坊さん ひどいお坊さん』執筆当初の2011年から常に、「離檀料」がウェブサイトの検索キーワードトップ。

墓じ

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溢れる情報の活用法。そして本質にたどりつく方法

溢れる情報の活用法。そして本質にたどりつく方法

紹介サービス、提携サービスで得られる情報の傾向を、登録される側の事例から詳細解説。沼にはまらず本質を見抜く方法を最後に述べるよ~^^v

昨今の街頭無料相談では、皆さんほんとうによく勉強していらっしゃり、あふれる終活情報に翻弄され、情報過多で疲れてしまっている人も見かける。
少し前の日経新聞にも、民間・行政それぞれの終活サービスが多数紹介されていた。
※参照したのは有料記事だけれど、サムネに一部出

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直葬・ワンデー葬にしたら、多大な喪失を補う必要がある

直葬・ワンデー葬にしたら、多大な喪失を補う必要がある

答えのない沼へ、ようこそ。
今日は、葬祭カウンセラーとしての日ごろの呟き、いってみちゃうよ。

コロナを盾に、義理のつきあいはバッサリ斬られたとりあえずここ3年で、密を避け、直葬・ワンデー葬を選ぶ人が首都圏では急増しちゃった。
「首都圏では」と言ったのは、関西などではさほど影響がなかったという調査結果があるからなんだ。大正大学地域構想研究所の知人僧侶、髙瀨講師がわかりやすくコンパクトにまとめてくれ

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