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過去とみらいと、深呼吸。

私の長い休みも今日で終わり。
ドキドキしている。
ときどき大きく深呼吸をする。

何ていうか、自分の自信のなさをあらためて確認して、少し笑って泣きそうになる。

深呼吸。


今日は、実家の両親が大好きで、送ってね、とお願いされていた地元の美味しいものを買いに。
先週とは逆方向に、30分ほどのドライブ。

暑い。
でも、気持ちいい。
キラキラ光って流れる川に沿って、コスモスが揺れる。
山を背景にりんご畑、その手前に満開の蕎麦畑が広がる。


最近、車の中ではラジオをつけていることが多い。
それか、入れたままのCD。
家ではSpotifyなどで聞くので、もちろん、車の中のCDは永遠にアップデートされない。

音楽には正直疎くて、そのときどきでいいな、と思うもの聞いたり……だってそう、好みに合わせて勝手にプレイリストを作ってくれるから、なんとなくBGMのようにかけています。


恥ずかしくて公開したことはないけれど、時の止まった私のCDを出してみると、こんな感じ。

 ハナレグミ×3
 Suchmos×3
 ビル・エヴァンス×1
 フックブックロー×2

ハナレグミは、永積さんの声に惚れました。
一度だけ武道館に行ったのは、もう10年以上前。
やっぱり今でも好き。

Suchmosは、ホンダヴェゼルのCMのサウンドに、堕ちました。
もう5年前か。
夜の田舎道を軽自動車で走っても、首都高を走っている気分になる。笑
やっぱり今でも好き。

そこに、ビル・エヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』。
社会人1年目のとき、上司がジャズファンで、よいチームの例を、ビル・エヴァンストリオを例えに熱く語ってくれた、懐かしい思い出。
しばらく私も背伸びしてジャズばかり聞いていた。
その思い出の1枚がここに。


フックブックローは、今10歳前後のお子さんがいる方なら、知っているかも。
Eテレの子ども番組で、子どもも私も大好きでした。
次男は今でも、たまに助手席に座ると、勝手に入れ替えてかけています。

そのオープニング曲に、過去、どれだけ励まされたか…。

はしっても あるいても
ちきゅうのスピードは おなじです
あせっても のんびりでも
ちゃんとあしたは くるんです
いそぐときほど くちぶえふこう
かなしいときほど にっこりえがお
(フック ブック ロー)
しあわせはいつも うしろから
(フック ブック ロー)
おいついてくるよ
だからここらで
そよかぜを あおぞらを
ちょっとしんこきゅう

「青空しんこきゅう」


こうやって歌詞を打っているだけで、胸に込み上げてくるものがある。

子どもたちが小さかったころのあれやこれや。
たくさんあるけど、もうぼんやりと記憶の向こうに行きかけている大変だった日々のこと。
(今は今でもっと大変なことが、もちろんある。)

何もうまくいかないような気がしてたとき、先のことが不安でしょうがなかったとき、よく心の中で口ずさんでいた。


しあわせはいつも うしろから おいついてくるよ。


実は、この今日のnote、
(ビル・エヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』からつなげて、今、読んでいる和田誠と村上春樹による本『ポートレイト・イン・ジャズ』について書こう)
と思って書き始めたのに、思わぬところに着地してしまいました。
しかも、はじめに深呼吸してた、という…。


書いていると、思ってもみなかった方向に逸れたり、するすると忘れていた記憶が引き出されてきたり、と自分でもびっくりすることありますよね。
だから、書くっておもしろいです。



今の自分に必要だったのは、Eテレのメロディーだったのか。

みなさん、今日もお疲れさまです。
今だけ。
手を、思考を止めて。


ちょっとしんこきゅうをしませんか。





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