あいだ

本作り、装丁、創作の話をします。本を作ってイベントで売ったり、電子書籍を発行したりして…

あいだ

本作り、装丁、創作の話をします。本を作ってイベントで売ったり、電子書籍を発行したりしています。amazon著者ページ→ https://amzn.to/2VrzOCM 同人誌作りの本→https://elsur00.booth.pm/items/948325

マガジン

  • 書きながら考えたこと日記

    小説を書いたり、同人誌を制作したりするにあたって考えたことなどです。

記事一覧

固定された記事

カバー付き文庫同人誌のすすめ(装丁・紙・印刷について)

文庫同人誌はいいよ!という記事を見かけたので、カバー付きもいいよ!という記事です。 オリジナル小説の同人誌は現在、すべてカバー付き文庫で発行しています。 A5の倍…

あいだ
6年前
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2023年に作った本の装丁まとめ

2018年分から続けているこの記事も6年目になりました。 今年は趣味にあまり時間を割けず、発行した本は1冊のみです。 焦点深度 こちらの本は、イベント参加なしで通販の…

あいだ
4か月前
26

2022年に作った本の装丁まとめ

装丁まとめ記事も、気がつくと5年目になりました。 そんなに続けているのだと思うと不思議な感慨があります。サークル活動自体は7年かな? 2022年後半は諸事情で趣味の活…

あいだ
1年前
75

小説執筆用の安いノートPCとしてのChromebookの使い心地(良い面も悪い面も)

安くてカフェなどで作業するのに持ち歩きしやすいノートPCが欲しくて、迷いましたが去年、3万円程度のChromebook を購入しました。(今は円安などで少し上がっています…)…

あいだ
1年前
53

本は三次元なので小口を工夫すると楽しい

普段、私はどちらかというと電子書籍派です。 基本的にkindleで本を読みますし、マンガも電子書籍サイトやアプリを利用して電子で読んでいます。 ですが電子書籍と紙の本…

あいだ
2年前
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2021年に作った本の装丁まとめ

毎年まとめているこの記事も4年目になりました! 引き続きイベントに出るのもタイミングが難しく今年は3冊のみです。 それぞれ装丁に工夫をしたので記載していきます。 …

あいだ
2年前
54

〆切は守るべきか破るべきか? 「ライティングの哲学」感想

読書猿さんのこの記事が好きでよく読み返している。 優良進行に越したことはないと思っていて、私は今のところ〆切を破ったことがない。 とはいえ書くのが進まなかったり…

あいだ
2年前
36

一太郎を使って疑似小口染めの本を作った話

10月に出した本では初めて、疑似小口染をしました。 表紙も特殊紙、模様のある箔押しという楽しい仕様にしたので詳細はまた今年作った本のまとめとして書きますが、今回は…

あいだ
2年前
61

J.GARDEN50に参加します

10月、とても久しぶりに東京の緊急事態宣言が開けました。 2021年はほぼ緊急事態宣言下にあった気がします。 そんなわけでタイミング的にちょうどよく10月10日に久しぶり…

あいだ
2年前
6

ゆるやかな継続に向けて(最近InDesignでなく一太郎を使っている話)

今まで、最初に作った同人誌のときから、小説本文のデータを作成するのにずっとAdobeのDTPソフトであるIndesignをメインで使ってきました。 Indesignはわかりやすいソフト…

あいだ
2年前
26

もしイベントがなくなったとしても。

6月コミティアの新刊として出そうとしていた本を、エアコミケの新刊扱いで5月に出すことにしました。 もともと、当初は5月コミケの新刊予定だったので、当初の発行予定に…

あいだ
3年前
18

そうした方が良さそうだと思っても、実際こつこつやれるのか問題

相当色んな人が同じことをしてると思うのですが、最近、ステイホームの時間を生かして投資をやり始めました。 入門本を5-6冊読んでみたところ、結局書いてあることは似て…

あいだ
3年前
23

やりたくない仕事か稼げない夢かを選ばなくてもいいんじゃないかという話

話題の恋愛映画「花束みたいな恋をした」では、大学生で付き合い始めた男女二人が卒業し、どのように仕事に向き合っていくかが大きなターニングポイントとして描かれます。…

あいだ
3年前
47

同人誌を作るのに参考になったデザイン関係の同人誌9冊

前回・前々回と同人誌作成に参考になったデザイン関係の本の記事を書きました。 これらを書いた際には、手に取りやすさを考えて同人誌は除いたのですが、同人誌を作るのに…

あいだ
3年前
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2014年~2020年に映画館で見た新作映画のベストまとめ

その年に見た映画のベストを最近はTwitterでまとめているのですが、自分で振り返ろうと思ってもなかなか見つけ出せなかったので、まとめてみたいと思います。 今思うとな…

あいだ
3年前
8

中国の大学生さんに百合について聞いてみました(各国百合事情②)

前回、韓国の百合事情について、1人出版社を運営されているムンビメディアさんにインタビューさせてもらいました。 非常に細かく語って頂けて勉強になったのですが、次は…

あいだ
3年前
23
カバー付き文庫同人誌のすすめ(装丁・紙・印刷について)

カバー付き文庫同人誌のすすめ(装丁・紙・印刷について)

文庫同人誌はいいよ!という記事を見かけたので、カバー付きもいいよ!という記事です。

オリジナル小説の同人誌は現在、すべてカバー付き文庫で発行しています。

A5の倍近い印刷費がかかる文庫、さらにカバー付きだとめちゃくちゃ自分の首を絞めるのですが、
比較的値段の手ごろな印刷所で、かつ早割を使うことで、少部数の発行でも何とか赤字にはならずに続けられています。

カバー付き文庫のいいところは、気軽に持

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2023年に作った本の装丁まとめ

2023年に作った本の装丁まとめ

2018年分から続けているこの記事も6年目になりました。

今年は趣味にあまり時間を割けず、発行した本は1冊のみです。

焦点深度

こちらの本は、イベント参加なしで通販のみの発行です。そのため少部数のみ刷りました。
紙の本はどんどん少部数の限界に挑戦という感じになってきています…。

年の離れた姉妹の薄暗い百合、ということで、雰囲気あるしっとりした本を目指しました。

全体のテーマ色は青で、イラ

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2022年に作った本の装丁まとめ

2022年に作った本の装丁まとめ

装丁まとめ記事も、気がつくと5年目になりました。

そんなに続けているのだと思うと不思議な感慨があります。サークル活動自体は7年かな?

2022年後半は諸事情で趣味の活動ができず、作った本は2冊でした。長く続けていると色んな年が出てくるなという感じです。

そんなわけで、数は少ないですが今年のまとめです。

きみを世界の敵にする

表紙:OK特アートポスト180K
本文:淡クリームキンマリ70

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小説執筆用の安いノートPCとしてのChromebookの使い心地(良い面も悪い面も)

小説執筆用の安いノートPCとしてのChromebookの使い心地(良い面も悪い面も)

安くてカフェなどで作業するのに持ち歩きしやすいノートPCが欲しくて、迷いましたが去年、3万円程度のChromebook を購入しました。(今は円安などで少し上がっています…)

ChromebookはタブレットとPCの中間ぐらいの感覚で、ipad等より安く、かつタブレットと違いキーボードも標準装備です。

OS が Windows ではない機体を購入することで迷いもあり、色々小説執筆に使っている

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本は三次元なので小口を工夫すると楽しい

本は三次元なので小口を工夫すると楽しい

普段、私はどちらかというと電子書籍派です。
基本的にkindleで本を読みますし、マンガも電子書籍サイトやアプリを利用して電子で読んでいます。

ですが電子書籍と紙の本では様々に違う点があります。
手触り、重さ、判型……。

何より大きいと感じるのは、紙の本は三次元であることです。
今読んでいるのが全体のどのあたりなのか、感覚的に常に把握することができます。

本の小口、つまりページの厚み自体に加

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2021年に作った本の装丁まとめ

2021年に作った本の装丁まとめ

毎年まとめているこの記事も4年目になりました!

引き続きイベントに出るのもタイミングが難しく今年は3冊のみです。

それぞれ装丁に工夫をしたので記載していきます。

にせものロマンス表紙:エスプリVエンボス 180kg 白(ギフトライン)
本文:淡クリームキンマリ 62kg
加工:角丸5mm
印刷所:ブロス
表紙デザイン:HNyu Design

いつも通りのブロスさんなのですが、予算の中で、

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〆切は守るべきか破るべきか? 「ライティングの哲学」感想

〆切は守るべきか破るべきか? 「ライティングの哲学」感想

読書猿さんのこの記事が好きでよく読み返している。

優良進行に越したことはないと思っていて、私は今のところ〆切を破ったことがない。

とはいえ書くのが進まなかったり辛い時期もあり、〆切についての向き合い方など色々悩むところがあり、「ライティングの哲学」を読んで色々参考になった。

この本の中ではまさに上記の記事も扱われている。
つまり執筆とはぐるぐるした無限の思考の中から文字という有限のものを作り

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一太郎を使って疑似小口染めの本を作った話

一太郎を使って疑似小口染めの本を作った話

10月に出した本では初めて、疑似小口染をしました。
表紙も特殊紙、模様のある箔押しという楽しい仕様にしたので詳細はまた今年作った本のまとめとして書きますが、今回はそのとき一太郎を使ったので設定に苦労した話です。

疑似小口染めとは、本文の縁に黒い線をつけることで、外側から見たときに四方が黒く見える装丁です。

小口染めは直接本のページを外側から塗る方法で、そこそこ分厚い本でないと意味がないですし、

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J.GARDEN50に参加します

J.GARDEN50に参加します

10月、とても久しぶりに東京の緊急事態宣言が開けました。
2021年はほぼ緊急事態宣言下にあった気がします。

そんなわけでタイミング的にちょうどよく10月10日に久しぶりのJGARDENが開催される予定です。

もともとJ庭には、2020年3月に申し込んでいたことを思い出します。
その頃はイベントがどうなるのかもまだわからず、中止と聞いて残念なのとやっぱりというのが半分ずつくらいでした。

迷い

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ゆるやかな継続に向けて(最近InDesignでなく一太郎を使っている話)

ゆるやかな継続に向けて(最近InDesignでなく一太郎を使っている話)

今まで、最初に作った同人誌のときから、小説本文のデータを作成するのにずっとAdobeのDTPソフトであるIndesignをメインで使ってきました。

Indesignはわかりやすいソフトではなく、最初は苦戦したりもしましたが、一度テンプレートを作ってしまえば使いまわせます。
雑誌のような版面を作ることもでき、本づくりの楽しさの一助となっているソフトです。

ただ、現在InDesignを使用するため

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もしイベントがなくなったとしても。

もしイベントがなくなったとしても。

6月コミティアの新刊として出そうとしていた本を、エアコミケの新刊扱いで5月に出すことにしました。

もともと、当初は5月コミケの新刊予定だったので、当初の発行予定に戻したことになります。(コミケは中止)

即売会イベントは非日常の空間です。
日本全国、ときには海外から趣味を同じくする人たちが集まり、この日のために用意した本を頒布しあう。
この日のために差し入れや手紙を用意し、美容院に行き、ネイルを

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そうした方が良さそうだと思っても、実際こつこつやれるのか問題

そうした方が良さそうだと思っても、実際こつこつやれるのか問題

相当色んな人が同じことをしてると思うのですが、最近、ステイホームの時間を生かして投資をやり始めました。

入門本を5-6冊読んでみたところ、結局書いてあることは似ていました。

株式市場自体は成長していくので、少なくとも10年、できれば20年30年とアメリカか全世界の指標に連動するインデックスファンドに積み立てろ。(意訳)

名前は聞いたことのあるバフェットさんも同じことを言っているので、どうやら

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やりたくない仕事か稼げない夢かを選ばなくてもいいんじゃないかという話

やりたくない仕事か稼げない夢かを選ばなくてもいいんじゃないかという話

話題の恋愛映画「花束みたいな恋をした」では、大学生で付き合い始めた男女二人が卒業し、どのように仕事に向き合っていくかが大きなターニングポイントとして描かれます。

菅田将暉さん演じる麦はイラストを描いていて、そして仕事にしたいと考えていますが、実際には買いたたかれます。

最初は1カット1000円で始まったのに3カット1000円になり、価格交渉をしようとすれば「いらすとやでいい」と言われるというそ

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同人誌を作るのに参考になったデザイン関係の同人誌9冊

同人誌を作るのに参考になったデザイン関係の同人誌9冊

前回・前々回と同人誌作成に参考になったデザイン関係の本の記事を書きました。

これらを書いた際には、手に取りやすさを考えて同人誌は除いたのですが、同人誌を作るのには手っ取り早く参考になるのは、結局同人誌を作っている人の情報だと思います。(情報がそのまま使えるので)

実際に確認してみると、DL版だったりで今でも手に入れられる本が意外に多いようでした。

そんなわけで、手持ちの同人誌作成に役立つ同人

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2014年~2020年に映画館で見た新作映画のベストまとめ

2014年~2020年に映画館で見た新作映画のベストまとめ

その年に見た映画のベストを最近はTwitterでまとめているのですが、自分で振り返ろうと思ってもなかなか見つけ出せなかったので、まとめてみたいと思います。

今思うとなんでこれベストに入れた!?と言うようなものもないでは無いんですがその年のテンションも大事だと思うのでそのまままとめていきたいと思います。

数字があるのは順位をつけたもの、ない年は順不同です!

2014年①レゴムービー
②6才のボ

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中国の大学生さんに百合について聞いてみました(各国百合事情②)

中国の大学生さんに百合について聞いてみました(各国百合事情②)

前回、韓国の百合事情について、1人出版社を運営されているムンビメディアさんにインタビューさせてもらいました。

非常に細かく語って頂けて勉強になったのですが、次はもっと他の国のことも聞いてみたい。だってたぶん他の国には他の国の百合があるはず…!

というわけで今回は、ムンビメディアさんと同じく私の百合小説を翻訳してくれている、中国のマスクさんにインタビューを行いました。

韓国版の私の小説の配信方

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