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vol.7 水野敬也「夢をかなえるゾウ」を読んでみた

シリーズ累計500万部突破!

水野敬也さんの
「夢をかなえるゾウ」(飛鳥新社)
を読みました。


初版は2007年。
その後、版権が飛鳥新社から文響社へ移り、
再販もされ、続編も次々に出されている
人気作品です。

*飛鳥新社から出されているものを
中古で探した方が安く手に入ります。

著者の水野敬也さんは、作家、映画の脚本など
幅広く活動されている方です。

物語は、サラリーマンの主人公と
ゾウの姿をした神様のガネーシャとのお話。

約330ページ。
本当に、
あっという間に読むことが出来ました。

行政書士試験が終了してからは、
毎日、経営に関する本を読んでいるのですが、
それらの本には、「数字」「データ」
数多く掲載されています。

経営に関する本には、
「数字」「データ」を求めているので、
自称コンサルタントの方が
書いた本の場合には、
根拠となる数字が何ら示されておらず、
読むたびにいつもうんざりしています。

そして、この本には、
まったく数字が出てきません。

「300ページ超なのに、はたして
このまま読み進めて大丈夫なのか」
こんな不安が読み始めの頃にはありました。

しかし、読み進めていくと、
続きがどんどん読みたくなり、
止まらない状態に。

「数字」「データ」
全く出てこないにもかかわらず、
まるで普段の自分を見られているかのように
主人公とともに指摘をされ、
作中に29個も出てくる
「ガネーシャの課題」を
こなしていかなくては、
という気持ちになります。


「人間は意識を変えることはできない」
「意識を変えようとするのは『逃げ』」

私の場合、
新卒入社から転職するまでの13年間も
動くことが出来なかったので、
過去の自分を責められているようで、
なかなかキツイ言葉でした。



「人間が変われるのは、
『立って、何かをした時だけ』」

転職すると決めたときからは、
ガネーシャの言っている
『何か』をしているので、
課題を既にクリアしています。

このときには自分自身に、
大丈夫、と言い聞かせられるので、
安心して読み進めることが出来ました。



「応募する」という課題が
作中に出てくるのですが、
私にとっては、転職することであり、
行政書士試験なのだと思います。

知識がないのに
法律事務所に転職する、
司法書士事務所に転職する、
大学受験以降は全く勉強をしたことがなく、
受かるかどうかわからないのに
何年間も行政書士試験を受け続ける、
というのはどうなのかと、
今となっては思いますが、
動いてからでないと分からないこと、
見えていなかったことがいくつもあります
(noteに書くのも憚られることなど)。

知識を蓄えることや、考えるよりも、
まず動くことの方が「何か」を変えることが
出来るのかもしれません。


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