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ケンチク日和:カトリック松が峰教会
初見、「ここは日本か?!」と思うほど、本格的なロマネスク建築に驚いた。総大谷石の佇まいが荘厳で美しい。そして大きい。
宇都宮市の中心、東武宇都宮駅のそばにあるのは、1932(昭和7)年竣工。ロマネスク様式で、大谷石建築としては現存最大級の規模を誇る『カトリック松が峰教会』。設計はスイス人建築家マックス・ヒンデル(1887-1963)。弟の誘いで北海道に移住し、函館のトラピスティヌ修道院など教会建
ケンチク日和:旧近藤邸
藤沢駅から江の島へ向かう国道467号。藤沢市民会館の敷地内、木立の中にひっそりと建つのは、国の登録有形文化財にも指定される旧近藤邸。1925(大正14)年、辻堂東海岸の松林の中、3,000坪という広大な敷地(野球場くらい)に、横浜の実業家近藤賢二氏の別荘として建築されていた。取り壊しの危機、保存運動ののち、1981年この場所に移築された。
設計はフランク・ロイド・ライトの日本における一番弟子、遠