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ひと昔前の鉄道旅

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近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(3)化けるVXと阪急宝塚線快速急行

近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(3)化けるVXと阪急宝塚線快速急行

「近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る」記事、第2回の更新からどれくらいが経ったでしょうか。ようやくリベンジ編を振り返ろうと思います。

17年前の私はどこまで近鉄5200系を追いかければ気が済むのか。前回大阪線での早朝運用を空振りしてから約1か月後の9月8日、2006年夏3度目の関西入りとなりました。

前回はまず今里で3641列車を見送ってから後の快急で追いかける予定だったと思うのですが、

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19年夏、悲しい野球観戦鉄旅を振り返る(後編)

19年夏、悲しい野球観戦鉄旅を振り返る(後編)

静鉄の平日朝ラッシュ調査が終わり、静岡から東海道線の旅再開。私がテンションだだ下がりでロングシートに座っていた理由は・・

「雨天中止」

そう、ナゴヤ球場で予定されていたウエスタン・リーグの試合が中止となったのです。確かに天気は怪しかったけど、まだ名古屋の天気を見ても降ってはいない。なのに・・・

目的を失ったとはいえ、18きっぷの旅を途中でやめるわけにはいかず、とりあえずナゴヤ球場を目指して東

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19年夏、悲しい野球観戦鉄旅を振り返る(前編)

19年夏、悲しい野球観戦鉄旅を振り返る(前編)

2019年8月30日(金)、この年はあまり鉄道旅や野球観戦旅に出ていなかったのですが、理由は忘れましたが思い立って早朝から18きっぷを使ってナゴヤ球場のウエスタンリーグ中日戦の観戦旅に出ました。

2019年当時、住まいは蒲田駅最寄りだったため、初発で旅のスタート。東海道方面に向かうには蒲田は実に便利。4時33分発の大船行きで川崎へ。そして川崎から東海道本線に乗り換えて熱海まで一気に進みます。間違

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ズームカー堪能、一畑電車の南海に会う旅

ズームカー堪能、一畑電車の南海に会う旅

前回の記事の続き

一畑電車から3000系の南海カラー復元が発表されたのは2012年1月。同年3月に一般募集で集まった人たちの手によって、3000系(3008編成)は南海21000系時代の「濃淡グリーン」に塗られました。

粟津稲生神社で2100系「しまねっこ号」、5000系「しまねの木」を撮影、1時間近くが経過した13:40頃、川跡方面から颯爽と"南海カラー"がやってきました。それが記事タイトル

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一畑電車の南海に会う旅

一畑電車の南海に会う旅

自分の50%は島根の血で出来ていて、島根は馴染みある場所と思いながら、それは石見地方。一畑電車にはこれまで一度も訪れたことがありませんでした。しかし、2010年代に入って急に「地方私鉄」への興味が高まり、また元南海21000系もそろそろ置き換えの時期になったことを受けて、2014年10月、初めて出雲を目的地とした旅に出ました。

詳細は覚えていませんが、前日に大阪に入り、翌朝岡山経由、特急やくもで

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琴平線、帰宅ラッシュの準備

琴平線、帰宅ラッシュの準備

伏石駅開業のダイヤ改正で、琴平線600形による夕方の定期運用が始まったとか・・・

2013年ことでんの旅、その3長尾線2か所の近代化産業遺産を辿ったあと、場所を移動して琴平線の一宮で下車。円座との間にある香東川橋梁にやってきました。1926年に竣工した橋梁で、こちらも近代化産業遺産に認定されています。

時間はもうすぐ16時、琴平線は夕方のラッシュに向けた準備が始まります。サンライズ瀬戸遅延によ

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ボックスシート懐旅情、浅草から揺られたあの日-仲間をつないで

ボックスシート懐旅情、浅草から揺られたあの日-仲間をつないで

2017年4月15日、廃止が迫る「東武快速」に乗車した旅。会津田島で一息つき、12時31分発の区間快速で新藤原まで戻ってきました。同駅で前に2両増結、すでに停車中の編成の後ろに付きます。

6050系は登場当初は密着自動連結器が装備されていましたが、90年代半ばに電気連結器付密着連結器に交換され、自動解結装置によって連結・解結作業が効率化されています。

寂しくなった鬼怒川公園新藤原からひと駅、鬼

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ボックスシート懐旅情、浅草から揺られたあの日-最北の地へ

ボックスシート懐旅情、浅草から揺られたあの日-最北の地へ

2017年4月15日、廃止が迫る「東武快速」に乗車した旅。今回は下今市で後ろ2両東武日光行きを切り離したところから振り返ります。

定刻10時11分、行先方向幕を3行から2行に変えて下今市を出発。上り線と平面交差して鬼怒川線の単線区間に入っていきます。短くなった6050系は単線も似合います。

鬼怒川温泉に到着。ここで乗客の半数は降りたでしょうか、車内は疎らになりました。近年のインバウンドの来訪で

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ボックスシート懐旅情、浅草から列車に揺られたあの日

ボックスシート懐旅情、浅草から列車に揺られたあの日

20400型が東武日光線(新栃木以北)に入り始めました。まだ運用も限定されているようですが、今後の運用拡大に注目です。

2017年4月15日土曜日。都内はポカポカ陽気のこの日、浅草から「東武快速」で会津田島まで乗り通す旅に出ました。

この翌週となる21日金曜日にダイヤ改正が予定されていて、東武スカイツリーライン・日光線系統の快速・区間快速の廃止が発表されていました。

最後の週末ということで惜

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ことでんの増結用車両と近代化産業遺産

ことでんの増結用車両と近代化産業遺産

2013年ことでんの旅、その2サンライズ瀬戸が遅延した影響で、満足に琴平線の朝ラッシュ運用を撮影することができずでしたが、分刻みの予定をこなしていきます。瓦町から志度線に乗車します。志度線を訪れるのは初めてで、目的は3両編成運用の増結用車両を見ることです。

琴平線の車両は通常2両で組成されていて、ラッシュ時を中心に2編成が連なり4両編成で運用されます。長尾線は大型車である1300形導入以降、原則

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まさかのサンライズ瀬戸遅延、ことでん旅のスタート

まさかのサンライズ瀬戸遅延、ことでん旅のスタート

2013年6月27日木曜日、東京22時発のサンライズ瀬戸は定刻通りに出発。"ことでん(琴電)"こと、高松琴平電気鉄道を撮影する旅に出発しました。高松到着は金曜朝。目的は平日朝夕ラッシュ時の琴平線4連運用など、高松エリアの通勤輸送を撮影することでした。

しかし、6時ごろ目覚めると、走行していたのはまだ神戸付近。どうやら滋賀県内で先行する貨物列車が動物と衝突し、後続の同列車も1時間程度の遅延が発生し

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近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(2)

近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(2)

前回、2006年8月5日に近鉄5200系を追いかけて関西に向かった様子を振り返りましたが、その帰りの車中で早くも「早朝の面白い運用を追いかけたい」という衝動にかられ、翌週末再び関西の地を踏むことにしました。

上本町を6:00に出発する名張行き普通(3641列車)は、5200系4連で運用されます。その列車は終点名張で列番変更して宇治山田行き急行に変わり、さらに宇治山田で鳥羽行き普通に変わるという珍

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近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(1)

近鉄5200系を追う旅を時刻表で振り返る(1)

関東ではほとんどお目にかかれない転換クロスシートを備えた車両。東海や関西ではJR、私鉄ともに快適な都市間輸送実現するのに欠かせない車両となっています。近鉄では1988年に登場した主に名古屋線急行で使用されている5200系がそれに当たり、一般通勤車の21m4扉であることに対して、5200系は21m3扉で扉間に転換クロスシートが整然と並ぶスタイル。名古屋と三重県主要都市とを結ぶ急行列車に運用されるわけ

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