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「大英自然史博物館珍重標本盗難事件」 人物一覧
本記事にはカーク・ウォレス・ジョンソン著「大英自然史博物館珍重標本盗難事件」の内容を含みますので、本著を事前に読まれていることを前提とします。
人物一覧カーク・ウォレス・ジョンソン 著者。著者近影でめっちゃドヤ顔してる。エドウィンの起こした事件について興味を持ち、調査と発見されていない残りの鳥標本について捜査する。
マリー=ジョゼ 著者のパートナー。「うちのカミさんがね、スーツケースに物を詰める
ドクター・サンクスギビング
時間がなかった、時間がなかっただけなんだ。成り行きでやったことだから私は悪くない。仕方のなかったことだ。
「クソッ!」
パソコンを見ながら私は手に持ったマウスを床にたたきつけた。画面にはNMRスペクトルが表示されている。その結果は、本来あるべきケミカルシフトが表示されていない。つまり私が論文で発表した化合物は合成できていない。深夜2時の研究室には私以外誰もいない。蒸留器と乾燥機がゴウゴウと唸り
フェイク・ファック・トーキョー
「三顧の礼には答えねばならんな」老人はロクロから手を離し立ち上がった。「こんな寒村に幾度も来る理由はなんだ?」作務衣姿の老人は私の前に座る。
「作っていただきたいのです。本物に見紛う至高のオナホールを」
「どこでそのことを?」
「アラカワから聞きました」
老人は顎髭をさすり、腕組みをした。「生きていたのか」
「ご健在です」
「そうか」といって、思い出に浸るように目をつむった。
「儂のオナホで自らを
キャプテン・オブ・ザ・ブルーノート
文明から遙かに離れた海洋、夜空に浮かぶ月が、巨大タンカーを照らす。航海灯が消され、不気味な静寂をまとった海上の巨城。1隻の小型船に乗り、アーミースーツを着たボブとジョンは闇に紛れて忍び寄る。
「あれが連絡を絶った無人タンカーだ」
ボブが指をさす。ジョンのコンタクトレンズ型ディスプレイがタンカーを認識し、暗闇の中に輪郭が浮かび上がる。
「海賊か?」「分からない。情報収集も我々の任務だ」
スモーキング・スイレン
「この国の奴らはつまらねぇよな。財布を拾っても盗まねぇし、こんな夜中のファミレスでも食い逃げしねぇ。ああっ! 待ってくれ! すまねぇ別にお前たちをコソ泥と一緒にしてるわけじゃねぇんだ!」
呼び止められて、僕たちはソファーに座り直した。
「あんたたちはこの国にほとんど居ない、最高の泥棒さ。あんたらの手際に感動したよ」
こんなに流暢な日本語を話して本当にアメリカ人なのか? と疑ったが、僕は黙っていた。
クックゥ・ウェアズ・ザラ
このスラム街、イオンモールと呼ばれた廃墟での暮らしは、いいとは言い切れないが施設から逃走した先としては申し分なかった。IDを偽ってベーシックインカムを盗めば、生きることができる。オレたちもいつか、ここをジャスコって呼ぶあのジジババみたいになるんだろうなと話すと、大概の人間は悲しそうな表情を浮かべたが、彼女だけは
「いやよ、そんなの」
と答えた。彼女はZARAに住んでいたのでザラと名乗り、いつし
「ペンギン・ハイウェイ」と「放課後のプレアデス」
この記事は「ペンギン・ハイウェイ」と「放課後のプレアデス」を観てくださいってnoteです。ネタバレはできる限りしていません。
このnoteは大人に向けて書かれている。あなたは大人だろうか。
「ペンギン・ハイウェイ」の主人公の「ぼく」は小学生で子供だ。
「放課後のプレアデス」の主人公のすばるは中学生で子供だ。でも「ぼく」よりかは大人だ。
大人って何だろうか。
仕事をしてお金を得ること?
家族を
かつてボカロ曲をdigしたやつを晒す
中二病における重要なターム、それはやはり音楽だろう。よく分からない無名バンドや洋楽を聴いて、おれは周りのJポップを聞いている奴らとは違うんだと悦に浸る。私が中二だった頃、そこから一周回って「音楽を聴かない」という中二病だった。俺の聞く価値のある音楽はこの世に存在しないと思っていた。言えにインターネットが無く、ケータイを持って居なかった私は本当にそういった物に触れずに中学生活を送っていた。ちなみに初
もっとみる「青春のアフター」と「デビルマン」
このnoteは緑のルーペ著「青春のアフター」について、自分勝手な駄文です。ネタバレを含みますので「青春のアフター」は読んでください。
あなたは実写版デビルマンを観たことがあるだろうか。観たことがないのであれば、人生の内で貴重な115分をドブに捨てずにすんでいる。私は3回観ているので、貴重な345分をドブに捨てている。
棒読みの下手くそな演技、不可解なストーリー展開、不愉快なテンポ、この映画は日