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月次読書感想文

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読んだ本を1ヶ月ごとに報告した記事のまとめです。
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記事一覧

【読書】2024年4月に読んだ本

【読書】2024年4月に読んだ本

今年も新卒新入社員が入ってきました。上司は部下に育てられるものですので、今年も精一杯(私自身を)育てていただきます。毎年ありがとうございます。
ヘイシャは社史の編纂を検討することになったため、歴史の語り方に関する本が読みたくなり、4月は以下の2冊を読んでいました。

恒木健太郎、左近幸村 編『歴史学の縁取り方 ─フレームワークの史学史』(東京大学出版会)

第7章「読者に届かない歴史」で著者(小野

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【読書】2024年2月に読んだ本

【読書】2024年2月に読んだ本

NASを置いてネットワーク経由で音楽を聞くようになったため、約600枚あったCDをすべて売りました。ああすっきり。25年前に購入したものもありましたが、購入総額の約3%で引き取ってもらえてよかったです。これでJLCPCBの外注費用をまかなえそう。
今月は以下の本を読んでいました。

文學界(2024年2月号)

「酒井泰斗+吉川浩満 読むためのトゥルーイズム ――非哲学者による非哲学者のための〈哲

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【読書】2023年11-12月に読んだ本

【読書】2023年11-12月に読んだ本

子らの成長に伴い、なんとなく本棚部屋として曖昧に運用していた部屋などを整理し、子供部屋を2部屋作りました。本棚スペースは削減。いよいよ電子書籍を考えねばなりません。新書や文庫は電子書籍のほうがいいかもしれませんね。結構な頻度でポイントセールやってますし。
昨年末に読んでいた3冊を紹介します。

松沢裕作『生きづらい明治社会 ─不安と競争の時代─』(岩波ジュニア新書)

p69-71には、今日の日本

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【読書】2024年1月に読んだ本

【読書】2024年1月に読んだ本

仕事で大変な思いをしてしまい、うつが再発してしまいました。あらためて心療内科に相談に行きます。リハビリも兼ねて今月読んでいた本を紹介します。

ヒューバート・ドレイファス、チャールズ・テイラー『実在論を立て直す』(村田 純一監訳、染谷 昌義、植村 玄輝、宮原 克典訳、法政大学出版局)

社会人は「戦略」という単語を「この武器はいま手元にないけど入手できたらこんな成果があるよ」という物語に参加してほ

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【読書】2023年9月に読んだ本

【読書】2023年9月に読んだ本

DALL・E3が公開されましたね。私はさっそく試してみましたが、上図のとおりよく分からない感じになってしまいました。指示の出し方がよろしくないのでしょう。

なお、指示は「2000年代の日本、新宿。葬送のフリーレンの絵柄。極左思想にかぶれた大学生4,5名が政策立案の洋書を輪読しながら議論している。」です。どこにフリーレン要素が。

10月に仕事で欧州訪問するため読書の時間を英語勉強にあてており、(

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【読書】2023年8月に読んだ本

【読書】2023年8月に読んだ本

長く私の音楽趣味を支えてきた真空管CDプレーヤーAH! Njoe Tjoeb 4000を手放すことにしました。2006年に新品10万円で購入し早17年。今年CDも手放しますし、本機とも残念ですがここでお別れです。

解像度高い野太い中低音に特長がある本機ですが、OPアンプをOPA627BPに交換し真空管をGolden Lion E88CCに交換して、より暗騒音が減った感じがあり、静謐さをも演出する

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【読書】2023年7月に読んだ本

【読書】2023年7月に読んだ本

昭和42年発行の『種の起源(上巻)』第六刷が手元にあります。たしか17,8年前に阪急梅田のかっぱ横丁で買ったような。さして値打ちがあるものではないはずですが、買った理由を思い出せません。でも、今月読んだ以下の本に絡めてあらためて読み直してみて、17,8年前の自分の判断に、なにやら運命的なものを感じてしまいました。

7月は以下の2冊を読んでいます。

・コスタス・カンプラーキス、トビアス・ウレル『

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【読書】2023年6月に読んだ本

【読書】2023年6月に読んだ本

「孫正義がLBGTQの大軍を背にフェムテック業界に打って出る」とDALL E・2に出力させたら上図を得ました。文字列の配置はビジネス挿絵に近いですね。それっぽい感じを統計と配置で生み出せるプログラムの威力と、人間の認知機能の奔放さとの、友好な二人三脚っぷりに、思いを馳せております。

今月は以下の本を読みました。

津野香奈美『パワハラ上司を科学する』(筑摩書房)

話題の近刊ということで購入。管

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【読書】2023年5月に読んだ本

【読書】2023年5月に読んだ本

4月にリリースされたAlfa Mistの『VARIABLES』、とてもいいですね。応援したいので2017年の『ANTIPHON』からすべてCDを購入しています。6月の来日公演も行きたかったのですが諸事情により諦めました。

Jasmine Kayserのドラムは煽情的なスタイルで、状況や対話における起伏より、ジャズロックな統一感を提供するのに専念しているように感じます。これまでのJamie Hou

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【読書】2023年3-4月に読んだ本

【読書】2023年3-4月に読んだ本

コードウェイナー・スミス『スキャナーに生きがいはない 全短篇①』所収の「夢幻世界へ」の冒頭部分の一部をDALL・E 2に描かせたら上のようなイメージを得ました。コードウェイナー・スミスいいですよねえ。初めて触れたのは10年くらい前です。改めて読み直してみると、セリフを受けて続く地の文のドライさがとてもさっぱりしていて、素晴らしく素晴らしいです。

ちなみに「夢幻世界へ」の冒頭の一部というのは以下の

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【読書】2023年2月に読んだ本

【読書】2023年2月に読んだ本

「90年代の日本、茨城県。31歳の既婚女性美恵子は、2歳と3歳の男の子をもつ母親だ。再来年に市内に中層階マンションを購入しようと、毎週末モデルルームを訪問している。彼女の楽しみは、子供たちが寝静まった22時、台所で温かい緑茶を飲みながら社会学の本を読むこと。」とDALL E2に入力したら上図のようなイメージを得ました。

マーケティングでいうペルソナ設定をしているような気分になりました。さて、この

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【読書】2023年1月に読んだ本

【読書】2023年1月に読んだ本

当月に読んだ本を紹介します。

・伊藤和夫著『英語構文詳解<新装版>』駿台文庫
 私はまったく英語を話せない。なのに秋ごろに欧州で短期間仕事をする可能性がありアタフタしている。しばらくしたらビジネス英会話を始めるが、その前に「キックを入れる」必要があるので、受験英語の参考書を繰り返し読むことにした。著者のことをあまり存じ上げなかったが受験英語の巨人らしい。あと10回くらい読みたい。

・小原照記・

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【読書】2022年12月に読んだ本

【読書】2022年12月に読んだ本

当月に読み終わった本を紹介します。

1.『箱の中のあなた ─山川方夫ショートショート集成』 山川方夫著2.『LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する』 Nicole Forsgrenら著・武舎広幸ら訳3.『キリスト教入門』 山我哲雄 著4.『システムの科学 第3版』 ハーバート・A・サイモン著、稲葉元吉、吉原英樹訳

4.の『システムの科

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