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1on1ミーティングの道具箱 - 第12回 プロのメンターが1on1のヒントとコツを紹介するシリーズ 道具:話を深める④反射
1on1ミーティングで部下のことばや表情などの非言語的メッセージに込められている感情をくり返す「反射」の実践的なヒントとコツをご紹介します。傾聴について最終回。受容と共感、クセの修正についてもお伝えします。
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継続的に結果を出していくには、粘り強さが必要です。
この記事を読む「3分ルーティン」を
ご一緒に続けながら現場で実践していきましょう。
「1on1ミーティングの道具箱 」シリーズ 第12回
現在地
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はじめに
私たちは人生経験から身についた
よくない習慣に戻ってしまうこともしばしば。
それは自然なことであり、私を含む誰でもあること。
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズで大切なことはこの3つです。
・失敗してもまた挑戦
・自分のペースで継続
・小さな進歩も楽しみ
第2章 ラポールを形成する
傾聴とは誠心誠意、集中して相手の語りや表現を聴くこと
聴き手が話し手との関係の中で
3つの態度/姿勢
*自分らしく落ち着きと余裕を持てる
*話を聞いて相手を否定したり、すぐにアドバイスせずに受け止める
*話し手のものの捉え方・考え方・感じ方にそって理解しようとする
「受容」「共感」らを基に私自身の理論の学びと実感、現場での実践経験
から、傾聴/聴き手の「3つの態度/姿勢」にまとめました。
(第8回をご参照ください)
![](https://assets.st-note.com/img/1657373534406-sFXLrEKdYn.jpg?width=800)
行動や意思決定は、「感情」と「思考」から。
そのときの「感情」がその後の行動に現れます。
例えば、
プロジェクト会議での決定事項に対し納得しないままの「感情」を引き
ずっているメンバーは、土壇場でどんでん返しを起こすこともあります。
相手の感情を理解するために”問う”ことは、不可避と言えるでしょう。
一方、
1on1ミーテイングに臨むにあたって、聴き手も話し手も「感情」に触れる
のを避けようとする面もあります。
あなたはビジネスパーソンたるもの感情は”コントロール”するもの
であり、”隠す”ものであると考えていますか?
相手に感情について尋ねたら、「べつに …」や非言語的メッセージで
ブロックされることも1on1ミーテイングに限らずあるでしょう。
1on1ミーテイングの目的である「部下の成長と自律」に向けて、
問うことを、気負わず、深追いせず、我慢比べのように根気強く、
ボクシングでいえばジャブのように繰り返していきましょう。
あなた、聴き手の不可欠な役割は相手の「思考/洞察」や「感情表現」を
促し、育てる手助けをすることです。
そのために必要な …
「受容」と「共感」は、相手に肯定感をもたらします。
自分をありのままに受け容れてくれる人、自分の気持ちに理解を示して
くれる人には心を開き、信頼を覚えます。
詳しくご説明していきましょう。
受容
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相手をありのまま受容することによってはじめて共感することが可能に。
とはいえ、あたりまえですが、
自分とは異なる人間、特に自分とは価値観の異なる相手を受容するのは
簡単ではありません。一寸、違和感や疑問をもちますよね。
相手を受け容れるために自分の価値観はどうしたらよいのか?
受容とは
相手の感じ方や考え方、価値観を肯定したり賛同することでもなく、相手に同意することでもありません。
相手の長所も短所もすべて「その人」として丸ごと理解すること。
受け止めることです。
後ろ向きな考え方:
価値観が異なる相手を
・「人、それぞれだから、どうでもいい」
・「同じにならないなら、この人とはやっていけない」
前向きな考え方として
「どうして、そう考えるのだろう?」と
相手に対する理解を深めて、その理解に基づいて
新たな関係をつくることを可能にする態度・姿勢
と、捉えてみましょう。
共感
傾聴するときは、話の内容だけでなく、その話に伴う感情
(言語・非言語的)の両方に注意を向けます。
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相手の感情を自分のことのように感じることは、「同情」と混同しやすく
間違えやすい。同情=自分が基準。共感=相手が基準。
![](https://assets.st-note.com/img/1657341095232-np8qQHlAb8.jpg?width=800)
上司と部下との上下関係もあるので、どうしても相手の話を
・自分の見地から
・審判的、診断的に(どうして? なぜ?)
・自分の訊きたいことを優先して
聴いてしまいがち。
❕ NG ワード
・「でも」「だけど」
例 A:「でも、そんなこと言っていても仕方ないから」
例 B:「気にしないで、がんばってよ」
例 C:「そんなときは外出でもしたら気分転換になるし」
❕ NG ワード ついやってしまいがちな例。
・「わたしのときは」
例 D:「わたしもそうでしたよ。わたしのときは …」
リカバリーするには相手の考えを求める質問をプラス
例 E:「わたしの場合は、~でしたが、あなたはどう思いますか?」
これらのクセを持っていたら意識して修正していきましょう。
「受容」「共感」を妨げる自分の「内なる声」が対話の最中にも
遠慮なく聞こえてきます。
自身の「思い込み」や「スキ・キライ」や 気分や 欲やら …
わたしは、ブンブン耳もとにまとわりつく「おじゃま虫」と
名づけています。対処法についてシリーズ後半で取り上げます。
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「思い込み」の解消については 第4回/第5回をご参照ください。
1on1ミーティングで話を深める 反射
![](https://assets.st-note.com/img/1657338297335-LJTo5M67Fu.jpg?width=800)
例えば、
「新規プロジェクトの会議で発言しているときは、楽しそうで
張りきっていますね」
などと伝えた場合
それは聴き手、あなたの感じたことを伝えたことになります。
審判的、診断的な解釈や評価につながりかねません。
「新規プロジェクトの会議で発言しているときは、笑顔ですね」
などと、見たことをそのままことばで伝えます。
話し手の表情や視線、しぐさなどを、見たままをことばで返すことで
鏡に映った自分を見るように、相手は自分の状態に気づく機会になります。
相手は、否定されたり、批判されたりする不安がなく、感情や想い、考えを客観的に再認識することができます。
自分への理解を深めるのに役立ちます。
いかがでしたか?
相手のメッセージを受け止めて共有しましょう。
7/24 次回からシリーズの後半
第13回 第3章「1on1ミーティングを立ち上げ、粘り強く継続する」
に入ります。
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズを通して
複雑な状況をうまく処理したり、
コミュニケーション(会話/対話)を円滑に進めたりするために
一本やりではない、成熟したコミュニケーションができる「道具」を
身につけた「フレキシブルなマネジャー」を目指しましょう。
ポイント
![](https://assets.st-note.com/img/1657373016250-URsLixM3ML.jpg?width=800)
前回の #11 "Quiz & FUN"
![](https://assets.st-note.com/img/1656681051112-UtQODBqSjk.jpg?width=800)
この問いを考えながら自身の1on1ミーティングをふり返る。
第11回 で挙げた聴くときのクセ(例)は、いくつ思い当りましたか?
聴く力を向上するには、
まず自身の聴き方をふり返りクセを理解しましょう。
聴き手主導/中心の聴き方になっており、往々にして話し手に合わせるのではなく、聴き手のペースで進められている場面があります。
特に多いのが、相手の「沈黙」を待てない。このクセを修正するヒントは
他のクセにも応用できます。
聴くときのクセ 修正のヒント 「沈黙を待てない」 ❕=ポイント
聴き手がオープン・クエスチョンをすると、相手は「う~ん …」と
質問されたことを考えるために黙ってしまうことがあります。
・ 落ち着いた姿勢と穏やかな表情、自然なアイコンタクトで相手のことば
を黙って待ちましょう。プレッシャーを感じさせて焦らせないように。
NG: 聴き手のけげんな表情や落ち着きのない動作や姿勢、咳払いなど
❕ 「ゆっくり考えていいですよ」と柔らかい口調での声がけもよい
でしょう。安心して思考を深められるように。
・ 相手が黙ったままだったら
① 質問を言い換えてみる
② 今の状況を質問してみる
例 :「今、思い浮かんだことは何ですか?」
③ 話題を変えてみる
❕ 「説明するのむずかしいですよね」などと声をかけて、
無理に答えなければいけない状況に追い込まないようにしましょう。
1on1ミーテイングの”有機的”な継続のためにも心がけましょう。
第3回の「4つのコミュニケーションの傾向に対応するヒントとコツ」を
ご参照ください。
メッセージ
![](https://assets.st-note.com/img/1657348215660-SiNpaeltRR.jpg?width=800)
「こういうのは、覚えればいいんだよ」
(映画 「インターンシップ」内のセリフ)
知らなければ、覚えればいい。
最も重要なことは、覚えられない、もともと自分が持っているもの
自分にしかできないことや人柄など
with all of my thanks and friendship
お知らせ
1)
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズ 公開 お休みの予定日
(変更の場合あり)
8/14(日)9/18(日)10/9(日)
2)
「1on1ミーティングの道具箱」シリーズをお読みいただきありがとう
ございます。皆さまにお忙しい中より続けていただけやすいようにと、
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