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プラスチック分別のデザイン《後編》

 《前編》リンクはコチラ では、リサイクル工場における分別の仕組みが、想像以上に《工夫思考込みの技術》が込められていることを知りました💡
※1. のPP・ポリプロピレンは(2.3.は沈むのに対し)水に浮くため仕訳可能

 さて《後編》。リサイクル対象は白物家電からペットボトルへと移ります。主に飲料が入っている容器のことです。
 中身を飲み終わってカラになったものがリサイクルされることは周知の事実。そしてさらに、本体とキャップ部分とでは素材が異なるため、収集された先の再生工場でさらに分けられる…という要件も伴います。『その方法とは?』 というクエスチョン。
~ここまでの言及で既に触れてしまってますが^^;

 

 折しも、《前編》で登場した「静電気」に関する放送とは別のテレビ番組にて近い領域の取り沙汰があったので、上記に対する〔答え〕を述べる前に類題をお示しします。

◆同様に、飲料のペットボトルに対し、水槽で実験をします。
Ⅰ.本体は水に浮くでしょうか?
Ⅱ.キャップは浮くでしょうか?

 

Ⅰ⇒沈む
Ⅱ⇒浮く

 そして、『この特徴が、あるところで上手く利用されている』とのこと。

 そうです。ペットボトルを回収した後に集積されるリサイクル工場です。

  1. 集められたペットボトルを粉々に砕く

  2. それを水の入った機械に入れると

  3. 水に浮く性質を持つ「キャップのカケラ」だけが集まってくる/他方の本体は下の方に沈む

  4. それぞれ領域がまとまっているため仕訳が可能に👍

 これはつまり、《前編》における白物家電のプラスチック細分化の話と同じく【PP・ポリプロピレンの仕訳(≒除去)方法】の説明になりそうです📖

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 では、時々見掛ける『(飲んだ後は)キャップを外して…』の指南はいったいどの程度有効なのでしょうか?

 元来、訝しく思っていた人も少しはいらっしゃるでしょう。「本体(PET・ポリエチレン・テレフタレート)とキャップ部分(PP・ポリプロピレン)とが素材が異なる点は見て分かる。だからキャップを分別しようとする心得も、とりあえず分かる。だけど、『開封確認リング』👇の白いもの は放置したままではないか!」という、中途半端な点に対し😵

 
 時々見受けられる説明では・・・
 できるだけ純度の高いPETを抽出したい。キャップのPEは”不純物”であるため混入は最少化したい。つまり、このリングくらいは(使用者が外すのはほぼ無理、であるため)大目に見ている/仕方ないと妥協している --- のようなニュアンスを感じます。

 これってもしかして、上述工場の仕訳機例を通さないことを前提にした説明なのだろうか🤔

といった疑問が湧いてきそうです

 

 ただ、前述の機械には「キャップが外されていないもの限定」で通す(事前にその点での仕訳ステップがある)わけではないでしょうし、上記『浮き沈み仕訳』手法ならキャップ素材の方が少なければ少ない方がよい」と評価されるような手続き/機械処理ではないような映像だと見受けられるわけです。~「このように工夫仕訳が実現しているのだ💪」というアピール感のため

と、益々しっくりきません😵‍💫

 

 自分の知見の浅さを省みずに上記方針を表面だけ批判するのではなく、「それでもこういう理由だから、キャップは外してくずかごに入れよう」という話になっていればよいのですが、それぞれの要件の連携が感じられずバラバラ・端的に「○○なのです」で済ませる・・・という印象が残存/充分な本質理解に至らぬままで終わってしまいそうで…

 
☞☞☞本件から想起した(ペットボトル以外の)アイテムがあるのですが、長くなったので《後編》も一旦おしまいにし、また次の機会に🙋


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