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「今年また大阪マラソン出るの?」~ランナーのトレース機能のデザイン

近年になってようやく言われなくなってきた。
ヒトの〔思い込み〕と〔決めつけ〕は深い。
ある種の”レッテル貼り”でもある。
嬉しくもなければ有難くもない。

事実、大阪マラソン2012に初参加した。
ラッキーにも、ある筋でエントリー権を得て、
かろうじて完走(というか完歩👣)した。

市民ランナーのほとんどが”そこ”を好む実状。
他方の自分はそんな『大都市型』は毛嫌いで、
専ら地方の小規模ばかりが出走の選択肢。

 

🏃 👟 🏃 👟 🏃

 

 さてさて、私事つぶやきはほどほどにして。

・2/18 京都マラソン
・2/25 大阪マラソン
・3/3 東京マラソン
と、3週連続で、上述した『大都市型』が開催。貴方の身近な方(あるいはご本人)が参加、というお話があるのかもしれませんね!

 具体的な出走者を目当てに、沿道に出て応援しよう📣という展開の人にとっての必需品が、【ランナーのトレース機能】 --- 『応援navi』『ランナーズ・アイ』『ランナーズアップデート』のような名称で知られています。
 これらのような数万人規模の大会では適用されていることが多いです。

 

 そもそも、ランナー達はシューズやゼッケンについている計測チップを付けて出走しています。スタートラインとゴールライン以外に5km毎(+α)のチェックポイントにて各自の到達が記録され、明確なタイムが残る、という仕組みです。ゴールタイムのみならずラップタイムも事後チェックできます⏱

通過チェック地点
地面にあるマットの下にセンサーが⚡


 🏃 👟 🏃 👟 🏃


 前述した、webでの【ランナーのトレース機能】と、この【計測タグを装着している】という事実とを結び合わせることで、ある種の〔思い込み〕や〔早合点〕をしてしまう人/応援者が少なくないようです😵‍💫

 

 『目当てのランナーの現在の位置情報を得ることができる!』という言い方がされるようですが、これ、実は「言い過ぎ」なのです🚫
 ゼッケン番号/ナンバーカードを入力したり、番号が分からなくても姓/名で検索したりで対象を特定し、実際に画面表示しておくと、地図上に表示されるアイコンが〔移動〕していくように見える仕様だったりします。

でも、これって、あり得ないのです☝

 個々にGPSを装着/発信して(&宙からウォッチされて)いるわけではありませんので🙅🏻‍♂️

 【5km毎(+α)のチェックポイントにて各自の到達が記録され】と上述したように、計測地点でのタイムを、そこまでの距離で割って、《平均ペース》を出し、大前提、全くそれを保ったまま継続しているならば…という「仮定スピード」でもって動いているように見せているだけ。
※アスリートや上位の市民ランナーであれば、卒なくラップを刻むので信憑性が高くなりますが、「そうはいかない」のが大多数の一般参加者。

 例えば、対象のランナーがもし25km地点までそこそこ速い安定ペースで走行していてそこから大幅にダウンし、まだ29km地点手前に居る👣という場面。
 30km地点すぐ手前の沿道で待ち構えている人が画面を見ると「もう既にこの辺りに来ているはずなのにいつまでも来ない/もしかしてデータ不具合でもう通り過ぎちゃった?/そのくらい長く〔停止〕している」といった困惑状態に陥ることがあります。

◆決してリアルタイム情報のキャッチではなく、「全く順当に続けているならば」を条件に強引に仮想表示したものにすぎない

という本質を掴んだうえで、の参考、に留めておくべきところなのです☝

 これって、カーナビの【トンネル内走行時の画面変化】の様子と似ているのかもしれません🚙
~試しに、進入前にかなりの低速走行で🐢トンネル内部ではスピードアップ! すると、出口に達してGPSによるリアルタイム表示に切り替わる直前まで、トンネル内をいつまでもノロノロ運転している様子が画面に(仮想)表示されていて、出口の場所まで瞬間移動🚀 というシナリオを目の当たりに😮

 いずれも「配慮設計」ではあるのですが、他者であるランナーの場合は、思い込みによる誤認度やマイナス影響が小さくないように感じます。

 
 このような、「もっともらしく仮想表示され」ているせいで戸惑いの元になりかねないデザインって、他に何か連想しませんか?

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