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「仕事工数:〇人日」のデザイン《後編》

 昨日upした記事《前編》では、『○人日』という数値尺度に関連する算数クイズをお示ししました👇

 その先の懸案として

実社会において、この『○人日』という”杓子定規”な数値表現が当てはまる事案例って、そう多くはない、と思いませんか?

と提起しました。
・・・が、あまりピンとくるような反応を”引っ掛かり”を抱かれた方は無かったのかもしれません… ちょっと残念でした😥

 でも、めげずに、一応続編です📖

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 まず、「業務量規模の見通し」として使われるこの数値。
 〔仕事〕〔作業〕が様々ある中で、掛かる手間に関し【時間】で表現できるものって、意外と少なくないですか?
 例えば工場の機械などで、《1分間にx回転するから1時間当たりy個出来上がる》のような図式であれば概ね明確でしょう。でもそれ以外の多くのoutputというもの、そのような〔計算〕は実態としては不可能であるにもかかわらず、無理くり算出しようとしたもの、だと感じませんか?

 次に、〔換算〕の強引さ。理屈の装備⚔
 《前編》で示したクイズ内の数値をそのまま用いますと、【6人で12日かかる仕事:6 x 12= 72(人日)】規模のもの。「12日も掛けるのは納期として遅い!」という要望を先方から受け、さらに「8日で仕上げてくれ。これが”72人日”だということなら、9人導入してやれれば出来るよね?」などと吹っ掛けてきたり…
 このような机上計算が何でも通るなら、つまりは、「72人掛かりでやれば1日で終えられる」という理屈。
 (ここでは一旦「頭数の充当」要素は融通が利く事例なのだとしても、)実行する現場において現実的ではないということはすぐに気付きそうなものですが、「6 x 12 = 9 x 8 なのだから」という数的論理は、本質的には同じことを言っている例だということです。
 数字だけに固執してしまう失敗です(◎_◎;)

 あと、生産性概念の基本たるもの、人が集まって、その人数分のoutputをキープできるはずがない、という点。
 切磋琢磨で向上する事例もあり得るでしょうが、自分と同じことを手分けして周囲の人もが同様に総掛かりで執り行なうような人海戦術作業って、概ね"1"に満たないものしか生み出せなくなります。つまりサボりの一種。

 それの思考拡張で言えば、(昔ながらの業務体系でしかこなせない領域であればともかく、)現代あるいは将来においては何かとオートメーション化していて、「1人単位でのoutputがどのメンバーにおいても同一的で差が無い」という性質のもの(業務)を未だに人力で賄い続けている、という体制自体が時代にそぐわなくなってきているのだ、という点も意識する必要があります。
 つまり、creativeな仕事ぶりこそが、ヒトたる付加価値。

 『○人日』などという尺度では表現できないようなワークが主流になっていないとサステナブルではないのだと気付きたいところです💡

 

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