【特集】悩みとうまく付き合う方法
悩みを心のなかで整理するのは、難しいですよね……
こんがらがった糸のように複雑な問題と、あなたはどのように向き合っていますか?
ここでは、発達障害ゆえに悩みが多かった私が、どのように山積みの難題に取り組んできたか、ひとつのフローチャートに表してみました。文章が苦手な人でも、図ならスっと頭に入りやすいかと思います。
「悩みにどこから手を付けたらいいか分からない!」そう思うあなたにとって、ちょっとでも参考になれば嬉しいです。
悩みをフローチャートで整理してみよう
こちらがフローチャートです!
私がGooglのスプレッドシートでちゃちゃっと作ったものなので、見づらい部分はお許しを(笑)
悩みを整理する方法
A.まずは悩みを、「1.見つめられる」か「2.見つめられない」かで、分けてください。
B.見つめられる悩みを、「3.変えられる」か「4.変えられない」かで、さらに分けていきます。
C.悩みを1~4の項目に分類したら、それぞれ雲形の吹き出しに書かれている事柄を心がけます。(変えられる悩みから着手するのが効果的です)
1〜4のそれぞれの項目については、後述しますね。
たとえば、以下の問題については、次のようなフローになるかと思います。
なぜ悩みを分類するのか
なぜ悩みの種類を分類したうえで、適切な対策する必要があるのか。
それはずばり、「トンチンカンなことをしないため」です。
私は発達障害が見つかる以前は、悩みを何とかしようと行き当たりばったりな言動をくり返していました。たとえば、こんな風に。
これじゃ生きづらくなるのも当然ですよね……
発達障害と診断されてからは、悩みを見定めたうえで、それにフィットした対策を心がけるようになりました。「問題を見つめているのか」「問題は変えられるのか」ちゃんと自分に問いかけるようになったんですね。
4種類の悩み別・対応策
では、1〜4の項目について解説します。
それぞれの項目に今後、関連する記事をリンクする予定です(つまり、このページがまとめページとなります)
1.悩みを見つめられる
悩みなんて本来なら目を逸らしたいのに、ちゃんと見つめられるなんてえらい!そう自分を褒めたあとは、もっとすっきりした思いで見つめられるように、以下のことを自分に問いかけています。
「客観的に、現実的に、見つめているか」
もっとイメージしやすい言葉でいえば、頂上から地上を見渡すように、問題を俯瞰的にとらえる感じでしょうか。せっかくだったら、瞳のレンズが曇っていない方がいいですもんね。
問題を凝視しているつもりでも、誰かや何かのせいにしているときは、思い込みが妙に強くなってることが多いので要注意。もちろん、他責を自責にする必要はないと思っているけれど、偏見を持たないように気をつけています。
2.悩みを見つめられない
悩みをどうしても直視できないときはありますよね……トラウマがあるときは、思い出すだけでも嫌だし、フラッシュバックがあるときは、忘れたくても記憶を消し去ることができません。
「問題を無理に見つめない」
「ストレス源と適度な距離を置く」
ひどくなりそうなときは、以上のことを心がけるようにしました。見つめられない悩みこそ、自分にとって深刻で、本当は変えたいのに変えられないことが多いけれど……
お手上げ状態のときは、第三者の力を借りるようにしています。信頼できるお医者さんや支援者、理解してくれる友人など。相談した人の数をあげたら、きりがありません。今の自分がいるのは、親身に寄り添ってくださった人たちのお蔭です。
3.悩みを変えられる
自分の身の回りの環境や仕組みについては、比較的変えやすい部分かと思います。問題点を客観的に見つめられるなら、しめたもの!
具体的に改善するように心がけています。
たとえば、仕事が辛いからといって無鉄砲に転職するのでなく、自分の得意・不得意を見極めたうえで、働きやすそうな職場を選ぶなど。
発達障害を改善するライフハックを、書籍やネットなどで紹介しているものもありますよね。ライフハックは、本人を変えずに、環境や仕組みを変えているケースが多いと思います。
4.悩みを変えられない
自分の特性や、周りの人の考え方、動かせない事実……どれもこれも、思い通りにはならないものですよね。そう簡単に変えられない悩みは、これ以上深く考えないで、いい意味であきらめるようにしています。
「あきらめる」とは、「明らめる」こと。
あきらめるというと、ついついネガティブに考えがちですが、本来はもっとあっけらかんとしたもの。現実をありのままに受け入れるような感じですね。変に期待をしないとも言えます。
あきらめるといっても、絶望はしなくていいと思っています。
悩みは決して、絶対的なものではありません。たとえば、大まかな性格は変わらなくても、だんだんと角が丸くなることもありえます。自分を含めてどんなガンコな人でも、どんなに先が暗い未来であっても、せめて1%くらいは変わる望みを残してもいいと思います。
すべては無常。永遠に変わらないものは、ありえないですもんね。
悩みを割り切れないときは
「えー!でも、悩みなんてそう簡単に分類できない!」
フローチャートの1~4の解説を見て、そう思うあなた、ごもっともです。モヤモヤしているからこその悩み。目を向けられる部分もあれば、どうしても直視できない部分もありますよね。
悩みを完全に分類できないときは、無理に分けなくても大丈夫です。たとえば、問題を直視できる部分が60%、直視できない部分が40%だとしたら、まずは60%の部分から手をつけてみるという感じです。
「ああ、私はこんな風に葛藤しているのね」と、まずは心の状態を受け入れていくのが大事だと思います。
まとめ
悩みをフローチャートで整理したうえで、上手く付き合っていく方法を紹介しました。
見つめられる悩みは、客観的に見つめるようにする。
見つめられない悩みは、無理に見つめない。
変えられる悩みは、具体的に楽にしていく。
変えられない悩みは、いい意味であきらめる。
これはあくまで私の対応策なので、あなたに当てはまるとは限りません。しかも、私自身も全部を実践しきれているわけでもないです。でも、上記の4つのことを意識することで、私が以前と比べたら楽になったことは確か。無理や無駄が、少なくなりました。
あなたの悩みが、軽くなることを願っています。
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