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deagletworks バックナンバーまとめ読み【1】

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deagletworksが投稿したnote記事のうち、有料化したものをまとめたものです。 10記事括りで一括購入となります。
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記事一覧

グループVTuberのトラブルはなぜダメージが大きいのか

グループVTuberのトラブルはなぜダメージが大きいのか

 キズナアイの登場を機に、数多のバーチャルYouTuberがデビューと引退を繰り返している昨今。このVTuber界隈では、重大なトラブルや事件がいくつも発生してきた。
 中でも衝撃が大きかったのは『ゲーム部プロジェクト』や『アイドル部(.LIVE)』といった、グループ型の活動を主とするVTuberのトラブルだ。前者は演者の総入れ替え、後者は内部のトラブルから一部キャラクターの脱退に至るといったこと

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都会を出よう、暮らしを豊かにするために

都会を出よう、暮らしを豊かにするために

 今日の我が国において問題となっているのは、地方都市の高齢社会化と大都市圏への過度な人口集中だ。一方はインフラサービスや都市財政が維持できなくなるという危険をはらみ、もう一方は過密な交通状況や防災体制への脆弱性が国家破綻のリスクを高めている。
 両者の抱える問題には共通した要因がある。その土地に暮らす若者を取り巻く情勢と制約だ。彼らの多くが生まれ育った場所ではなく、大都市圏で長く暮らし続けることを

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バーチャルの海より出でたもの

バーチャルの海より出でたもの

 バーチャルYouTuber、通称VTuberと呼ばれるタイプのネットタレントが世に現れてからはや3年あまり。カメラを使ったモーションキャプチャーでCGキャラクターの体や表情を動かし、リアルタイムで演じるというこの形式は、現在個人の趣味から商業分野にまで広く普及している。
 その一方で、VTuber側の炎上沙汰や運営体制のトラブルが絶えないのもまた事実である。数十万人規模の支持を勝ち取りながら、問

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止められない病の恐ろしさ

止められない病の恐ろしさ

 年明けから中国大陸を騒がせている武漢由来の肺炎ウイルスは、いよいよ爆発的に感染者を増やし始めているらしい。慌てて都市封鎖に踏み切ったものの、既に国内外を移動した人々を媒介して拡散の一途を辿っている。僕達の国で人同士の感染が広がるのも時間の問題だ。

 SARSやMERSの時もそうだったけれど、まだ対処法が確立されていない病気が流行を始めると、実際にかかっていなくても何かしら調子が悪くなる。ちょっ

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「昔は地味で、今は派手」という思い込み

「昔は地味で、今は派手」という思い込み

 今年のNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』。初回を観ての感想は「画面の色彩がうるさい」といったところだ。内容自体は悪くないのだが、とにかくあの情報量の多さとドぎつさには困惑してしまった。服の色味がとても強く、映像の補正のかけ方も相まっていつもより格段に眩しい。誰がどんな話をしていただとか、殺陣がアグレッシブでカッコいいだとか、そういう情報を弾き出すぐらいにしつこく主張してくる。僕のような感想を持った

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「災害に備える」ということの意味

「災害に備える」ということの意味

 2020年1月17日。1995年に発生した阪神淡路大震災から四半世紀、25年もの月日が経ったことになる。建て直しや区画の整理によって、被災し壊滅した街並みの痕跡はほとんど残っていない。戦後甚大災害の代表例として語られ、建築基準や支援・復興体制のあり方に一石を投じたのも今は昔。より被災範囲が広く壊滅的な惨状を呈した東日本大震災をこそ教訓にしよう、といった空気が世の中に蔓延している。あの日神戸で起き

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「好きなことで生きていく」ことの難しさ

「好きなことで生きていく」ことの難しさ

 僕達がインターネットにまだ広さを感じていた頃、動画投稿サイトのYouTubeはタイトルに書いたような売り文句を掲げていたことがある。その当時のYouTubeにおいて一世を風靡していたのは、好きなことをやって動画に仕立てる人達や、とっておきの一芸を披露して人気を獲得する人達だった。だから、あの時のコマーシャルにおける「好きなことで生きていく」とは、誇張でもなんでもなく事実を述べたものだったし、運営

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遊びは学び、学びは遊び

 公園でサッカーや野球をする。砂場で山を積み上げてトンネルを掘る。学校の遊具に乗ったり、鉄棒に掴まって逆上がりを猛特訓する。こうした子供の頃の遊びを覚えている人達はどれだけいるだろうか。若い世代の中には、屋外でもゲームに明け暮れた経験の方が印象強く残っている人もそれなりにいるかもしれない。ゲームボーイ片手に集まって、通信機能でポケモンを交換し合ったりとか。

 なんにせよ、僕達の周りには遊び場と称

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流行に乗ることは悪くない

流行に乗ることは悪くない

 2020年に入ったということで、昨年のことを一通り思い返してみよう。新しい年号である『令和』、タピオカミルクティー、香港の大規模なデモ、グレタ・トゥンベリさんら若い世代による環境問題への呼びかけ……。たった1年という短い期間の内にも、多くの出来事とそれに付随する流行があったはずだ。そして、誰もが報じられるニュースや井戸端の話題としてそれらに触れ、いずれかのもたらした流行に乗っかって騒いだり、ある

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面と向かって言えない「嫌い」の話

 今、言論の場では主語を大きくしがちな人が増えている。

 「日本が」「外国が」といった括りだけでなく、「表現の自由戦士」「クソフェミ」「子供部屋おじさん」といった造語めいたものを持ち出して、批判対象をグループ化してしまう人達が、最近やけに存在感を放っている。個別の内容に対してとやかく言うつもりはないし、今この記事を読んでいる人が僕の意見に賛同することを求めているわけでもないのだが、この集団に括ろ

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