DaikiHayakawa
記事一覧
人が「言葉を選ぶ」時間が好きだ
「うーん」
目の前に、さっきからずっと唸っている人がいる。
金欠を理由に入った渋谷の鳥貴族、なぜかハイペースでお酒を飲み、だいぶ酔いが回った。そんな僕の目の前で唸る彼女はいま「言葉を選んでいる」。
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数分前、彼女は「早川さんの文章が好きです」と言った。
「僕の文章ってどういう文章だと感じます?」と返した。
彼女は「うーん」と考えこみながらも、慎重に、そして少しずつ言葉を紡ぎはじめ
QUOカードを使いまくっている話とテレ朝『キョコロヒー』が予想外に面白かった話(3/28〜4/3の日記)
QUOカードを使いまくっている話
実家に帰ったときに大量のQUOカードをもらった。なんでも、親の会社が創業何年の記念品として作ったものの余りだそうで、総額6万円分ある。こんなにあるならしばらくの間は食費に困らないなと考えていたら、裏面に掲載されている対象店舗にスーパーがない。どちらかというと自炊派ではあるので肩透かし感が否めないが、今はあまりお金がないという事情もあり、最近はもっぱらコンビニメシで
ほぼ日5年手帳の使い方がボケ防止みたいになっている話と『日本人のへそ』再演の話(3/21~3/27の日記)
ほぼ日5年手帳の使い方がボケ防止みたいになっている話2017年末に発売され、2018年1月1日から使い始めた5年手帳が、いつの間にか4年目に突入した。ほぼ日が作っているこの手帳は、開くと1ページごとに同じ日付の記入スペースが縦に5年分並んでいる仕様で、5年間の記録を一冊でできるという代物。病のように日々何かしらの記録を続けている自分としては、これ以上ないくらいぴったりな手帳だと思い使い続けている。
もっとみる青山の和菓子屋『まめ』が閉店してしまう話と『あのこは貴族』(3/7~3/13の日記)
青山の和菓子屋『まめ』が閉店してしまう話
南青山にある和菓子屋『まめ』が3月末で閉店してしまうらしい。新卒のときの会社が外苑前にあったので、『まめ』にはよく散歩がてら行っていた。初めて通った和菓子屋だったかもしれない。ここのわらびもちが好きだった。可愛くて。
最後にもう一度食べたいなと思い、開店時間の11時半に合わせて行ってみた。11時ちょっと過ぎに着いたらすでに行列。最後列に並んだ僕の姿を見
小学生の頃にやったコントと地蔵中毒を観た話(2/21~2/27の日記)
小学生の頃にやったコント
小学生の頃、ジャイアン(剛田武)とスネ夫みたいな関係性(僕がスネ夫)の友達がいて、2年生だか3年生のときにもう一人、そこまで仲良くない同級生の男の子を加えてトリオでコントを披露したことがある。内容は、街中で男性が女性に告白するんだけど、その告白中に付近のビルから人が飛び降りたり、後ろで人がトラックに轢かれたりするというもの。とんでもないことが起きているのに告白に夢中で一
フリーランスは「自宅以外の仕事場」があった方が良いなと思った話
こんにちは。久しぶりのnoteなので生存報告みたいになってしまうのですが、フリーランスの編集者・ライターとして未だサバイブしています。元気です。
さて、本題なのですが、2020年11月の1ヶ月間だけお試しでコワーキングスペースを仕事場にして働いていました。場所は下北沢の『BONUS TRACK』です。
ここは2020年4月1日にオープンした(東京で緊急事態宣言が発令される直前ですね)、さまざま
2019年、買って嬉しかったモノ
明けましておめでとうございます。
1年の振り返りは年が明けてからおこなうタイプです。夏休みの宿題も休みが明けてから取り掛かっていました。
自分は物欲の塊みたいな人間なので、欲しいなと思うものが常に増え続け、それはもう大変なのですが、いかんせんお金を持っていないために泣く泣く諦めることが多い人生です(特に服は一度逃すと再び出会うことが難しい)。
物欲の矛先になることが多いのは「服」。ただ、20
お仕事のご依頼について
こんにちは、フリーランスで編集・ライターをしている早川大輝です。今更ながらですが、自分の実績をまとめた場所がないことに気づいたため、この場を借りて「自己紹介」と「実績」について書こうと思います。
経歴1992年生まれ、埼玉県さいたま市出身。大学生のときに編集プロダクション・プレスラボのインターンを始め、取材・執筆をメインとするライター職を経験。その後、新卒でWebコンテンツ制作会社の編集者、2社
「認められたい」を原動力にすると自己肯定感は育ちにくい
文章を書く仕事、それこそ編集者という仕事をしていると、「(誰かに)認められたい」「(誰かを)見返したい」というモチベーションで文章を書いたり作品を作っている人をよく見かける。
その人たちは、総じて自己肯定感(もしくは自尊感情)が低い傾向にあるように思う。
その在り方を否定する気はないのだけど、とても精神的に不健康な、言い方を変えると自己肯定感が育ちにくい環境を自ら作り出しているように感じる。
【2019年冬ドラマ】個人的に観るつもりのドラマについてのあれこれ
撮り貯めしたドラマを消化しているうちに、気が付いたら次クールのドラマが始まる、という生活サイクルを送る今日この頃。
僕にとってドラマはあくまでも娯楽なので、面白かった部分だけを取り上げたい。「このドラマつまんなかったよね」なんて話には興味がないので、たまにそういう話を振られてもあまり乗ることができない。
確かに「面白くない」「つまらない」と感じる作品はあるのだけど、じゃあつまらない作品だから観
2018年、自尊感情低めのフリーランス編集者だった
一般的なフリーランス像というものがよく分からないけれど、フリーランスで働くというのは、やっぱりただの手段の一つでしかない。
しかし、フリーランスで働いてると、周りの人から「すごい」とか「優秀」とか「しっかりしてる」なんて言われる。思うにそれは、非エンジニアがエンジニアに対して「すごい」って言っている構図と変わらない気がしている。そりゃもちろん、フリーランスに「すごい人」や「優秀な人」「しっかりし
劇的に変わったことはないけれど、始まりのきっかけは手に入れた
ちょうど2年前のいま頃、ほぼ日の塾に通っていた。ほぼ日のオフィスと同じく外苑前で働く、新卒1年目のWeb編集者だった。
期間中はいつも、塾の時間まで残業で時間をつぶし、徒歩2分のほぼ日オフィスまで、一緒に受講していた会社の先輩と二人で歩いて通った。
ほぼ日の塾に受かったときのことは覚えている。2016年9月1日の22時過ぎ、飲み会帰りの電車の中でメールを開き、小さくガッツポーズをした。ここから
指の動きから見る『獣になれない私たち』1話感想
2018年10月10日からスタートした野木亜紀子さん脚本作品『獣になれない私たち』。
ドラマに関する事前情報は、始まる前まではできる限り遮断するようにしているので、キャストとスタッフ以外何も知らない状況で見たけれど、第一話、面白かった。
野木さんはドラマの第一話での掴みが異様にうまい気がする。演出の水田伸生さんとのコンビも新鮮味があって期待できそうだ。
そんな第一話、初めて見たときからどうし
恋人といるときが「オン」なのか「オフ」なのか
恋愛観をこじらせてからというもの、男女問わず友達と話していても恋愛の話になることが多い。
そんな風にたくさんの人の恋愛話を聞くなかで、カップルが上手くいかなくなる、不穏な空気が流れるその予兆として、「オンオフ」のずれがあるのかなと思った。
簡単に言うと、「恋人といるときがオンの人」と「恋人といるときがオフの人」がそれぞれ付き合うとずれが生じるよねという話。
オンの人は恋人に弱いところを見せる
人からおすすめされたものを並べたら、自分の輪郭が見えてくるかどうか【服編】
いまだに思春期をこじらせたみたいに自分の輪郭を探している。自分の好きなものと嫌いなものを知ることや、他者との関係性によって滲み出る境界線のようなものが輪郭と呼べるのだろうか。
ふと思い出す。そういえば、おすすめされたものって、人から「これは好きそう」「似合いそう」と思われて勧められたもののはず。相手からどう見えているかって、それは輪郭なんじゃないだろうか。
気になったので、ここ1年くらいで人か